むらたひろむ

絶望を醸して生きています。 特技 神出鬼没

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  • 幻想日記

    日記って、本当のことだけを書く必要ないよね?

最近の記事

「お母さんヒステリック世界を制す」幻想日記

母に「俺の上着知らない?」と尋ねたところ「知らないわよそんなもの、何?私が隠したって言うの?あーそうですか、全部お母さんが悪いんですね、何もかもお母さんのせい、この世の全てはお母さんが悪いんだもんね、悪かったわね」とヒステリック発動。「そこまで言ってないじゃん」とフォローを試みる前に家中の電子機器が鳴り喚き、2分後に警官隊が突入、母は捕らえられた。 裁判の様子は連日報道され、大気汚染、大災害、テロ、不景気、人種差別、ジ〇ニーズ等あらゆる負の元凶として母は裁かれた。 しかし護送

    • 「戻れ正直者」幻想日記

      早朝に散歩してたら交差点で百円拾ったので交番まで走った。 途中の公園でラジオ体操仕切ってるおじさんに「お前は正直者か?」と問われたので「はい、近所でも評判です」と答えたが、「嘘をつけ!お前みたいなグズは親父のキ〇タマから出直せ!」などと罵声を浴びせられラジオ体操第3第4を延々と踊らされる。 5時間後「体力の限界…!」と倒れると周りに誰もいない。今しかない、公園から逃げ出し何とか交番に辿り着く。意識朦朧としながらも婦人警官に百円を渡すが「こ、これは!いにしえの硬貨!」。時は22

      • 「求道」幻想日記

        自分に足りない「静けさ、落ち着き」を手に入れようと弓道部に入ったはいいが、女子部員のハートばかり射抜いてしまう。しまいには顧問の女教師(既婚3子持ち)まで虜にしてしまい、奪い愛、春。 渾身の「僕を巡って争わないで」を披露する間もなく暗黒武闘会。結果は火を見るよりも明らか、3人育てて肝の据わった顧問が躊躇なく女子部員たちを滅多打ち。血みどろの射場で1人佇む中年女性から放たれる「別れてくるから待っててね」。 しかし全てを知った夫によって首都圏外郭放水路最深部に駿河問いで放置。念

        • 「赤と赤」幻想日記

          「赤は女の色だ」 そう主張する老人をスターリン肖像画とソビエト国旗が壁一面にあしらわれた四畳半に閉じ込めてはや3日、中から女の高笑いが。 慌てて扉を開けると長身の女性の後ろ姿。こちらを振り向くやいなや「赤は200色あんねん」と言い放ち真っ赤なピンヒールでこちらの顔面を刺突。 「あんさんはどんな赤を見してくれんのや?」と執拗に顔面を狙ってくる。泣いて懇願するも止めてくれない。刺突しながら「こちらの優雅なシルエットのピンヒール、ピンヒールは痛い、という常識を打ち破り素肌に吸い付く

        「お母さんヒステリック世界を制す」幻想日記

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        • 幻想日記
          9本

        記事

          女のものはおれのもの、男のものもおれのもの。

          セクハラを他人事として話す人が多くてドン引きしてます。 「セクハラとか面倒くさいので女性からは離れるに限る」だの「女性に近づくのは危険」だの、何様だよコラ。そんな事言い出したらな、女性の方がずーーーーっと、男と関係ない世界で暮らしたかったはずですよ。 セクハラ告発を悪用する奴らが危ない?すぐそうやって極一部を見て全体がそうだと考えちゃいますよね、視野が狭すぎる。ホワイトタイガーだけを見て「トラは白い」って言ってるようなもんですよ。ま、わざとやってんでしょーね。その方が都合

          女のものはおれのもの、男のものもおれのもの。

          愛を取り戻せ!

          妹がいるので、何となく初代からプリキュア見てました。 でも最初からちょっと離れた所で半身で見てました。興味ないけど仕方ないから見てるよ〜、仮面ライダーとレンジャーの流れで見てるんだよ〜って体で。 それは「男が女向けなんか見るな」という価値観を植え付けられていたからであります。高倉健を目指せ!「わしゃ不器用じゃけぇ」を口癖にせぇよ!と教育されていたからであります。 幼いのに、自分の「好き」を否定していたのであります。 その状態が小6くらいまで続きました。やがて妹がプリキ

          愛を取り戻せ!

          ヤク年ってなんですか?

          ヤク?ヤクですか?沢尻ですか?槇原ですか?ASUKAですか?ピエールですか?四人集めてSMAPですか?世界に一つだけのファナですか? なにをしたらいいって、ナニをしたらいいんじゃないですか?打てばいいんじゃいないですか?清原!打て!(何を)。 合法がいいならアレ飲むといいですよ。街に出没する売人から入手可能なファイブとか1000とか色んな名前があるアレ。億千万の生きたヤクを腸まで届けて働かせましょう。 そして「あんた厄年じゃん。今年良くないことばっかだよ」とかほざく奴ら

          ヤク年ってなんですか?

