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最適な復習のタイミングとは?

はじめに

子どもたちは、学校での授業や家庭での宿題、人によっては学習塾に通い、日々新しいことをたくさん学んでいます。しかしそれだけでは、数日後には学んだことの何割かを、思い出すことができなくなっているでしょう。学んだ内容をしっかりと身につけ、成績向上につなげるためには、効果的な復習法が欠かせません。
本記事では、忘れないための秘訣として、エビングハウスの忘却曲線に基づく復習方法をご紹介します。保護者の方々も一緒に取り組みながら、お子さんの学習を成功に導きましょう。

エビングハウスの忘却曲線とは

エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって提唱されたもので、学習後に情報をどれだけ長期間覚えておくことができるかを示したものです。

エビングハウスの忘却曲線

上の図は、時間の経過と、記憶の保持率の関係を示したものです。
エビングハウスの忘却曲線でいう「記憶の保持率」とは、始めに学習した内容を、もう一度100%覚えられるまで学習したときにかかる時間を節約できた割合を示しています。
つまり、学習して20分経った後の復習では、覚え直すまでにかかる時間を58%節約することができ、1時間経った後の復習では、44%節約することができるというわけです。

復習の力を最大限に引き出す方法

この忘却曲線によって示される「記憶の保持率」は、学習後、数分〜数時間で急激に低下し、その後緩やかに低下していくという特徴があります。
つまり、最初の復習は学習後すぐに行うことで、復習の効率が高まり、その後は、復習の間隔を徐々に広げることで、学習したことを忘れてしまう速度を緩やかにすることができるのです。


復習法の紹介

効果的な復習法の具体的な例を3つ、詳しくご紹介します。

  1. 英単語の学習:
    新しく学んだ英単語は、すぐに使ってみましょう。
    例えば、「liberty(自由)」という単語を学んだら、その単語を使った英文、例えば「I value my liberty.(私は自由を大切にしています)」を作ってみましょう。20分後には、その単語が出てくる英語の歌を探して聞くと、単語の意味を深く理解できます。そして、1時間後には、その単語を使ったクイズを作ってみましょう。例えば、「自由を英語で何と言うか?」というクイズです。そして、1日後には、その単語を使った英文を再度書いてみましょう。

  2. 理科の勉強:
    新しく学んだ理科の概念、例えば「光合成」について学んだら、その概念を説明する一文を書いてみましょう。そして、20分後には、その概念に関連するイラストを描いてみましょう。お絵かきの時間として、楽しみながら行ってもいいかもしれません。そして、翌日以降には、身近なところにある光合成の現象を、日常生活の中で探してみましょう。

  3. 社会の勉強:
    新しく学んだ社会の知識、例えば「アフリカ大陸の国々」について学んだら、その知識を使ってクイズを作ってみましょう。そして、20分後には、その知識を使って、地図上で国々の位置を確認してみましょう。翌日には、その知識を使って、各国の特徴や文化について調べてみましょう。
    そして、1日後には、その知識を使って、再度クイズを作ってみましょう。

まとめ

エビングハウスの忘却曲線を踏まえた効果的な復習法をご紹介しました。以上のような復習法を活用することで、子どもの学習成果を最大限に引き出すことができます。子どもたちの頑張りが報われるように、しっかりとサポートしていきたいですね。

オンライン家庭教師ペガサスではこのような心理学の知見を応用し、子どもひとりひとりに最適化された学習指導、そして学力やIQなどでは測れないような”非認知能力”を伸ばす指導を行っています。

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