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僕のお父さんは織田信長

プロローグ

僕のお父さんは織田信長と言います。僕はよく知りませんが、スゴイ人だと周りの大人達は言っています。
でも僕はすごいと思いません。お父さんはあまり僕と話してくれません。お母さんはいつも仕事で忙しいのよと言っています。友達のお父さんは仕事もしているのに、よく一緒に出かけています。他のお父さんの方がよっぽどすごい人だと思います。
僕は将来父のような普通の人ではなく、一緒に良く出かけてくれるお父さんのような人になりたいです。

僕のお父さんが死にました。お母さんは何も話してくれません。みんな泣いていました。凄く悲しいようで、でも涙は出ません。お父さんは最後まで普通のお父さんでした。もっと頑張って凄い人になんでならなかったのでしょうか。僕は良くわかりません。

あなたのお父さんは何者

プロローグまで読んで頂いてありがとうございます。稚拙な文章で読みにくかったら申し訳ありません。
今回プロローグで書いたのは問題提起のために創作した文章です。タイトルをつけるなら「僕のお父さんは織田信長」でしょうか。

父が織田信長というのは凄いでしょうか。聞くまでもありませんね。しかし、当の息子にはその凄さがわかっていません。これは何故でしょう。そう、父と話す機会がなかったからです。皆さんは家族とよく話していますよね?では、家族がどんな凄いことをしてきたのか私に教えてください。

時代を聞き延びた侍

前述した問いに答えられない人がほとんどではないでしょうか。皆、父親という一面しか見たことがないからです。家族の仕事がどんな形で世の中の発展に貢献してきたか、聞いたことがないまま機会を失っていることがほとんどでしょう。

「家族は偉人じゃないし」

そう、偉人ではありません。でも偉人ともに時代を見てきた生き証人でもあります。必ずしも歴史に名を残している人が功労者というわけではありません。みんながブログや本を出していないように言語化され、文書化されているわけではないのです。

だから今こそ聞こう

平成生まれのあなたは昭和がどんな時代か知っていても、ディティールは昭和生まれの人には劣るはずです。

皆さんが一緒に暮らしている家族は偉人ではありませんが、過去の歴史を生き延びた生き証人であり、文書化されていない経験や体験を記憶しているはずです。

そこに、歴史の教科書を超えた話の数々があるはずです。
どんな大変なことがあったのか、どんな楽しいことがあったのか、どんなことを頑張ってきたのか。

聞くのは少し恥ずかしいかもしれませんが、聞く前に亡くなってしまっては全て闇に消えてしまいます。

だから聞いて欲しいのです。どこにも載っていない歴史の一端を。




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