【読書記録】営業テクニック図鑑/伊庭正康著
1.読む目的
①成果を出している人から営業のコツを学び、
自分の営業活動に活かしていくため。
②課題意識のある「ニーズの作り方」を学びため。
2.学び
◆目標達成に不可欠な逆算思考
逆算思考とは、目標から逆算し、
「今日はどこまでやればいいのか?」と
落とし込んで考えること。
逆算思考することで、「今、やること」が鮮明になり、
計画的に目標を追えるようになる。
Step1:目標と現状のギャップを把握する。
Step2:マイルストーン(中間目標)を設定する。
Step3:残された営業日数を考慮し、日商、週商、月商など、
細分化した自主目標を決める
プラスα
「想定外」を「想定内」にしておくための
リスクマネージメントも実行する。
計画を進めていく中で、お客様の予算が削減されたり、
マーケット全体の景気が悪化したりなど、
想定外のリスクは起こり得る。
そのため、想定外のリスクが起こっても目標を達成するための
リスクマネジメントが必要。
Step1:まず、思いつく限りのリスクを書き出す
Step2:対策を高じるリスクを絞り出す。
「発生確率が高く」「影響が大きいもの」
Step3:「予防策」と「事後対処」を考えておく
稲盛和夫さんの名言である「楽観的に構想し、悲観的に計画し、
楽観的に実行する」を営業でも実践する。
◆「訊く」と「聴く」をセットで活用する
聞き上手になるためには、「訊く」と「聴く」を使い分けながら
相手の話を聞いていく必要がある。
「訊く」とは、知りたいことを訊ねること。
⇒知りたい事柄(コト)を聞く。
「聴く」とは、相手が何を思っているかを聴くこと。
⇒相手が何を思っているのか(ココロ)を聞く。
◆潜在ニーズを聞く質問
営業でチャンスを得るためには、お客様の声にならない声を
聞くことが絶対の近道になる。
「必要ですか?」「不満はありますか?」と聞くだけでは不十分。
お客様の潜在ニーズを聞くことが重要。
①「点数」で聞く方法
「現状の満足度は10点満点でいえば何点ですか?」
「何点あれば満点になりそうでしょうか?」
②「さらに+あるとすれば」で聞く方法
「困ったことはないとのことですが、さらにこうなったらいいなと
思うことはございますか?」
「あるとすれば、どんなことでしょう?」
③「ということは、万全ですか?」と聞く方法
「つまり、〇〇に関しては、万全ということでしょうか?」
「どんなご不安があるのですか?」
◆「ゴールデンサークル理論」で聞く人をワクワクさせる
話のつかみが上手い人の多くは共通して、ゴールデンサークル理論に
基づいて話を組み立てている。
ゴールデンサークル理論とは、
なぜ⇒どうやって⇒なにをの順番で話を展開する話法のこと。
なぜから語ることで聞き手の関心を刺激することができる。
◆「いらない」と言われたら筋の良い仮説を投げかける
状況を聞いた際、「今は予定がない」「他社で十分」と
言われた場合、”筋の良い仮説”を投げかけると
商談の流れを変えることができる。
”筋の良い仮説の条件”
①7割のお客様が「ないわけではない」と答えるような仮説。
②①に加えて、自分の得意な提案に導ける仮説。
「実は、私のお客様から△△と伺うのですが、
今後を考えるとそういったことはございませんでしょうか?」
「どんなことがあるのでしょうか?」
◆拡大質問を活用して問題を教えてもらう
お客様の問題を聞くうえで大切なのは、
お客様から本心を語っていただくこと。
本心を教えてもらうことで、潜在的なニーズも聞くことができる。
そのうえでポイントとなるのが「拡大質問」。
「拡大質問」により、
①お客様の本心を語っていただける
②お客様自身に考えていただくことができる
といった効果がある。
「拡大質問」の代表的なフレーズが
「どうして?」「どんな?」「どのような」?。
分かっているようなことでも、あえて拡大質問をして多くの
ことを語ってもらうのが、ニーズをつくる秘訣となる。
◆お客様に自らの「リスク」に気づいてもらう質問
リスクとは、「その問題が解消できなければ、
どのようなことが起こるのか」を指す。
あえて、お客様自身にリスクについて考えていただくことで
ニーズの重要性が高まる。
また、リスクについて気づいてもらうことで、
お客様から感謝されるきっかけにもなる。
ただ、「リスク」については、聞きにくい項目であるため、
枕詞を使いながら聞くのが大事になる。
代表的なフレーズ。
(お客様から問題を聞けた後に・・)
「だからこそ、伺ってもよろしいでしょうか?」
「失礼を承知で、伺ってもよろしいでしょうか?」
3.感想
見立てる・仕立てるのコツやヒアリングのコツを
学ぶことができた。特に、ヒアリングの”きく”には
”訊く”と”聴く”の2種類があると知れたことや
潜在ニーズを上手く聞くノウハウを知れたことで、
「今はどんな質問が効果的か?」と冷静に思考できるように
なると思った。
本書で学んだ内容をトークスクリプトに落とし込み、
試行錯誤しながらヒアリングの精度を上げていきたい。
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