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古代日本語とウチナーグチの3母音

「ウチナー」や「ウタキ」など、ウチナーグチ(沖縄の言葉)には母音の「エ」や「オ」が使われない言葉が多いように思えます。
ということで今回は、古代日本語の3母音に少し触れてみたいと思います。

奈良時代あたりに「あいうお」に「え」が加わった?
(中略)
古代の日本語は「あいう」の3母音。「お」は新しい母音。
(中略)
例えば、ちょっと昔の沖縄では「あ、い、う」3つの母音しか使わなかった。
今の人は5つ使い分けるだろうが、与那国では完全に3母音だったらしい。
つまり、標準語と比べると
●「え」は「い」になり、
●「お」は「う」になる。
「底(そこ)」は「すく」になるし、
「野(の)」は「ぬ」になる。
「沖縄(おきなわ)」という言葉も「うちなわ」となって、「うちな〜」となる。
「うちな〜ぐち」というのは沖縄方言という意味だ。

引用:古代日本語はの4母音。その前は3母音。上代特殊仮名遣いから分かること。(日本語の語源) https://switch-on.biz/old-japanese/

「おきなわ」を3母音にして「ウチナー」となる訳ですね。
「御嶽(おたけ)」が「ウタキ」となるのも納得。
因みに古代日本語が朝鮮語と同じ8母音だったという説明を目にすることがありますが、その説明は勘違い若しくは捏造らしいです、はい。

上代特殊仮名遣(上代8母音説)の本質は連音

引用:上代特殊仮名遣い(古代八母音説) http://www.koto8.net/kouotu/kouotu01.shtml

前回の記事も踏まえると、沖縄人の祖先は北方からやって来た人々であり、沖縄の言葉には古代日本語の古い特徴が残っているというという事になりますね。
次回の記事では「ウタキ」について触れる予定です。

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