未経験からエンジニアになって感じた理想と現実のギャップ:マイペースに仕事できるわけじゃない!エンジニアの現実

「未経験からエンジニアになって感じた理想と現実のギャップ」という大テーマで書き始めたコラムの第二弾。今回は、「エンジニアだからといってマイペースに仕事できるわけじゃないよ!」というテーマのコラムです。

※今までのコラムはこちら
https://note.com/zweihander30/n/ne0778db1ad99?sub_rt=share_b

あなたはエンジニアという職業に対して「自分のペースで働ける」「自由な時間管理ができる」といった理想的なイメージを抱いてはいませんか?
昨今、リモートワークが普及したこともあり、エンジニアという職業への注目度は高まっています。「エンジニアは自由な働き方ができる!」という宣伝文句をよく目にすることも、このイメージを強化しているかもしれません。

しかし、実際にエンジニアとして働いてみると、「マイペースで仕事ができる」という幻想はすぐに打ち砕かれます。この記事では、エンジニアとして働く中で直面する現実と、その現実にぶつかった時、どのように進んでいけば良いかをお伝えします。

◇エンジニアの仕事って、もっと自由じゃないの?

エンジニアというと、黙々とパソコンに向かい、プログラムを書く仕事、というイメージを持たれることが多いでしょう。僕も、エンジニアになれば自分の時間を管理しながら、思い通りに仕事が進められると期待していました。

しかし、実際はそう簡単ではありません。エンジニアの仕事には、「コミュニケーション」が非常に重要な役割を果たします。

◇なぜコミュニケーションが大切なのか?

「要件をもらって、その通りに作ればいいだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、実際にはそれだけでは済みません。要件はあくまで出発点に過ぎず、それをどのように実現するかを明確にするためには、クライアントやチームメンバーとの密なコミュニケーションが欠かせません。時には、要件そのものが曖昧だったり、途中で変更が入ることもあります。コミュニケーションを怠ると、プロジェクトが正しく進行しなくなるリスクが高まります。

そもそも、エンジニアになろう、と考えている人の一部には、「エンジニアの仕事や技術に興味があるわけではない」方もいると思います。日々、新しい技術が更新されていく中、興味を持っていない人が戦うには厳しい環境でもあります。
そんなエンジニアでも会社の人とコミュニケーションを図ることで、アドバイスや指摘をもらうことで、勉強のサイクルを作ることは可能です。ただ、それすらも手放してしまったら……?
気付いた時には、キャリアチェンジ出来るほどのスキルは身についていない、という悲劇が待っているかもしれません。

「マイペースに働きたいからエンジニアになったのに(なろうとしたのに)」という声もあるでしょう。特にキャリアの初期には、そのギャップに苦しむことが少なくありません。「マイペースに働ける」という理想像を持っていた人にとって、その現実との落差は大きいかもしれないです。
ここからは、そんな理想を持っていたあなたに向けて、これからどうやって「自分のペース」を見つけていくかを一緒に考えてみましょう。

◇自分の理想の働き方を実現するために

まず、大前提として。
理想的な働き方を実現する「ウルトラC」的な解決策は存在しません。少なくとも私の経験では、そういった魔法のような方法は見つかりませんでした。

理想の働き方に近づくためには、受け身ではなく、常に「どうすればその理想に近づけるか」を考え、行動することがとても重要です。

例えば、技術力を高め、周囲に信頼されるためには、プロジェクトで結果を出し続けることが不可欠です。さらに、コミュニケーションを通じてプロジェクトを成功に導くスキルを身につけることで、次第に自分のペースで働ける余裕が生まれてくる可能性が高まります。

「会社が機会を作ってくれる」というスタイルで居ると、要注意。もし、あなたと同じレベルのスキルセットを持っている人が居て、でも、一人しか案件にアサイン出来ない、という状況が出来たら、あなたなら意欲がある人とそうでない人、どちらを選びますか?
適性が合ってないと判断されない限りは、意欲のある人の方が選ばれるでしょう。

◇自分の働きやすさだけを追求してはいけない

気をつけるべきは、自分の働きやすさだけを追求しすぎて、「自分がどんな価値を提供できるか」という視点を見失うことです。エンジニアは技術者であると同時に、価値を提供する存在です。たとえば、リモートワークを選んで自由な働き方を実現したとしても、自己管理能力が欠けていたり、信頼関係の構築を怠ると、周囲からの支援や教育を受ける機会を逃してしまいます。その結果、成長の機会を失うかもしれません。

「マイペースに働ける」という理想を追求することは重要ですが、その過程で提供する価値を見失わないことが大切です。また、周囲とのコミュニケーションを大切にすることは、エンジニアとしての成功の近道になるかもしれないので、視点として大切にしておくと良いでしょう。

◇最後に

コラムの中で「どんなコミュニケーションを取れば良いか」ということは書きませんでした。基本、コミュニケーションは「手段」であり、その人に合ったやり方があります。
例えば、人見知りの人がいきなり先輩に話しかけて、何でもかんでも相談することって、現実的に考えるととても難しいことではないかな、と思います。なのに、「積極的に話しかけよう!」ということが問題解決の答えだとして、その人にとっては答えでもなんでもありませんよね。

ただ、エンジニアたるもの、問題解決をするためにどうしたら実装できるだろうか、ということを考えて仕事をしています。それと同じで、自分だったらどんなコミュニケーションが取れるか、を考え、行動に落とし込む。それが、あなたにしかない「答え」です。

次回のテーマは、「リリース後の緊急対応」について。自由に働けるエンジニアという仕事……という幻想を壊していきますので、よろしくお願いします!

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