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報道とワイドショーは結構地獄だった・・・

今から30年近く前だが、どうしても頼まれてワイドショーの仕事をした事がある。それも待機班だ。
テレビ局の待機室で何もなければずっと待機の仕事だ。基本は12時間交代なのだが、何か急な事件が起これば、5分以内に出動しなければならない。というのも、取材先で良い場所を取る為に他局と競争である。
当時はまだ、殆どのテレビ局は都心にあり、この競争がしんどい。
特に当時の待機班はカメラアシスタントが運転である。たいがい人手不足で呼ばれているのでカメラアシスタント兼ドライバーだ。
ワイドショーは特ダネ狙いのディレクターが厳しい、勝つ為には赤信号で高速で突っ切れと平気でいう。こんなんで点数取られるのも嫌だし、まして手伝い程度の仕事だ。どうでもいい。
まだ、事件や事故ならいいが芸能人の不祥事取材は最悪である。
時にはドラマや映画で仲の良い俳優に追っかけ取材をする。取材中、小生を見つけるとずっと睨まれる。
また、事件や事故で困るのが報道班とぶつかる事だ。ワイドショー班より報道班の方が格上なので、邪魔だと退かされたりする。
ワイドショーはとにかく肩身がせまい。たまに芸能人のパーティー取材がある。その時は取材そっちのけでずっと食ってる、
それも土産付だ。こんな取材だけが天国だ。
また、待機班は待機時間内に出動があれば交代時間はない。残り5分でも出動である。この仕事はある時期週に数回頼まれたが、楽だがキツイ仕事だ。
取材とはいえ被害者家族への取材が一番つらい。そのトラウマか、その仕事の後はワイドショーをあまり見なくなった。

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