見出し画像

「フムス」の起源って、いったいどこなんだ?!

こんばんは、まっぴーです。

前回に引き続き、
「『フムス』って、なぁに??」
という問いに答えていくために、
今回は「フムスの起源」にせまってみたいと思います!!

取材に来てくださった編集者であり、ライターでもある宇佐美里圭(うさみ・りか)さんは、フムスを次のように説明してくれました。

フムスとは何か? 簡単にいうと、イスラエルやトルコなど中近東地域の伝統的な家庭料理のひとつ。ひよこ豆のフムスは、ゆでたひよこ豆に、ニンニクや白練りごま、レモン汁、塩、オリーブオイルを入れてペースト状にしたもの。ピタパンや野菜などにたっぷりとつけて食べるのが主流だ。たんぱく質、ミネラル類、食物繊維、ビタミンB1がたっぷりと含まれていることから、むくみや疲れに効果的といわれているので、美容や健康意識の高い人や、海外セレブの間でも人気がある。

注目していくポイントは、ココ。
「中近東地域の伝統的な家庭料理のひとつ」

ふむ、ふむ、ふむふむ。
フムスは伝統的な家庭料理である、と。
ではいったい、その「伝統」はいつ、どこで始まったのでしょうか?!
調べていきましょう。

「フムス 歴史」、検索っと。
お、今回もウィキペディア先生が先頭をきってくれるようです。

な、なんも書いてねぇ、、、

検索結果で一番上に躍り出てきたのに、
「フムスの歴史」について何も教えてくれないのですか先生、、、
こういうとき、日本語でのフムスの情報がまだまだ少ないことを実感します。
このウィキペディアの「フムス」のページも、全然書かれてないですし。

先生ばかりを頼りにせず、
「たまには自力で欲しい情報を見つけてみろ」という課題だと思って、粘り強くいきましょう。
では検索結果、第2位のページ!

お、プラスメディさんのページですね。
プラスメディさんのことは知ってますよ〜
なぜなら、わたしがフムスを卸しているナショナル麻布スーパーマーケットさんで、プラスメディさんが作っているフムスも売っているから。(写真はAmazonさんより)

えーーーーー、去年、こちらのフムスが発売されたときですね、成城石井さんで見かけたので購入させていただきました。
、、、、、、、正直に言いますと、えーーーーーーと、
一度うちの店にフムスを食べに来ていただきたいっす!!
なんというか、「フムス」ってどういうものなのか、イスラエルや他のフムス発祥の地とされている場所で「本場のフムス」を食べたことがあるのか、非常に疑問が残る味です、ハイ、、、
プラスメディさん!タイームで待ってます!!

話が逸れてしまいましたので、戻ります。
フムスの歴史、起源について、なんとプラスメディさんのサイトには、
「WHAT IS HUMMUS ? フムスって何?」という説明のページがあります!
そして、「フムスの歴史」という項目もあります!
みてみましょう。

フムスはトルコ、ギリシア、キプロス、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、シリア、イラクなどの中東の広い地域で食べられている伝統的な料理です。
フムスの正確な起源はわからないのですが、一般的にはオスマン帝国が起源とされる事が多いようです。
最古の史事としては13世紀の料理本にフムスのレシピが紹介されています。
フムスはアラビア語で「ひよこ豆」そのものを意味し、オスマン帝国領であった中近東地域で庶民の貴重なタンパク源とされていたようです。
フムスの起源に関してはイスラエルやレバノンなど多くの国が発祥の地・本家を名乗っておりますが、世界中に拡散してから時間が経っており、詳しいことは分かっていないようです。

なるほど、なるほど。
えーーーーー、ページのドメイン名(URLの一部)を「フムス.com」と銘打ってるのに、情報量が、、、少ない、、、
たしかに物事の起源を正確にたどることはほとんど不可能ですし、発祥の地を特定することも難しいですが、もう少し、もう少しフムスについて語ってもらえたら、、、

