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ポケモンへの愛を語っていいらしいので思う存分語ってみた
はじめのはなし
言っておくけど、私はポケモン初代の世代だ。
赤緑青黄を小学生の時に体験して金銀もやった。
ゲームボーイカラーっていうのがあってね……。
タイプもね……エスパーが最強だった時代があってね……。
バグでレベル99にするとかね……あったのよ……本当なのよ……。
小学生の私はポケットモンスター略してポケモンに夢中だった。
レッド(サトシ)は学校にも行かず、スタンドバイミーの映画を見て冒険の旅に出る。
私だって出たかった。私は「ゆびをふる」ピクシーだけでどんな難敵も乗り越えてきた女だ。学校の勉強がなくたって、ピクシーがいてくれたら、この世界にポケモンがいたら。そう思って小学生時代はブスくれていた。
あの頃一緒に遊んでくれていたYちゃん。
ゴーストポケモンを持ち寄って通信ケーブルで戦わせるという遊びをしてくれた。しかし私は「ピクシーだってゆびをふったらゴースト技が使える」という謎理論でピクシーを出した。
彼女は文句も言わず戦ってくれた。完敗だった。
Yちゃん。やっぱあの時の私間違ってたよね。ごめんね。
そう、私は過去のYちゃんに謝れるくらい大人になってしまったし、私はもう旅に出るには遅すぎる。
体は老い、おなかも出て、もうピクシーのことだって忘れかけていた。
そんなわけで最新作スカーレット・バイオレット発売情報なんて大人になった私には無風だった。
が、こんなPVがYouTubeのおすすめとして表示された。
え!?エド・シーランがポケモンの挿入歌してんの!???マ!??
私は冷やかし半分で聴いたことを認める。
そしてPVが終わると、私は震えながら涙を流していた。
キショい表現だが事実だ。マジで久々にこんな風に泣いた。
エドシーランとポケモン、そしてこの素晴らしいPVについてはぜひこの記事を読んでもらいたい。
エド・シーランおまえ。
おま、おまえあんなイケイケな歌ばっか作ってたと思ったら、お前同世代じゃないか。
私はこれを書くために涙を流しながらもう一度この曲を聴いている。
このPVはまごうことなく、あの頃の夢見ていた私の世界だ。
自由に、生き生きと生を楽しんでいるポケモンたちが、あの頃私のそばにいた。一緒に生活して、なんで食い扶持を繋いでいるか分からないけど、生活すべてにポケモンがいた。殿堂入りをする度みんなとしてきた旅を思い出して泣いて、エンディング終わりはいつも泣いていたあの頃の私。
そして私はもう一度、旅に出ることを決めた。
何も知らないポケットモンスターバイオレットを購入したのである。
ここで私が仕入れたとっておきのバイオレット情報を教えてあげようと思う。きっともうほとんどの人たちは旅を終えてしまった頃だろうけど、こうしてドヤ顔して布教したくなるのもまたポケモン。
1.行先は自分で決める
2.タイプ多過ぎ
3.ポ、ポケモンが…生きてる
一つずつ説明していこう。
1.行先は自分で決める
まず主人公は学校の生徒である。まずこれにビビった。
そしてズコーとなった。おい、学校行くんかい結局。
しかし最初こそ学校に連れて行かれて生徒になるものの、あとは「宝探ししてください」と言われて放逐される。課外授業らしい。すごい学校だ。私たちよりゆとっている。
だが自由にはいつだって責任がつきものだ。
レベル50のポケモンを持っているトレーナーのすぐ横に、レベル24のポケモンを持っているトレーナーがいる。
お前何回おこづかい取り上げられたんだ?
ジムリーダーやイベントバトルなども特に順番が決まっておらず、攻略情報をしっかり読んでいないと全滅させられることもある。私は読まずに4番目に行くべきジムリーダーを2番目に倒してしまい、このレベル上げのためにほとんどのポケモンが言うことをきかなくなった。
イッカネズミ、お前のこと言ってんだぞ。
でも私は攻略情報をなるべく読まずに頑張った。
だってそれが私の旅で、宝探しだから。
2.タイプ多すぎ
ここで初代しかやってこなかった同世代に驚きの報告をしなければいけない。現在、ほのおやみずといったタイプは18種類ある。
そしてSVではポケモンはタイプを2つもつだけでなく「テラスタル」というマスタースキルのようなものがある。
Fateシリーズでいうとこの令呪みたいなもので、誰にでもわかるように言うなら使うとポケモンが強くなる。
そしてもう一つ「テラスタル」するとタイプが変わることがある。
私が小鳥の時から育てている「ファイアロー」というポケモンは、基本「ほのお」「ひこう」そしてテラスタルすると「ノーマル」になるのだ。
もうここでちょっとよく分かんない。
私はキラキラするテラスタルのすがただけを楽しむことにした。
おすすめは「フェアリー」のテラスタルの姿だ。
平成のギャルみたいなハートをつけて戦うポケモンがいとおしい。
3.ポケモンが生きている
私がずっとずっと願っていたことだ。
私にボールにつっこまれたばかりに、私についてきてくれるこの子たち。
せめて、野生より苦しむことなく幸せに生きて欲しいという願いがあった。※ただしバトルはさせるものとします
このシリーズではそんなポケモンたちとピクニックができるのだ。
手作りサンドイッチを作って食べさせてあげたり、シャンプーしてあげたり、ボール遊びをしたり。何かをしてあげることができる。
もちろん私は大人なので、そんなこと全てエゴだと分かっている。
生き生きしているポケモンに会いたいなら野生のポケモンを観察するべきだ。でも、私は彼らと生きていきたいと思ったので、彼らの幸せをエゴでも考えたりリアクションを見られるこの機能が大好きだ。エド・シーランにもやってほしい。
おわりに
もし、本当にもしも、あなたが私と同じように「ポケモンのいる世界に生まれたかった」と思う人がいたのなら、どうかSVをプレイして欲しい。
夢見た世界がゲームの中にある。
そして、ゲームができない人はエド・シーランの「Celestial」のPVを見て欲しい。
大人になった私は知っている。
ポケモンは手で触ることはできない。現実にはいない。
私は年老いた。ゲームを必死にやったところで目もしょぼつくし、肩も凝る。
でも、なんだかよく分からない不思議な生き物である彼らを愛しいと思う気持ちと、彼らと過ごす時間は私にとっては変わらない。
そして殿堂入りできっとまた泣いてしまう。
お腹が出ても、年を取っても、いいでしょう。宝探しに出たって。
写真は今の私の宝物。ホゲちゃんです。
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