東京都民が大阪に一日旅行して気づいたこと

これは生まれてこの方ほぼ東京から出たことがない(旅行も人生で数える程、中国に三回)自分が、ふと思い立って大阪に一日旅行した時に気付いたことのメモです。(2024/2/13)

なんば編
・地下鉄の地下街で軽快なジャズ風のBGMが流れている
・エスカレーターの速度が心なしか早いような
・お笑い芸人やパフォーマーらしき人が路上でパフォーマンスしていて人が普通に集まっております、しかも東京と違ってそれが馴染んでいる。通行人も立ち止まってのったりしてくれている。
・ライバーの広告があるということはビジネスとして普通に成立しているのだろう
・人々の服装が本当の意味で個性的(つまり自由)
・居酒屋が準備中かと思ったら朝から人が入っていて満席である
・ごみの散乱度がたまに中国並み
・車が歩行者優先なのか?と忘れるくらい勢いがいい
・威勢のいいかっこをした男の人が女性を普通にナンパしている
・朝からも謎にカップル・男女連れの人が多い
・中国人の団体観光客が中国人中国人していてもあまり浮かない多様性と包容力

新世界・通天閣・西成編
・エスカレーターの速度がやっぱり速い
・ちんどん屋を発見
・スーパー出玉のお弁当や惣菜が安いが、住民の多数を占める高齢者の購買力に合わせているのだと感じられる
・都内では見られない牛テールや牛すじ肉等が精肉コーナーに並んでおり、牛肉は関西方面が充実しているのは本当だった
・生活保護受給者歓迎と書かれたマンションをよく見かける
・YouTubeで見られるようなアメリカの都市にあるようなスラム街がそのまま存在するという点で日本で唯一だと思う
・西成の向かい側にそびえ立つ星野リゾートの巨大なホテルに東京で見ることのないアメリカ的資本主義のような貧富の格差を見た

その他全般
・色々と所々ゆるくて東京と比べるとリラックスしていて肩肘張らずに楽しく過ごせる(今まで旅行したことのある中国の街と同じ)
・東京基準で見るととにかく派手でお洒落なファッション(むしろ東京の人があまりに地道すぎると今回気付いた)、この自分が着たいものを着るという姿勢は中国の人に通ずるものがあるが、それでいてかなり自分に似合う服を思いのままに着ているのが印象的
・全員が大阪弁を話すのかと思いきや、意外と標準語を話す人もいる。(東京出身だろうか?)
・声が大きい
・冬ではあるが打ち水をしていところが多い(いや、掃除か?)
・人との関わり方が抑制的ではない、もっと自然なあるべき姿
・カップルがちゃんといちゃついている
・人が人に気を使うのをあまりにも求められすぎてあたかも他人と関わると無意識の内に害を受けるために他人と関わらないようにしたり、関わるのに潜在的に疲弊しているような(東京の人の)感覚と比べると、大阪の街の人達の表情や仕草を見ているとそういったものがなく(屈託がなく)、そのために人と関わる際に明るくポジティブで、他人は善をなす存在であるとの概念が人との関わりの基本になっているように思える。この優しさは海外の人にもよく見られるような人間に普遍の、本質的なものだと思う。
・泣いている子供に優しい
・大阪では暴走族が走っていた
・電車では家族連れ・友達・同僚・カップル等の人達が多く東京よりはにぎやか
・中国語は東京でもよく耳にするが大阪では韓国語もあちこちで耳にした
・人々の表情が明るい気がする
・待ちゆく人々の表情に心なしか笑顔が多いような気がする(気のせいか?)
・上記のこれだけの違いがあるが、例えば他人同士が同じ席になっても世間話がいきなり始まらない、外国でたまにある見知らぬ他者に前触れもなくいきなり気になった事を聞いてくるような事はなく、空気を読むという点は東京と同じで、その点は日本人であると感じた。

まとめ
今回はわずか一日だけの滞在だったが、多くの発見があった。東京と大阪は今回体験して感じた分ではまるで違う2つのバージョンの日本があるようで、大阪の文化的性質や人の性格は東京のノイローゼチックな日本人的性格と比べて、人間に普遍のもののような感じがして、滞在中はとても過ごしやすく、滞在の後半では「自分の服はダサいのではないか」と思って洋服を見に行ったり、街ゆく十中八九ほぼ全ての人々の格好があまりにも完璧なので、気後れしだしたりもした。
全体としてはとても楽しかったの一言に尽きる。

総括
ほんのわずか一日の滞在で、多くの気付きを得た。自分は外国や違う文化を自分のものとして取り込むように(例えば日本人ではあるが英語を話す、あるいは東京出身ではあるが後から身につけた関西弁でごく自然と暮らすような状態に)、それに馴染んで溶け込んでいる状態に安らぎを感じるということを改めて実感した。それに、何年も何十年も同じ生活圏で同じ生活をしていて精神が摩耗して擦り切れて、もはや悲鳴を上げているようだということを実感した。新しい事物に積極的に触れることが精神のリフレッシュにとても効果的だということに気付いた。

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