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昭和アイドルとアイドル番組は地獄の戦場だった。

小生が業界に入った頃は丁度昭和アイドルの全盛期。
当時のアイドルは歌番組やアイドルドラマ、バラエティ番組と寝る間もなくの毎日だ。
歌番組やドラマのリハーサルでは寝ている姿をよく見かけた。
それでも隙間をみては学校にも通うなど、見ていて気の毒に感じたものだ。
某有名な歌番組の中継とかの現場で今だったら無茶苦茶な場所での中継もあり、本当にある意味中継すればパニック、カメラに写ればピースするファンがなだれ込む、ドラマでロケに出れば、どこでどう聞きつけたのか人だかり、で、スタッフは警察にいつも怒られ続ける。
小生も何度も現場で野次馬ファンに罵声を浴びせられるのは日常茶飯事。酷い時には見えないと殴られた事もある。
特に怖いのが男性アイドルのファンたち、罵声が「○ね!どけ!デブ、チビ、ハゲ!クソジジイ!」などだ。
こっちは放送事故にならない様に機材を必死に守り続ける。本当に現場は戦場だった。守りきれずに技術スタッフがもみくちゃにされると、年配の先輩スタッフにどやされまくる。
そんな中でアイドルは笑顔で現場をこなす。若いスタッフは地獄の戦場である、
今では面白かった思い出になっているが、もうこんな時代は来ないだろうなあ。ある意味寂しいね。

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