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宙組生の芸名が付く食べ物(お店)は間違いない説③~「潤」で飲み「真風」で〆る高岡の夜~

この記事を、富山県高岡市の方が読んでいたら「何で?せっかく高岡に来たのに?」「もっと違うもん食べなよw」と笑われるかもしれないが、題目の通り仮説を検証したくご当地とは全く関係ないお店へ足を運んだ。

これはこれで良き旅の思い出だ。

高岡駅近くに取ったホテルでゴロゴロしながら、富山に来たのだから富山っぽいものを食べよう。マスのお寿司か昆布締めか。はたまた富山ブラックラーメンか。繁華街は何処か?今どの辺に居るのか?をGoogleマップさんにお尋ねしていた。

いくら何でも引き寄せ過ぎひん?と、言う名前のお店を発見した。

そんな上手い事あるかいな!と突っ込んでひとしきり笑った。仙台からスタートした半ば強引過ぎる「宙組生の芸名が付く食べ物(お店)は間違いない説」フィナーレに相応し過ぎる真打がこの高岡にあったのだ。大トリも大トリ過ぎるお店の名前にめちゃくちゃ笑った。たまたまにしろ見つけ出した己の検索能力が怖いぐらいだwww

と、言う事で。ホテル周辺で「己の胃袋のキャパシティを弁えながら」軽く飲み〆としてフィナーレに相応し過ぎるお店に訪れる事としよう。

食べログとか「高岡駅 居酒屋」みたいな検索ワードを駆使して、いくつか目ぼしは付けつつ。お目当てのお店が臨時休業だったので、その辺りを適当にぶらぶら彷徨っていた。こう言う路地裏にあるんだよ、ガイドブックにはなくて観光客は来ない穴場が…と、本当に何気なく入ったのだ。何気なく。

キャッチフレーズもやかましいw

ちょっと待ってwww

このやたら主張の強い看板、しかも「潤」て!!

寂れた裏路地に突如現れたこのやたら主張の強い外観。元はスナックだったであろう建物を元気よくリノベーションしたのだろうか。店員さんに「ゆりかさんLOVE太郎さん」みたいなテンションの人がいるのだろうか。外装もさることながら、内装も主張が強かった(バスケットボール?のユニフォームが沢山飾られていたのは縁があるお店なのかな?タイガースファンが経営してる居酒屋的な)

店員さんも若くお客さんも若い人が多かった。メニューも若い子向けだし、注目がスマホなのも若い子向けなんだなと思った。

価格からして若い子向けの安かろう良かろうではなく、ちゃんと丁寧に作られている。名物のつくねはジューシーでいい塩梅の焼き加減。卵黄に絡ませて食べると美味しい。マッスルチキンスティックなる名物メニューも良かった。鶏胸肉を大豆粉で揚げたそうで、普通の揚げ物よりあっさりかつ柔らかかった。いくつかのフレーバーの中で選んだ味が、山ちゃんや風来坊的な味付けで美味しかったな。

〆の真打に備え、軽~くで済ませた。

焼き鳥以外にも串カツなどもある。がっつり食べたい!なら、単品でより盛り合わせのセットメニューがコスパ良さそう。1人ならもうちょっと飲み足りないなーって時の2件目にも良さげ。締めの丼ものは高岡駅で駅弁を売っているらしい。

ホテルでしばし胃を休め、いよいよあの店へ。

しんぷう、と読むらしい

ね??まさかでしょ??

高岡駅周辺のホテルからは少し離れていて、観光客はまず行かないであろう場所。醤油とんこつラーメンのみのお店で、観光客的にはせめて富山ブラックだったらなぁ...と思いつつ「宙組生の芸名がつく食べ物/店は美味い」説を実証せねばならぬ。

結論から言うと、ごく普通のラーメンだった。濃いめの醤油とんこつ味。あっさりしつつもコクがある。見た目ほどクドくない。ネギと水菜のアクセントが良いし、チャーシューもほろっと柔らかかった。ゴワゴワした食感の縮れ麺も食べ応えあり。(もう頻繁にはラーメンを食べないけれども)たまーに食べたくなるだろうラーメンだった。

おにぎり(昆布)が美味しかったな。梅やかつおはなくて昆布のおにぎりしかないのが富山県らしいと言えばらしいのかもしれない。我々は昆布のおにぎりと言われると佃煮昆布だが、ここのおにぎりはシンプルな白米のおにぎりにねばねばした昆布が塗されている。富山の人は何でも昆布締めするしパンにも昆布を入れる。近くのスーパー覗いたら昆布コーナーが縦一列に主張していた。うちの近くの昆布コーナーなんてせいぜい3種類くらいやで。

私が滞在している時間帯は、混んではいないもののお客さんが途切れなかった。私と入れ違いに出て行く人がいてすぐに2組くらいが来た。街の愛されるラーメン屋さんなのだろう。

潤で軽く飲み、真風で〆る。

宙組ファンの過ごし方としては、余りにも出来過ぎた高岡の夜であった。