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第一章③運命の歯車に風が当たる

逆ナンした男性グループの20代2人に女の子を紹介し、一足先に帰る途中にLINEが鳴った。


相手はヒロだった「俺はもっとあゆさんと一緒にいたかったです」の一言。そして、私は20代男子と1回くらいはヤレる!と確信した。

合コンは失敗だった?

翌日、紹介した女の子達に話を聞いてみると、合コンは盛り上がったらしく、その後連絡先を交換し駅まで送ってくれたとの事。


私の同期の23歳ちゃんのお友達と、ヤングマンは後日デートの約束をしたらしい。同期ちゃんとヒロは特に何も約束はしていなかったようだ…そして、同期ちゃんが一言こういった「あゆさんが帰ってからヒロさん元気無かったですよ~あゆさんの事好きなんじゃないですか?」


一応、否定はしておいたが、内心「熟女の方が気楽にデキると思ってるんだろう」と思っていた。私はスグに男性の行動心理を下ネタに結びつける悪い癖があるが、あながち間違ってはいない。


一方、翌日ヒロにも合コンの詳細をLINEで聞いたところ、ヤングマンはデートの約束はしたものの、女の子の事はあまり好みではなかったらしいと言っていた。


すると、ヤングマンからLINEが入った

もっと可愛い子紹介して下さいよ~

おいおい・・・

前回の合コンのお礼も無しで、いきなりそれか??と、若干カチンときたけれど(笑)とりあえず、ヤングマンの事はしばらく放置する事にした。


そんな事より、ヒロに「あゆさんともっと一緒にいたかった」なんて言わせておいてそのままにする私ではない。早速、二人で逢う作戦に取り掛かった。


その後のA子はどうしていたか…

私はヒロから例のLINEをもらった後スグに、今度二人で食事でも行こうねと返信していた。


ヒロは自分の大好きな焼肉屋があるけれど、女性の私に気を使い焼肉じゃない方がいいかを尋ねてきたが、初めての食事が焼肉だろうと、中華だろうとそんな事は関係なかった。


なぜなら


目的は1つ「1回くらいやる」だったからで、食い気より色気だった私はヒロおススメの焼き肉にいく事になっていた。


時を同じくして、飲み友達のA子は逆ナンしたグループの30歳のブサカワ男子とデートの約束をしていたらしく、その連絡がA子から入った。


あゆさん、私ブサカワ君と飲みに行くことになったんですけど~もしよかった一緒に来ませんか~?なんか、ヤングマンも来るらしいんです~


聞くところによると、初めはブサカワとA子二人で会うはずだったのに、何をビビったのかブサカワがヤングマンも連れていくといい始めたそうで、私は人数合わせのようだった。


しかも、その日は、私とヒロが焼肉屋に行く日・・・その事を説明し、A子からの誘いは断ったが、結局、ワケあって合流する事になるのだ(笑)



40代バツ2女の作戦

ヒロと2人の初めての焼肉はすっごく美味しいお店だった(今も時々行っている)ヒロは当時、食肉関係の仕事をしており、美味しいお肉の焼き方や目利きが素晴らしかった。


三兄弟の長男だという事、弟たち二人は年が離れている事(なんと!私の娘、長女と次女とほぼ同じ年)を話してくれた。最初に全く私を見ずに話もしてくれないヒロだったが、なぜか今日はペラペラ話す。


なぜあの時、一言も話さなかったのか尋ねてみると

綺麗な人だぁと思って緊張していたんです。

おお~!!こやつ…女の心を分かってるではないか!!と若い男性に綺麗と言われた一言で、私は完全有頂天になっていた(笑)


会話が弾んでいるついでに、今日、A子とブサカワ君とヤングマンが3人で飲んでいる事を話した。


すると…意外な事実をヒロは教えてくれたのだ

はじめて出会った日の帰り、ヤングマンはA子ちゃんの事を「可愛かった~可愛かったですよね?!」と終始言ってましたよ

えーーーーーーーーー!!!ホント!!!そうなの!!じゃあなんで女の子紹介してって言ったのかな??


それはブサカワさんがA子ちゃんと連絡先交換していたから、遠慮してるんじゃないですかね~


よし!ヒロ君!私たちも今からA子達と合流しよう!!お肉食べたら、合流しよう!私いい考えがあるんだ!!


そういう私に引き込まれるかの様にヒロは私に付き合い、久しぶりに逆ナンメンバーで会う事になった。そして、この日を境にA子の人生はガラリと変る。


そして、私自身も運命に翻弄されていくのである


つづく

無名の私の文章に興味を持ってくれてありがとうございます!今後の活動のための勉強代にさせて頂きます!私の文章が、誰かの人生のスパイスになれば嬉しいです。ありがとうございます!