しかし、「オスマン帝国」「13世紀のレシピ本」などのヒントを得ることはできました!ありがとうございます。

さてさて、ここからは英語で調べてみましょう。
「Hummus History」、検索っと。
お、今度は英語版Wikipedia先生の登場です。


The earliest known recipes for a dish similar to hummus bi tahina are recorded in cookbooks written in Cairo in the 13th century.[8] A cold purée of chickpeas with vinegar and pickled lemons with herbs, spices, and oil, but no tahini or garlic, appears in the Kanz al-Fawa'id fi Tanwi' al-Mawa'id;[9] and a purée of chickpeas and tahini called hummus kasa appears in the Kitab Wasf al-Atima al-Mutada: it is based on puréed chickpeas and tahini, and acidulated with vinegar (though not lemon), but it also contains many spices, herbs, and nuts, and no garlic. It is also served by rolling it out and letting it sit overnight,[10] which presumably gives it a very different texture from hummus bi tahina. Indeed, its basic ingredients—chickpeas, sesame, lemon, and garlic—have been eaten in the region for millennia.[11][12] Though chickpeas were widely eaten in the region, and they were often cooked in stews and other hot dishes,[13] puréed chickpeas eaten cold with tahini do not appear before the Abbasid period in Egypt and the Levant.[9]

さすが英語版Wikipedia先生、ここまでで一番、充実しています。
こちらでも、「13世紀のレシピ本」について言及されています。
どうやらこの本はエジプトのカイロで書かれたようです。
前回、フムスがどの地域の料理か調べたときにも、エジプトは含まれていましたね。

加えて、フムスの基本的な材料である「ひよこ豆、ごま、レモン、にんにく」は、何千年にもわたって、この地域で食べられている、と。
なるほど、原材料に注目すると、もう少し時代をさかのぼっていけそうです。

次のページをみてみましょう。
The history of hummus - Top Food Facts
ちょっと期待できそうなページ名です。どれどれ、、、

The fact is, that because hummus has been around for so long, and in so many different variations, the exact origin has been lost in antiquity. 

うんうん、他のページでも言っているように、フムスは多くの地域に広がり、さまざまな種類があるため、正確な起源はわからないと。
もう少し読み進めてみます。


Despite the fact that the exact known origin of hummus is unclear, we do know that the chickpeas, the main ingredient of hummus, were known to be cultivated in the ancient Mediterranean and the Middle East. Chickpeas have been around for human consumption for several thousands of years. The chickpea was consumed in ancient Palestine, and was one of the earliest crops in Mesopotamia, as well as a common food on the streets of ancient Rome. 

おっ、このページでは、「フムス」の主な原料である「ひよこ豆(chickpeas)」に注目して、その起源を探ろうとしています。

ひよこ豆は古代の地中海、中東地域で栽培されていて、何千年も前から食べられていた、と。
ひよこ豆、すげぇ、、、
穀物の中でも、最も古い時期から食べられていたもののひとつのようです。
メソポタミアやパレスチナ、古代ローマでも食べられていた可能性がある、と。

英語版Wikipedia先生と、このページを参考にすると、フムスの原料である「ひよこ豆」に焦点を移すことで、何千年も前まで、その起源をおうことができそうですね、、、!
ロマンがある。

ということで今回は、
「フムス」自体の正確な起源は不明で、
文書として残されているのは「13世紀のカイロのレシピ本」であること。
また、フムスの原料である「ひよこ豆」の起源を探っていくと、何千年か前までさかのぼることができそうだということがわかりました!

次回はこの「ひよこ豆」の起源を調べていきたいと思います。
豆を通じて古代人とつながる旅、わくわくします。


最後までお付き合いいただきありがとうございます。
「スキ」を押していただけると、とっても嬉しいです!
ぜひ、「ぽち」っと、していってくださいな。よろしくお願いします。


まっぴー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?