ずっくん

歌舞伎町でホスト、バー、ボーイ等夜の世界を長く経験し、現在はエンジニアとして働いております。

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マガジン

  • 【連載小説】死神に一目惚れしました

    週に1回程度の更新を目標としております。 12話程度で構想していますが、うまくいくかなぁ……。

最近の記事

実はおれ、毎日死にたいんだよ

    • できることなら自分以外の誰にも悲しんで欲しくないから、自分と同じように悲しんでる人を見つけた時に、安心してしまうのをやめたいんだ

      • 親や兄弟と居るよりは1人の方が落ち着くはずなのに突然理由もなく不安で泣いてしまった時に電話する相手すら居ないのどちゃくそ不幸を感じた 早く寝ようぜほんと

        • 【連載小説】死神に一目惚れしました【第二話】

          「ひなさん? 大丈夫ですか?」  死神さんが私の顔を覗き込むように声をかける。  どうやら私は呆けてしまっていたらしい。  私は気持ちを整える為にふうと息を吐いた後、手に持った緑茶を一口飲んだ。 「大丈夫です。 すいません、少しぼーっとしてました。 ……やっぱり、今起こってることは大変なことなんですね」  そう言いながら、改めてテーブルの椅子に腰かける。  死神さんは私の言葉を聞くと、顔を覗き込む為に前のめりになっていた姿勢を整えた。 「そうですね。 普通では起こり得

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        • 【連載小説】死神に一目惚れしました【第二話】

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        • 【連載小説】死神に一目惚れしました
          2本

        記事

          【連載小説】死神に一目惚れしました【第一話】

          「この本に記された死の運命は絶対です。あなたは約十日後、死を迎えることになります。」  テーブルを挟んだ向こう側、淡々とした口調で話すその人に私は目を向ける。  水晶のように輝く瞳と翼のように広がる長いまつげ。さらには彫刻のように整った鼻と薄いピンクのつややかな唇。  それらが、陶器のようにきめ細やかな肌をキャンパス代わりに、恐ろしいほど均整のとれた配置で並んでいる。  引き込まれそうな長めの黒髪はさらさらと輝き、見る角度によってはその色が不思議とシルバーにも見える。  男

          【連載小説】死神に一目惚れしました【第一話】

          【連載小説】 死神に一目惚れしました 【プロローグ】

          机に広げられた真っ黒な本。 その隙間から漏れる淡い光と、薄紫色の光の粒たちが空中で踊りだし、私の頬を照らす。 これが自宅のダイニングテーブルの上で繰り広げられている事とは思えないほどに、その光景は非現実的で、そして、綺麗だった。 その美しさに目を奪われていると、やがてそれは動きを変える。 一つ一つ、本から選別されるように空中に漂いだしたのは、文字だ。 ふわふわと宙を舞う選ばれた文字たちは、その動きを不規則なものから規則的なものに変化させていく。そして空中に意味のある文章を紡ぎ

          【連載小説】 死神に一目惚れしました 【プロローグ】

          「なにも積み上げてない俺らみたいなゴミはがむしゃらにやるしかないだろ」 その言葉で自分を肯定して働いてきた。 なにも残せなければ死ぬ気だった。 死ぬ気だったから根拠のない約束もできた。 でも生きてる。 なんて、汚い人間なんだろう。 おれは負けた。

          「なにも積み上げてない俺らみたいなゴミはがむしゃらにやるしかないだろ」 その言葉で自分を肯定して働いてきた。 なにも残せなければ死ぬ気だった。 死ぬ気だったから根拠のない約束もできた。 でも生きてる。 なんて、汚い人間なんだろう。 おれは負けた。

          誰のためにもならない話をしよう

          これから書くのは、誰のためにもならない話です。 読むか読まないかは、あなたの自由だ。 もうすぐ30代を迎えようとしている。 ぼくが生きた30年の中で、環境や考え方に少なくはない変化があったように、世界にもたくさんの変化があった。 特にここ10年の変化は目まぐるしい。 スマートフォンの普及を皮切りに、インターネットがより身近で使いやすいものになったのではないかと思う。 Twitterや掲示板など、一般の人が発言する場は昔からあったが、それがより当たり前に多くの人に受け入れ

          誰のためにもならない話をしよう