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【仕事】ポンコツ上司から学ぶ組織の中の役割

おはようございます。

自立に向けてとにかく手を動かしたいとっとです。


毎日note散策をしているなかで、こんな記事に触発されました。

わたしもこれまでおもうところがあったので、整理してアウトプットしてみようとおもいます。

わたしは今イチ会社員ですので、あくまでその視点での整理となります。


わたしの思う上司の役割

ポンコツ上司という言葉、好きです。なんか、全然使えないって雰囲気もありつつ、可愛げもありますよね。

上司の役割ってなんだろう、と常々思うので、わたしが思う上司の役割を絵にしてみます。まずは、会社組織について絵にしてみます。


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わたしは製造系の会社につとめていますので、そのイメージで会社を人に例えました。大前提として、会社は市場・顧客がなければ、地に足をつけて立っていられません。

会社組織の中は、体の各器官のように分担されています。

本来、社長が一人でやれば事足りるはずの事業ですが、とても人一人でかけられる時間と労力では全体をまわせないので、従業員を雇って作業を分担してもらい、その対価として給料を支払っているにすぎません。


まるで経営側の言い方ですが、私は従業員ですので、「対価をもらって社長がやるべき作業の一部を分担している」という言い方もできます。

社長も、なんとか専務も、なんとか部長も、課長も、ただの役割であり、本来は上下関係は無いとおもっています

単にそういう仕事分担をしているのであり、意思決定係、給与支払い係、売込み係、商品設計係・・というように、小学校の黒板消し係、給食係・・などのような名が体を表すように役職を命名すると、全員の意志がより一枚岩になると思います。そういう名刺があると面白いとおもうのですが、わたしだけでしょうか?

すみません、脱線しました。


そんな分担をしている会社組織の中で、上司というのはこんなイメージです。

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上司は、各担当部門のとりまとめとなり、経営トップの決定した意思や他の部門の意思を受けて自部門に疎通させ、それを受けた自部門内の意志を他の部門に対してフィードバックさせることで、結果として、自部門が会社全体の意志に整合した動きをとるように舵をとります。

からだの器官で例えると、神経のようなものですね。

これら、会社を一つの組織たらしめる、神経のような役割をもつはずの上司が、ポンコツ上司だとしたら、どうでしょう。


ポンコツ上司の例

死語(←これが死語?)かもしれませんが、働き方改革なんて言葉が流行りました。それを受けて、ある会社ではこんな変化がありました。

・・・

それは、残業時間の上限を超えないように、担当者の就業時間を厳しく上司たちに監視させる、というものです。さらには、毎週水曜日は強制的に定時退場させるというルールも作ったのです。

・・・

確かに、仕事のアウトプットの質や量と作業時間はある程度の相関はあるとおもいますが、そもそも、時間だけで管理する、というのが本質からずれています。

わたしもそうですが、これを聞いて社内の一部の人たちはこう考えます。

■そもそもこれまで残業が多いのは何故なのかを分析しないのか
■ツルの一声で残業時間を減らすことができるなら、今まで無駄なことが多かったのではないか、またはいくらツルの声でもできない部分もあり得ると考えないのか。
■仕事の内容と量とそれにかけるリソースの相関を分析してWBSを練り直し、リソースの再配分をして、結果として残業時間を抑える、ということをしないのか。
■時間だけ見て管理すると、これまで以上に担当者を追いつめることになるということが容易に想像できないのか。


ポンコツ上司であれば、このようなことを考え、おそらく自分の中で葛藤が生じます。その中で、わたしの立場でできることは何だろう?と考えます。

例えば、各担当者の作業状況を今までより注視し、自身の管轄する部門内でまずは負荷調整をかけたりしていくでしょう。それでも時間に入らなければ、その状況を論理的に資料にまとめ、さらに上の上司にルールの特例措置も視野に、解決策を提案していきます。


ところがポンコツ上司は違います。月末が近づくと、各担当者の就業時間表を見て、上限を超えそうな担当者がいれば、「今月残業多いよ?収まるようにしてね」と愛想よくをかけてまわります。

いわれたことを自部門内に展開し、時間で管理しようと一所懸命になります。何故そういう命が下っているのか、その背景にある社長の想いは何なのか?何も考えず世の中の流れに乗っているのか、またはこれを良い機会ととらえ、社内の無駄をなくそうとしているのか、までは踏み込みません。


ポンコツ上司の皮をかぶった非ポンコツ上司

ところが、たまにそれ(何も考えていない風)を狙ったポンコツ上司がいます。あえてポンコツ上司の皮をかぶるという、かなり狡猾な例です。

「わたしは上司の役割をはたしてないですよ、ほら、だからみんな自主的に自分のことを自分で管理できるようになって、成長してね」

と本当に部下たちのことを思ってポンコツぶってる人もいます。こういう上司は、いざという時にしっかり尻ぬぐいしてくれるんですね。

さらには、そう見せかけて本当にポンコツな・・・・(もういいですね

上司がどうおもっているかなど、そこを見分けようとする必要はないのですが、ある程度放置されると自ら成長するというのは、本当だと思います。

ただ、今回の例のように時間で管理しますよ!って命令だけが下ったときにどう動くか、は受け身だとどんどん自分の首が締まっていきます。世知辛いです。


上司は必要なのか

上司がポンコツであるほど、ただの伝言板(しかも一方通行)となり、より上の上司の使いっぱしりとなるので、実際のところそういう上司は不要だとおもいます。

就業時間を計算してまとめて報告したり、残業時間怪しくなってきたらアラームをあげたり、会社の意志を伝言したり、仕事を振ったりするだけなら、Pythonでプログラミング可能だろうと思えます。


組織の大きさにもよると思いますが、いわゆる上司とは、上述のイメージ図で示したような、真の意味での情報伝達を担う神経のような役割だと思っています。

会社の意志を自部門に浸透させ、逆に自部門の意見や状況をまとめあげて会社の意思決定に必要な材料としてフィードバックする、そういう役割を全うしてもらわないといけません。

かく言うわたしのいまの立場は、グループリーダというもので、課長の下に相当します。わたしの属するグループ員の状況を課長に報告することはできていますが、上司である課長や、さらにその裏にある会社の意志のようなものをうまく咀嚼してグループ員に伝えることができていません。

そこにはなにか別の問題もある気もしていますが、そういう意味ではわたしのいま担当しているポジションは、本当は不要だろうと自分では思っています。


まとめ

今回、冒頭の触発された記事を受けて、つねづね漠然とおもっていた組織イメージや上司の役割について、ポンコツ上司の例を出して思考を整理してみました。

今のわたしの上司(課長)は、ポンコツかどうかは別にして、なんでも話せますし、仕事に関してプロフェッショナルで生粋のシステム技術者なので尊敬もしており、日々の会社員生活の中でわたしが思ったことは遠慮なく伝えています。

以下の記事でも触れていますが、ポンコツ上司でも非ポンコツ上司でもポンコツ上司の皮をかぶった非ポンコツ上司でも、自分が何をするべきか、がやはり一番重要なことだと改めて思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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