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子どもが筋トレしたらダメはナンセンス

最近中学生ぐらいの方からの依頼が増えてきました。

「子どもが筋トレをいいの?」
という質問をよく受けます。

その度に「むしろやった方がいいですよ!」
と答えてるから増えてきたのかな
という感じもします。

実際過去に
10代前半のうちから指導してきた子たちは
例外なく成果を上げています。

ではその根拠などについてを話していきます。

エビデンスから見る適した年齢

子どもは何歳から筋トレを始めるのがベストか。

日本では当たり前のように
子どもは筋トレしちゃだめ!
って言われますが

それに反対する文献はたくさんあります。

まず最初に、Malina et al.による研究1では
子ども筋トレを始めるのに最も適した年齢は
7歳〜9歳の範囲であると報告されています。

この時期には運動能力の向上が見込まれ
安全かつ効果的なトレーニングが行えます。

骨密度と筋力の向上

子どもの骨密度と筋力は
将来の骨折リスクや健康維持に大きく関わります。

Faigenbaum et al.の研究2では
適切な指導のもとでおこなわれた子どもの筋トレが
骨密度の向上と筋力の増加に
寄与することが示されています。

これは子どもが早い段階から
健康な骨と筋肉を発達させるうえでの重要なポイントです。

指先の能力と認知能力の向上

子どもが筋トレを行うことで
モータースキル(指先の能力)や
認知能力も向上することも報告されています。

子どもがトレーニングを通じて
身体的な能力だけでなく
認知的なスキルも発展させることが
できるとされています。

筋トレのスタート時期の注意点

ただし子どもが筋トレを始める際には
以下の注意点が重要になります。

1 適切な指導のもとで行うこと
適切な指導がなければ危険です。
怪我をしてしまったりと逆効果になります。
専門家の指導のもと
正しいフォームや安全な方法で
トレーニングをおこなうようにしましょう。

2 体力や興味に合わせたトレーニング
子どもたちはそれぞれで
成長段階が違います。
それぞれの体力や興味に合わせ
楽しみながら行うことが大切です。

3 継続的なモニタリングと調整
成長に伴いトレーニングの
内容や強度も調整が必要です。

継続的なモニタリングを通じて
安全にトレーニングを
続けられるように心がけましょう。

まとめ

子どもが筋トレを始める適した年齢は
7歳〜9歳の範囲が推奨されます。
これはちゃーんと医学的なエビデンスに基づいているし

「やってもいいよ」
ではなくて
やった方がいい!
ということを理解しておきましょう。

運動能力、骨密度、筋力、認知能力の向上は
子どもたちの健康な未来への
投資となります。

子どもたちが楽しく、安全に
トレーニングを続けられるよう
サポートしていきましょう!

参考文献

  1. Malina, R. M., Bouchard, C., & Bar-Or, O. (2004). Growth, Maturation, and Physical Activity (2nd ed.). Human Kinetics. 

  2. Faigenbaum, A. D., Lloyd, R. S., MacDonald, J., & Myer, G. D. (2010). Citations in Research: Pediatric resistance training: Benefits, concerns, and program design considerations. National Strength & Conditioning Association, 41(6), 44-46. 

  3. Stodden, D., Langendorfer, S., & Roberton, M. A. (2009). The association between motor skill competence and physical fitness in young adults. Research Quarterly for Exercise and Sport, 81(4), 422-429. 

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