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433杯目:【コラム】今年の京都の五山送り火

毎年8月16日に京都で開催される京都の大文字焼き。
山肌に火を灯して『大』の字を浮かび上がらせて、お盆の時期に彼岸へ祖先の礼を送る送り火として行われているという事だそうです。
自分は勝手に『京都の大文字焼き』と思っていたのですが、正式には『五山送り火』と言うんですね。
実際、五山というくらいなので『大』という文字だけでなく、全部で6文字!?6形状の送り火!?のようです。

しかし、今年はコロナの影響で規模を縮小。
市民や観光客の密集を回避するためというのが理由だそうです。
そして、その規模縮小の内容が、従来は火の点の連続で『大』という文字が浮かび上がるのを、今年は点火箇所を少なくするというもの。
『大』という文字に関しては各頂点の部分と真ん中の部分になる6カ所を点火。
なので、市街地から見ると『大』という文字ではなく、点々と6箇所に火が灯っているという形。
それら6箇所の点を結んでいくと『大』という文字になるという何か星座でも見るような感じになるみたい。
他の5箇所の送り火に関しては、一つか二つの点火なので、もはや星座のように点を結びようもなく原型は全くわからないでしょう。
そんな遠く山肌に灯す火まで蜜を避ける!?意味があるの?って思いますが、それにも理由があるようで、火を灯す保存会会員の密接を避けるためだそうです。
自分は大文字焼きというのはテレビでしか見たことがなく現場はどのような状況かはわからないので、外野の素人の人間の考えではあるのですが、従来の『大』と見えるように火を灯しちゃうと保存会会員が密接になっちゃうんですかね?
遠い山肌を市内から見て『大』と見えるくらいだから、現場はかなり広く土地を使っていると思うので、点火している現場がそんなに密になるのかな?という素人としての疑問はあります。

しかし、前置きが長くなってしまいましたが、自分が気になる点はそこではありません。
今年は確かにコロナ禍という今までにない事態。
そうすると今年に限っては従来のようなやり方はできないと考えるのは理解できます。
そうすると選択肢は開催するかしないか?
開催するとしたらどういう形にするか?ということになると思うのですが、やるとしても、もはや文字や形も想像することすらできないほど、火点の数を減らすって、逆にそうまでしてもやらなくちゃならないものなのでしょうか?
そんなことをしなくても広大な場所を使ってやるものなので従来通りの形で出来ないものなのかな?
火点の数を減らしても、間違いなく2メートル以内に接近するほどの見物客は集まるでしょう。
ちょっと捻くれて言うのなら、逆にレアだと言う理由で、もっと人が集まっちゃうかもしれません。
夏の風物詩でもある各地の花火大会が中止になっているように、これも広範囲の場所から観る事が出来るものなので、無観客でやると言うのは不可能だと思うのです。
主催者はどうするんでしょうね?

自分の考える選択肢は、中止にするか、開催するのなら従来通りにやるの2択だと考えますが。

何か規模を縮小してやる理由って、それで正しいのかな?
市民や観光客の蜜を避けるのなら、中止しか考えられない。
保存会会員の密接を避けるために規模を縮小しても、市民や観光客の蜜は避けられないと思いますが。

何かこちらを優先させれば、こちらが立たずみたいに難しいのではないかと、素人の自分は思いました。

#コラム #エッセイ #五山送り火 #京都 #大文字焼き #コロナ #規模縮小

貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。