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素直に丁寧に生きてこそ幸せが訪れる

友人より1日でも早く「結婚というもの」をしたかった私。
おおむかしのこと。
急に結婚して!と言われて驚き戸惑いながらも、協力してくれた相手には感謝しなければならないな、たぶん。

婚姻届けを出すために役所に行った。
どんな理由にせよ、「結婚というもの」に気持ちが弾んでいた。

届を出す役所の管轄ではないところに私の本籍があったため、謄本など取り寄せて準備万端で役所へ行った。
婚姻届けなど、もちろん書いたことはなかったが、いろいろ調べてちゃんと書いたつもりだった。

イメージとして、
婚姻届けを二人で窓口へ提出する➡受理される➡窓口の人が笑顔で、おめでとうございます、と言ってくれる➡二人で微笑みながら窓口を後にする。
的な感じに思っていた。

ところが、窓口の人は笑顔ではなかった。

「ご両親の名前が違ってますよ。」と言われた。

背中が寒くなったのを覚えている。

私は養子なので、生みの親と育ての親がいる。
その時点では、育ての親の戸籍に入っていると思っていた。
窓口の人は、生みの親の名前を書くようにと言った。

ほとんど記憶にない人の名前を、親として書かなければならないのか。
さっきまでの弾んだ心は、バキバキに折られた気がした。

育ての親も、離婚と復縁を繰り返していたから、その時は戸籍上なにか変化があったのかもしれない。
でもまぁ、そんなことはどうでもいいと思った。

婚姻届けを出しに行っていって、現実を思い知らされることになるとは。
この結婚は、やっぱり、そうなるよねって感じ。

しょうがない。そういう人生だからって思うしかない。

幸せは、素直に丁寧に生きている人に訪れるものなんだ。

ありがとうございます。優しさに触れられて嬉しいです。頑張って生きていきます。