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「0歳からの性教育、始めました」を読んで

助産師のシオリーヌさんと、パートナーのつくしさん。このお二人の対等な関係性だったり子育てへの向き合い方だったりが以前からとても好きです。
時折シオリーヌさんのYouTubeチャンネルで学ばせてもらっています。最近は自分にも出産や子育てが間近に迫ってきているので、1年半ほど?先を行くシオリーヌさんとつくしさんの近況動画は、新たな知見を得られる感覚に加え、より実感が伴ってくるのを感じながら拝見しています。

そんな中で偶然見かけたのがこの記事。

まずタイトルの「0歳からの性教育、始めました」に興味がありました。自分も我が子が出来た時には家できちんと伝えたいという思いがあったからです。

自分自身が育つ過程では、家で性教育にまつわる何かを言われたこともなければ、学校でも大した知識を学ぶことはなかったです。
これからの世代が学校でどう学ぶかはわからないけれど、小学生でもインターネットに簡単にアクセスできる環境を持ちがちで、どんな幼い頃にどんな情報を得るか分からない時代。身を守るために必要なことは、なるべく早く伝えるに越したことはないはず。
でも家庭でしかも幼い頃にどう伝えるべきかってよく分からないですよね。自分が教わってきてないから余計に。

記事を読んでみると、0歳から出来ることとして「子どものプライベートゾーンを守ること」を大切にしていると書かれていました。

例えば、友達などほかに誰かがいる場でオムツ替えや着替えが必要になったら、場所を変えてする、親であってもお世話に必要なときしかさわらない、などです。「赤ちゃんだから気にしなくていい」と思わず、一人の人間として尊重することを大切にしています。

なるほど、これなら0歳からできますね。0歳の頃の記憶が大きくなってから残っているかといえばほとんどの場合は直接的には残っていないはずですが、一人の人間として守られながら成長し続けた事実は後々のその子の考え方などに自然と影響すると思います。
引用部分の続きに「オムツ替えや着替えの時に子どもに声掛けする」旨も書いてありました。親であれプライベートゾーンに関わることをする時は声掛けをすることで、体の大切な場所を大切な場所と認識させていくことに繋がるんですね。

それから、子どもを「一人の人間として尊重する」ことについては、性教育の面に限らず、個人的に子育てにおいて最も頑張りたいことかもしれません。つい我が子を「まだ半人前の存在」とか「自分の分身」かのように思いかねない場面が出てくると思うので。
生きるために手助けが必要な存在ではあるけれど、自分とは違う個人であることは忘れたくないです。愛情を注いでものすごく近しい存在になるのは間違いないけど、同一視はしない。子どもがどの年齢であるときでもそういうスタンスでいたいです。できるか不安だけど超重要だと思うので、どんなポンコツ親になってしまったとしてもここだけは頑張ります。

そして、記事を読んで他にも「このトピック語りたい!」と首を縦にぶんぶん振りながら読んでいた部分がありました。
「家事に協力する夫だから、すてき?」という項目でのお話。

シオリーヌ つくしは育休中なので、私が仕事をしているときは家事や育児をしてくれます。すると「家事や育児に協力してくれる、すてきな旦那さんで幸せ者だね」と言われることが多くて。私たちは「家庭の中で、それぞれができる役割を担おう」と話し合って決めたことをしているだけなのに、そう言われるたびに世間とのギャップを感じます。つくしもほめられすぎることに抵抗があるんでしょう?

つくし そうだね。妊活のために詩織と不妊治療のクリニックに通う動画をYouTubeにアップした頃から「協力的で素敵な旦那さん」と言われる機会が増えました。自分が主治医の話を聞きたいから行っているだけだったので、「協力的とは違うんだけどな」と思っていました。

我が家も日頃の家事はパートナーと完全に平等に分け合うのが基本(今は自分が休職中なため精力的にやっているつもりだけどそれでもパートナーは家事をしてくれる)で、お互いが対等な関係なのだから当然という考えでいます。
だけどこの時点で既に「すてきな旦那さん」という目を向けられることが少なくないんですよね。まあ自分は仕事から帰宅した後に家事をする元気が出ない人間なので、その点でパートナーのことを凄いとは思っています。でも家事をすることがかたや当然、かたや協力的と言われるのはたまったものじゃないですよね。どっちも主体的にやってるんだから。

妊娠してから、病院で検診の時に出産後についての質問を何度か受けたのですが、旦那さんも育休とるなんて素晴らしい!的なテンション(これは未だ育休が許されない風潮の会社があるのも問題なのだけど)とか、旦那さんも一緒に子育てされる予定なのすごい!とか褒められて、やはり世間とのギャップを感じずにはいられません。褒められている以上悪い気はしないけど、なんだかな〜って。うちのパートナーのポテンシャルをみくびらないでくれっていう気持ちもあるかもしれません。

今後も子育てにおいて、自分が“母親”というだけで全てを把握していて当然と思われ、パートナーが“父親”というだけで子どものことを把握しきれていないと思われる場面は出てくる気がします。現につくしさんがTwitterにて、病院でお医者さんが母親の方ばかり見て説明をしていたから父親の自分は大きな声で相槌を打ってアピールしたというようなことを仰っていたのを拝読しました。
また、我が家の子育てにおいて今後この手のことで心配なのは、会社に自分ばかりが子育て要員扱いされないかということです。自分もパートナーも同じ会社に務め不規則勤務をしているため、共働きスタート後は子どもの保育園の送り迎えに合わせた勤務の配慮をしてもらう必要が出てきます。不規則勤務ゆえに時短勤務とかではなく付ける仕事を選んでもらえば良いのは好都合なのですが、もし「子育ては母親が主となってするもの」という固定観念を基に自分ばかり勤務を短くされたらどうしよう?という不安があります。

2人とも同じ仕事をしている分、家のこともなるべく同じ負荷になるように分担してトータルで同じ仕事量にしていこうという、とても論理的なはずであり自分たちの中でのごく当たり前の考え。これが世間とのギャップになって、いちいち声を上げて変えていかなきゃならないのだとしたらちょっとしんどいです。

けれども、時代は常に変化しているということは、きっと常に誰かが声を上げている人がいるってことなんですよね。
現代でもシオリーヌさんとつくしさんが対等な立場で子育てをするという在り方を発信してくださっていて、おかげで後進となる自分達も少しは子育てがしやすくなるはずです。それできっと自分達も、ぶち当たった周囲からの偏見に声を上げ、また微力ながらも後進に繋いでいけるのでしょう。そうやっていろんな場所でいろんな大きさいろんな形の声が上がっていけば、世間の認識も良い方向に変化していくはず。そう信じて、我々も進めるように進むしかないですね。

自分に子育ての勇気が出たきっかけのひとつには、間違いなくシオリーヌさんとつくしさんの発信がありました。だからお二人には陰ながら感謝していますし、今後も応援しています。
これからも何かと参考にさせていただきながら進んでいきたいです。


現状、自分の生き様や思考を晒しているだけなので全記事無料です。生き様や思考に自ら価値はつけないという意志の表れ。 でも、もし記事に価値を感じていただけたなら、スキかサポートをいただけるとモチベーションがめちゃくちゃアップします。体か心か頭の栄養にしますヾ(*´∀`*)ノ