情報リテラシー第6回まとめ


第6回目の情報リテラシーの講義は、『キュレーションが必要な訳』

私のように「キュレーション」という言葉をはじめて聞いた人が大多数だと思うが、この講義の講師である横田秀珠先生が仰るにはキュレーションというものは身の回りのあらゆるところにあるという。

■『吟味して購入をしない日本人』

私の両親もそうなのだが、購入前に情報収集や比較検討をしない消費者が日本では6割弱になっているらしい。その傾向は先進国ほど多いらしく、その理由としてはテキトーに選んで商品を買ったとしても、そこまで失敗することがないからだ。貧しい国では限られた予算の中で失敗するわけにもいかないし、粗悪な商品も多く売られている。


■『どうしてテキトーに買ってしまう??』

その理由として購入時の3つのストレスが主な原因だ。

①情報選択ストレス

どのサイトやお店が一番お買い得?口コミはどうかな?そもそもその情報って正しい?買い物のために集めた情報から良いモノを見極めるのは難しい、、、と苦労してしまうストレスだ。

②買い物タイミングストレス

買い物をする時にいつ買うのが損をしないか、得をするのかがわからないというストレスのことである。商品を購入した後に値下げがされ、購買意欲が落ちた、、、なんてこと経験あるのではないだろうか?

③モノ選択ストレス

買い物をする時にモノが多すぎることに悩んでしまうストレスだ。価格が安いこっち?デザインが自分好みなあっち?機能の充実してるモノはどれ?保証付きなのは?というように、モノが多すぎて悩んでしまうときに起こるストレスだ。

 つまり、上手く買い物するにはめんどくさい作業がたくさんあるから、消費者はこのストレスから逃げるためによく調べもせずに目の前にある商品を買ってしまうのだ。


■解決方法の一つが『キュレーション』

そんな買い物時のストレスを解決してくれるのが『キュレーション』である。
キュレーションとは、たくさんの情報を収集し、その中から取捨選択してまとめることに価値があるという考え。インターネットから生まれた言葉で2011年のsns元年あたりから出てきた言葉である。

身の回りにあるキュレーションの例としては、例えば服のセレクトショップ。そこではセンスのある店長さんなどが服を選んで店頭に置いてくれるからファッションセンスに自信がなくてもその中から選べば失敗することも少ない。
美術館でも芸術品に詳しい館長さんが選んで取り寄せて納めている。そのおかげで私たちは価値ある品を鑑賞してたのしむことができる。
『JPOP最新ランキング』、『気分の上がる曲』『エモい曲』などのワードを検索すれば、誰かがそれに合った曲を集めたプレイリストが出てきてくれる。


Facebook、友達の投稿と共感で競う企業
FacebookはAIがユーザーがよく見ている投稿のを見て傾向を分析し、オススメの記事が出てくるようにしている。これもキュレーションであり、それが人々を依存させてしまう仕組みになっている。


友達って何か?を追求したのがFacebookのエッジランク
好きの反対は嫌いではなく無関心であるという考えがFacebookの考え。
だからFacebookにはいいねのボタンだけがある。

人は友達口コミに共感しやすい。Facebookは友達三人以上がいいねした広告が出てくる仕組みになっている。みんなが「いいね」している投稿にどれだけ価値があるかがここでとてもよくわかる。


嫌いな広告を消滅させるには

今までは嫌いな広告を消滅させるには企業に嫌いと意思表明すべきという考えだったが、、、

〜Facebookの発明〜

→好きなFacebook投稿にいいね!すれば嫌いなのは消滅できる
‼︎
→Facebookに買収されたInstagramの投稿も抜粋形式へ


Yahoo!のキュレーションシステム

⭐︎Yahoo!ニュースのトピックスは人の手でキュレーション。お節介おばさん的。選んでる人の価値観。
⭐︎Googleニュースは自動的にロボットがキュレーション。 


キュレーション成功例
スマホからのアクセスが93.8%のキュレーションサイト『MERY』

なぜWEBサイトを残してアプリを終了させたのか?

WELQ問題(正しくない記事が検索結果の上位に)を受けDeNA以外も続々とキュレーションが非公開となった。
2018年から検索エンジンの精度が落ちた→SNSの投稿を引用したものばかりだったため。

my bestというサイトが出てきて検索した商品をセレクトしたサイトが検索すると出てくるようになった。これもキュレーションメディアの一つである。


違法なまとめサイト(キュレーションサイト)の6つの問題点
1、ファクトチェック、信憑性に欠ける
2.偏った内容の情報
3、違法なコンテンツ
4.フリーライド、他社記事からのコピーアンドペースト
5.広告収益が目的化
6、プラットフォーム
プラットフォーム提供する側としてユーザーの投稿をチェックする体制が必要。






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