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コロコロの漫画が激アツすぎる

あ〜、面白れ〜。
面白すぎるだろ〜。

はい、突然ですが先日、『ウソツキ!ゴクオーくん』というコロコロの漫画を読みました。私が小学生の時に読んでいてコロコロコミックスの中で一番好きな漫画だったのだが、中学生になってコロコロを買わなくなって以来読んでいなかったのだ。そして去年完結してTwitterでも話題になっていたので、読もう読もうと思いつつなかなか全巻買いすることが出来ずに結局この間やっと全巻手に入れて読むことが出来たという次第である。
で、一気に全巻読んだのだが、これがまあ、あまりにも最高すぎて生まれてきたことに感謝してしまった。そういうレベルで最高すぎる漫画なのだこれは。そしてその勢いのまま吉もと先生の現在連載している『カシバトル』を読んだのだが、これがまたのたうち回ってしまうほど面白いのである。そういうわけで、今回は『ウソツキ!ゴクオーくん』と『カシバトル』の面白さについて語りたい。

まずは『ウソツキ!ゴクオーくん』から。


あらすじとしては、ある日ゴクオーくんという男の子が小学校に転校して来るのだが、ゴクオーくんは嘘をつくのも暴くのも大好きで、学校で起こる様々な事件を解決していく。言わば一話完結のライトミステリーみたいな感じである。私は推理小説が好きな割には謎解きを理解するのが苦手なのだが、この漫画は小学生向けなので非常に分かりやすくてストレスなく読めるのだ。
学校で起こる事件というのは、物を壊した犯人は誰かなど、単純なこともあれば、もっと複雑なこともある。例えば、大縄跳び大会でどうしても飛べない子が自分さえ居なければ勝てるのにと思って仮病を使って休んでしまおうとする話がある。このように、必ずしも嘘が悪意から来るものとは限らないところが面白い。また、「ゴクオーくん」という名前からも分かる通り、ゴクオーくんの正体は閻魔大王なのだが、嘘暴きをした後嘘を認めない者は舌を抜かれてしまう。そして、舌を抜かれると一時的に本当のことしか話せなくなってしまうのだが、本音を話すことによって人間関係が改善したりする。過ちを犯してしまった人間がその後どうするのか、どのようにやり直すのかを非常に丁寧に描いているのである。人間の弱さや強さとは何かについて本気で考えさせられる、ここまで感情が揺さぶられる作品があるんだなと本当に読んでいて鳥肌が立った。もうこれが『君たちはどう生きるか』で良いよ...なんて思ってしまうのである。
また、さらにこの漫画の魅力を語る上で欠かせないのはヒロインの天子ちゃんとゴクオーくんの関係性である。天子ちゃんはまさに天使のような良い子で、いつも優しく純真な嘘をつく。そんな天子ちゃんをゴクオーくんは気に入って、天子ちゃんを通してゴクオーくんは人間を好きになっていくのである。この2人の関係性を言語化するのは難しいので本当にみんなに読んでいただきたい。

さて、次は『カシバトル』の話をしよう。

まずこの漫画は、そのタイトルの通り、お菓子で戦う異能力系バトル漫画である。あらすじは、オアズーケ王国というのがお菓子禁止令を出して庶民はお菓子を食べることを禁止されて、王国がお菓子を独り占めしてしまう。そんな中、菓子能力者達が王国を倒すために立ち上がる!みたいな感じの、とても単純明快な話である。最初あらすじを聞いた時、前作であるゴクオーくんが普通の小学生達の日常だったのに対して、あまりに設定が突飛すぎるし幼稚に感じられて少し不安だった。しかし、読んでみると、めちゃくちゃ熱くてこれまた大人が読んでも手に汗握るバトル漫画なのである。

はっきり言って、幽遊白書並に面白いぞ、この漫画.....!

まず、お菓子で戦うというのが楽しい。例えば主人公はチョコレートの能力者なのだが、チョコレートだったら刀や盾など様々な物に変形させることが出来て応用の幅が広い。主人公のライバルであるガムの能力者なんかは、ガムを噛めば噛むほど強くなるという特徴がある。それぞれのお菓子がどんな能力になるのか、考えるだけで童心が刺激されてとても楽しいのだ。決め台詞である「歯磨きの準備をしておけ!」や「この拳は甘くない!」という台詞なども洒落が効いていてすごく好きだ。
また、ストーリー自体もまた様々な伏線が張られたり、展開が読めないことが多いのがすごい。実はこの漫画、最初は月刊コロコロコミック本誌に掲載されていたのだが、途中から週刊コロコロオンラインというのに移籍になった。月刊時代が第一部で、第一部から既に面白いのだが、週刊になってからさらに色んな展開があって加速度的に面白くなっている。体感的に、話が進む事にどんどん面白さが増していってる気がするのだ。
そしてやっぱりゴクオーくんの時から変わらずに、吉もと先生は人間の描き方が上手い。この漫画においても、過ちを犯してしまった人間がやり直そうとする姿が描かれているのがとても良い。
それから、この漫画の主人公が私はとても好きだ。主人公は鐘木(ベルギ)チョコというそのまんまの名前である。チョコくんは前作の主人公ゴクオーくんがダークヒーローであるのとは正反対に、熱血で正直な主人公なのだ。一見まさにスタンダードな主人公像に見えるので、ゴクオーくんが好きだった人の中にはあまり好意的ではない人も居る。しかし、読んでいて思ったのは、チョコくんの言動が予測できないのだ。「そこでそうするんだ...!」「そんな表情もするのか!」「その言葉に対してそう返すのか!」と毎回新鮮な驚きがある。王道バトル漫画主人公であるルフィともナルトとも炭治郎とも全然違っている。正直私もまだあまり掴めていない。なのでもっと知りたいと思ってしまう。主人公だけでもここまで未知数であるように、この漫画はまだまだ未知の可能性がたくさんある。だから本当に目が離せない。特に今現在の展開がやばすぎて私は続きが気になってしょうがない。ここのところ毎日ずっと「木曜日(更新日)まだ〜??」と言い続けている。まさかコロコロの漫画に命握られるとは思わなかった。まだ三巻しか出ていないので、追いつくなら今のうちだ!!是非多くの人に読んで欲しい。そしてアニメ化もしてくれと願っている。

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