290杯目:自粛要請って・・・

ここ数ヶ月、ニュースでも身近なところでもよく聞かれる

『自粛要請』

言葉の意味をネットで調べてみると、

自粛・・・自分から進んで、行いや態度を改めて慎むこと。

要請・・・必要な事が実現するように、願い出て求めること。

だそうで、要約すると!?

必要な事が実現するために、自ら進んで行いや態度を改めて慎むように、願い出て求めるってことですかね。

という事は、要請する方が自粛してもらいたい方に判断のボールを投げて、自粛してもらいたい方に判断してもらいたいって事ですね。


それを今回の新型コロナウイルスの件に当てはめると、

要請する側が国だったり県だったり。

自粛する側が各種イベントを行う主催者だったり。


そんな感じで、今月に入って学校の休校措置が取られたり、

各種イベントなどが中止や延期になりました。


そんな中、今回埼玉スーパーアリーナでK1のイベントが6,500人の観衆のもと開催されました。

国や埼玉県から繰り返し開催自粛を主催者に要請をしたけど開催された。

世間的には、主催者への非難の声の方が圧倒的に多く、

埼玉県知事も記者会見で、

「強制的に中止させる権限はないが、こういう形でイベントが開催されたのは残念だ」

と話していました。きっと国としても同じ見解でしょう。


主催者側も、ただ闇雲に強行開催したのではなく、

出来るだけの新型コロナウイルス対策をして開催したようです。

開催したことの良し悪しの意見は自分にはありません。

実際、会場も貸されているし、6,500人という観衆も集まっているし。

もちろん6,500人全員が納得して会場に行ったわけではなく、

高額な入場券の払い戻しがないので行ったという人もいるでしょう。


『国が自粛を要請しているのに、このご時世にイベントをやるなんて、その主催者はおかしい!』という圧倒的な数の世論で、これまでもイベントを泣く泣く中止・延期してきた主催者も多いと思います。

でも、今回のように、そのような世論にもぶれずに、主催者に開催されちゃうと、

埼玉県は『残念だ!』の感想。


でも埼玉県って、さいたまスーパーアリーナに30%出資しているんですよね。

それにさいたま市も出資している。

その他は、銀行や飲料会社やテレビ会社や新聞社など・・・


観戦チケットの払い戻しをしないというのと一緒で、

開催自粛しても、あらゆるお金の流れが残るんですよね。

もちろん今回もさいたまスーパーアリーナに会場使用料は入っているだろうし。


主催者によっては、開催自粛要請だけでは、その瞬間に会社が倒産という危機になる恐れもあるってこと。

国や県も、残念だ!の感想ではなく、本当に人の命や感染拡大を考えているのなら自粛要請じゃなく中止要請じゃないでしょうか!?

その辺が、国などの責任逃れのような気がするのは自分だけでしょうか?

中止を要請すると、お金の面での補償もしなくてはならなくなってくるから。

今までは、世論をバックに開催自粛要請が通ってきたけど、

これからまだ出口が見えない状況では、

主催する会社もこのままでは倒れてしまう。

今までは泣く泣く従っていたかもしれないけど、

いつまでもそんな事を言っていられない状況になって、

開催に踏み切る判断をすることが多くなってくるのではないかと思う。

そうしないと自分たちが死んでしまうので。


会社が倒産に追い込まれて命を経つような事があったとしたら、

新型コロナウイルスで亡くなる命と、

人の命としては全く同じはず!!


国がこうして思いっきり中止要請ができないのは、

個人的には、東京オリンピックの存在があるのではないかと思ったりしています。

自分たちのイベントを中止にしておいて、

国は東京オリンピックを開催するのか!!

と、今度は逆風になることを考えて。

最近のニュースを見ていると、

東京オリンピック開催も何やら風向きが変わってきたような気がする。

もし国が、東京オリンピックを延期なりの最終判断をした時、

一気に国内のイベントも中止要請という姿勢に変わるかもしれませんね。


これらの意見は、すべて私見ですので、ご了解のほどよろしくお願いいたします。


ちなみに、知人が6月に結婚式を予定していたのですが、

こういう状況なので延期、本人は多分その後もやらないと言っておりました。

40万円の支払いが残ったそうで泣いていました。

そのような事でも、戻らない動いてるお金があるって事ですね。


#コラム #新型コロナウイルス #自粛 #要請 #さいたまスーパーアリーナ

#K1







貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。