映画マニアを名乗りた〜い!(8) もういい俺ホラー見る-夜は墓場で運動会編-
まえがき ─ 酷暑
おっす。ずっちゃんっす。
今月ほんとあっつくてあんま沢山見れんかったね。俺の生命力は細くて小さいババアと同じくらいです。
先月に続きホラーです。今回は化け物色々出たり出なかったりするやつです。どうぞ。
ゾンビランド
孤独なナード青年がゾンビ蔓延る世界で仲間と出会って旅をする
実は見たことなかったなって気付いたので見た。
いや〜、アメリカバカゾンビ映画はこうでなくちゃって感じでした。流石有名なだけのことはある。
インフラ無事すぎるだろとか情緒おかしいだろとかツッコミどころは山程あるけどそんなのつつくのは野暮ってもんでしょう。
いちいちエピソードトークで笑いを取るのとか全部がアメリカ臭くて最高。でっかいピザとでっかいコーラを用意して見るのがいいと思います。
これを生涯ベスト映画に選ぶ人もこれ見て人生観変わった人も多分いないけど、間違いなくめちゃくちゃ面白い映画でした。でも中身はあんまりないので語ることもあんまりないね。それでいいと思います。
群がり
食用イナゴの繁殖上手くいかなかったけど自分の血与えたらめっちゃ増えた
新しめのやつ。クリーチャー系パニックものだと思ったらサイコホラー寄りでした。テーマからズレちゃった。
それはいいんだけどなーんか、ちんまり纏まっちゃってていまいちだったな。
もっと狂気が行くとこまで行ってほしかった。追い詰められるまでの感じは凄く良かったので、その分ヤバくなってからのカタルシスが足りなかったように思います。
あと登場人物の情緒の動きがいまいちよくわかんなくて入り込めなかった。早く警察呼べよ、もっとビビれよ、みたいなのがあると萎えちゃうタチなもんでして。
ラストとかお互いを呼び合うだけのシーン長すぎてGANTZかと思ったわ。
何か良い感じの導入だった分すげー残念だったなあ。多分好みの問題ですけどね〜。
あと虫がモリモリ出て来るので苦手な人は絶対見ないように。言われなくても見ねえか。
イン・ザ・トール・グラス〜狂気の迷路〜
助けを呼ぶ子供の声を追って背の高い草むらに入ったら全然出られない
これもガッツリお化け出る訳じゃなかったのでテーマ逸脱しましたね。
でも設定が100点すぎる。流石はスティーブン・キングやで。何だかんだキング原作映画結構見てるけど全部かなり好きです。
正体不明で訳わからんまま終わるのでそういうの好みじゃない人にはまるで刺さらないと思うけど、僕はそういう得体の知れない恐怖に翻弄されるホラー大好きなので超楽しめました。
あと何かそこはかとなく荒木飛呂彦を感じましたね。「岸辺露伴は動かない」シリーズのエピソードにありそうというか。いや多分逆なんだけどさ。荒木先生が映画大好きだからなんだろうけどさ。
そういうのもあってかなり刺さりましたね。
来る
新婚幸せ家族に襲い来る激ヤバ怪異
すげーー最高の映画じゃんこれ!!
2時間ちょいってそこそこ長めの尺だけど怒涛の展開すぎて全然一瞬で終わりました。
怒涛といっても大どんでん返しがあるとかそういう訳じゃなくて、でも幸せな家族に怪異にじり寄り系→心の闇に付け入られ系→スーパー霊媒師のお祓い系ってどんどんホラーのテイストが変わっていってめちゃくちゃ楽しかった。キャラクターも良いし、イキイキ作られてる感じがして素晴らしいです。
宗教グチャグチャの日本でしか作れない終盤のシーンとかお祓い系ホラー映画の歴史に残る名場面だと思います。
そしてキャスティングも完璧ですね。妻夫木聡のサイコ笑顔はやっぱ天下一品だし、黒木華は可哀想な奥さんやらせたら日本一だし、霊能者役に松たか子やら柴田理恵を据えるのは天晴としか言えない。
ダセえCGだけちょっと気になるけどこの作風ならまあ許せました。いや〜めっちゃ良かった。
コンジアム
ネット心霊番組撮影班がいわくつきの廃精神病院に潜入
最初から最後まで超王道モキュメンタリーホラー。かなり良かったですね。
ドキドキビックリ系の単純な怖さの質量みたいなのはトップクラスだと思います。ひたすら怖い。
ただ怪異がしっかり見えちゃうのあんまり好きじゃないので、とことん謎の怖い存在であってほしかったという気持ち。これは好みの話です。
もしくはいっそ昔その病院で何があったのかとかまで掘り下げていく感じでも良かった。その辺の塩梅が趣味に合わなかった感じがあります。
あとそのストイックな造りの割に怖くなるまでの前フリちょっと長くね?とも思った。ダレるまでは行かなかったからいいけど。
でもちゃんとめっちゃ怖くて良かったです。アトラクション的な良さがある。
血を吸う粘土
美術予備校で先生が庭から掘り出した粘土使ってみたら化け物だった
何かちゃんとしたのばっか見た感じがして、B級ホラーも見たくなったので見ました。
いや〜最高。求めていたそのものでした。棒読みなのか何なのかよくわからんけど雰囲気は良いキャスト陣、そこに一人混ざる芝居のデカい特別出演的なベテラン、ちゃっちい操演のめっちゃ強いクリーチャー、捻ったカメラワークと音楽、雑なバッドエンド。これこれ〜!!ってウキウキしながら見られました。
あのチープな操演特有のプルプルした動きを見た時にしか出ない脳内物質がありますね。
でもアングラ気取ってグログロにしたりとかあんま無くて見やすかったし普通に良作だと思います。無理してない感というか。まあ人にはなかなか薦めないかもしれんけど。
続編もあるのがまた最高ですね。多分見ません。最高。
やっぱ良いっすねホラーね。大好きだ。
来月は…テーマが枯渇してきたのでもう何かフィーリングで色々見て後付けしようと思います。
おつむぎ〜(推しの配信の締めの挨拶)
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