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西のシナモントースト・東のシナモントースト


宝塚ファンの人に「シナモントースト」と言ってみれば、ほぼ宝塚駅前の「サラ」と答えるであろう。

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サラのシナモントーストが大好きだ。

知らない人に説明すると、バターがたっぷり染みてしっとりした厚切りトーストにシナモンシュガー。そしてレモンが添えられている。

口に入れた瞬間のじゅんわりと滲み出るバター。惜しげなく掛かったシナモンシュガー。シナモンの強い香りとジャリっとした砂糖の食感が楽しい。最後に爽やかなレモンの酸味が広がる。それらを受け止めるのは柔らかくきめ細かい食パン。

口の中でパレードが起きる。食パン、バター、シナモンシュガー、レモン。スターの1人1人が大階段から降りてきて、それだけでも華やかなのに銀橋で並ぶと圧巻。そんな感じ。知らんけど。今適当に思い浮かんだ。

飲み物は絶対ロイヤルミルクティー。普段コーヒー党ブラック派の私でも、サラで飲むのはロイヤルミルクティーと決めている。シナモントーストにはロイヤルミルクティーの豊かな乳成分と茶葉の香りが必須なのだ。


さて、私が「東のシナモントースト」と推したいのは、銀座みゆき館のシナモントーストだ。銀座にある老舗カフェ。東京宝塚劇場からも近い。

銀座みゆき館と言えば「和栗のモンブラン」が有名だが1200円もするのだ。我らが真風涼帆氏の生まれ故郷・熊本産の和栗をぜいたくに使った年間20万個も売れるモンブランだが1200円もするのだ(2回目)

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シナモントーストのモーニングセットも702円と、うちの近所のモーニングセットが450円でコーヒー・トースト・卵・サラダが付く事を考えると十分にお高いのだが下町と銀座の物価の差だ。どっかの令嬢なら臆せずモンブランを下さいます?と言えるが、残念ながら下町育ちで「お嬢様学校は家柄で通うもの」と止められた庶民。「モンブランに1200円」と言われるのと「モーニングに700円」に言われるのでは後者を選ばざるを得ない。

こちらのシナモントーストは、シナモンシュガーではなくシナモンのパウダーとシロップ?はちみつ?のようなものが掛かっている。シナモンパウダーの量が半端ない。粉がテーブルに舞い散らないように気を配るくらいのパウダーの量。やり過ぎやろ!と突っ込みつつ、パウダーに苦慮して食べなければいけない。

そして、たっぷり生クリームが添えられている。このクリームがクドくなく甘さ控えめなのがよい。やり過ぎパウダー同様、こちらも気前良すぎる量。これでもか!と、たっぷり塗って頂いたのにそれでも余ったのでそのまま食べた。そのまま食べても胸焼けしないあっさりとしたクリームだ。

銀座みゆき館も東京宝塚劇場と近い。銀座と言う立地に相応しい落ち着いた雰囲気。観劇前のモーニングや観劇後の余韻に浸る等で使いたいカフェだ。次は臆せず和栗のモンブランを、和栗のモンブランだけセット価格が+50円だが、次は絶対和栗のモンブランを!!と思って以降東京に行けていないが、いつか必ずと思っている。

西のシナモントーストがサラならば、東のシナモントーストは銀座みゆき館。私の中では「シナモントーストと言えば宝塚歌劇」なのだ。