          そういう所がたまらなく好きなの、と言ってほしかった。

          中学時代はZARD一辺倒でした。 中学の卒業祝いにZARD25周年アルバムを購入して以降も数年間ZARDばっかり。いつでもどこでも聴いてました。 好きになったのはいつだったのか分かりません。小学一年生の時、坂井泉水さんが亡くなってとても悲しんだ覚えはあります。中学の時にラジオで「突然」を聴いて急激にのめり込んだような記憶もあるような無いような(捏造かも)。 なんであんなに夢中だったのか。 曲も声も大好きでしたが、特に詞にのめり込んでいました。今考えれば、誰かに強く思わ

          そういう所がたまらなく好きなの、と言ってほしかった。

          生存戦略、やめましょか

          最近、いろんなところでやさしい人たちと接したのですが、優しさを感じる度に挙動不審になっていました。ひたすらソワソワして落ち着かない。怖い。 優しい人たち側に怖さをもたらす何かがあるのでは?と一瞬失礼なことを考えました。 でもそんなわけない。どう考えても俺の心理的問題。 これはトラウマとか過去現在の環境に起因する問題だな、と目論みました、私。 そしたらトラウマ療法の漫画を描いてる三森みさって人がそれっぽい本を紹介してたので読んでみました。 「がんばることをやめられない」鈴

          生存戦略、やめましょか

          いつからYチェアに座っていないと錯覚していた?

          引っ越してきて、新しい病院に行きました。信頼できるところなのかどうか、そこそこ緊張していました。 待合室でしばらく待ってから、診察室に通されました。 促されて椅子に座り、そこから1時間ほど話しました。かなり良い感じの先生で、これからも通おうかな、でも前もそうやって騙された事あるしな、という思考に加え、もう1時間座りっぱなしなのに全然疲れないな、この椅子やたら収まりいいなと思い始めました。 そして診察が一通り終わり、立ち上がって椅子を見ると、 Yチェアでした!慌てて「す

          いつからYチェアに座っていないと錯覚していた?

          俺の青春が沼だったのは全部君のせい。

          小便を座ってするようになったのも、「ありがとう」と「ごめん」と「助けてくれ」だけは言えるようになろうとしたのも、周りの目とか空気とか恥とかどうでも良くなったのも、この小説がきっかけでした。 ということを久しぶりに読んで思い出しました。 「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」 ハマったとき最新刊まで読んで、続きが読めないのがしんどいので存在を忘却して放置してました。そしたら5年経ってた。 出会ったのが高3だったんでもう全てが終わってましたが、中学生で出会ってたら

          俺の青春が沼だったのは全部君のせい。

          足ゲットしたんだから夏が来る。

          ジモティーで安くクロスバイクをゲットしました。 クロスバイクは数年前にGIOSのクロモリを盗まれて以来のお迎えなのでワクワク。 受け渡し指定の場所がバーだったので、入った瞬間扉が閉まり目隠しをされ気付いたときには逆さ吊りの上ムチで嬲られているかも…などと怯えていたのですが、待っていたのはロマンスグレーの老紳士(尾身茂似)でした。 尾身さんは、バーのマスターをしつつ、趣味で自転車を整備して売ってる面白い人でした。 超優しく自転車やら手続きやらについて教えてくれます。 自転車

          足ゲットしたんだから夏が来る。

          「除名宣告」幻想日記

          突然の胸の痛みに悶え倒れるも、すぐ収まった。不安になって病院に行くと絶滅したはずの感染症「ヘポタイヤ病」との診断。直ちに4号棟4階の4号室に入院。「先生、これはどういう病気なんですか」「ほ、ほぼ風邪みたいなもんですよ、でででですが万が一の事がありますからこの部屋から出ないでください」。 安堵したのも束の間、その日のうちに親戚友人が総出で見舞いに訪れ、「何か食べたい物や欲しい物はないか?」とガラス越しに必死の形相。余命1ヶ月のテンションである。翌日には菓子パンで体を作るタイプ

          「除名宣告」幻想日記

          「Grandfather's Psychedelic Breakfast 」幻想日記

          「最後にサイケデリックな朝食を食べたい…」もってあと数日と言われ入院していた祖父が突然起き上がって声を絞り出した。早速相模湾でとらふぐを釣り上げ、翌朝刺し身にして出したところ全身痙攣。直後「か、体に電気が満ち溢れてくるっちゃ!」と叫んだきり意識不明。 皆が慌てる中、5歳のひ孫よっちゃんがふざけて鼻に充電器を繋ぐとスマホが一瞬でフルチャージ、家族は歓喜に湧く。騒ぐ医者を金で黙らせ、痙攣し続ける祖父を連れ帰り、遂に夢の自給自足オール電化住宅が完成をみた。 しかしどこから聞きつ

          「Grandfather's Psychedelic Breakfast 」幻想日記

          「冥土喫茶」幻想日記

          池袋に来て「埼玉都心はパラレルパラレルパラレル」と口ずさんでいたらビラ配りのメイドに「いつからここが並行世界ではないと錯覚していた?」と迫られ、連れられたのは薄暗いメイド喫茶。 店内は血生臭く、厨房からは悲鳴が聞こえ、メイド達はケチャップまみれだった。パサパサオムライスが次々と量産され「エロイムエッサイム」の呪文でふわとろへと姿を変える。それを食べた客はもみ上げ白髪の老人からニキビ面の青年へと早変わり。 店の異様な雰囲気に耐えかねて「おらアキバじゃなくてブクロに来たんだ!

          「冥土喫茶」幻想日記

          「パンツをたずねて三十年」幻想日記

          どんなにスカートが短くてもパンツが見えないのはそもそも履いていないからだ!との天啓を受けた私は全盛期の森○千里を求めて1990年へと向かうため、タイムマシン開発に没頭。 しかしタイムマシンmarkⅲ試運転中の誤作動により時空の狭間に吸い込まれ、辿り着いたそこは高度成長期の東京。仕方ないので幼児の秋○康を探し出し「大所帯より少数精鋭」「握手券で曲を売るのは大罪」と刷り込み世直しを測ったがタイムパトロールに捕まり、ぶち込まれた獄門島で看守に四十八手を強要される。 #創作大賞2

          「パンツをたずねて三十年」幻想日記