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自己を肯定して苦しくなるワケ

今回書きたいことは「何で自己肯定感を求めると苦しくなるか」ということです。自分で自分を肯定する、たったこれだけ?のことが上手くいかず、苦しくなったり、逆に悩みになったり。それについてレポートをまとめてみます。

自己肯定感を求める動機は前回レポートに書いた通り、無価値感や罪悪感からの回避です。
自分に価値を見出し、自分は正しいと自覚を得たい…そこまで具体的な欲求ではないかもしれませんが、でもネガティブな状態から抜け出したい、良い方向に向いたいと望む気持ちの表れだと思います。

ここで求めるものが苦しくなる原因です。
私たちは小さい頃から、
 ・親の言う事を聞く
 ・周りと同じことを求められる
 ・他人に迷惑をかけてはいけない

というような事を家庭や学校や社会で教育を受けてきました。その素地があるがために、自分の価値や正しいという判断基準に他人の目が介入するのです。これは自己肯定感でなく、vol.7で述べたように承認欲求となります。

承認欲求も悪くはありません。行動のやりがいであったり、自分に誇りを持てるきっかけになります。
 ・テストで良い点をとる
 ・仕事で良い評価を得たい
 ・異性にもてたい
 ・社会に貢献したい
などなど。
自己肯定感研究所では、これらを承認欲求と位置づけています。
しかし、なぜ承認欲求が苦しいかというと、どこまでいっても満たされない。もしくは欲求が満たされても一時的であり、それを失う恐れが伴ってしまう。つまり更に満たすことを続けなければならない。

自分を肯定するはずが、返って苦しめるのはこのように求めていたものが実は承認欲求であり、満たされてもそれが長期的に続く満足感や充足感にはならない。また、その状態を自分で理解していないと、何故だかネガティブな感情が起こってしまう。
このようなことが背景にあるのだと考えています。

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