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📝本と映画の感想

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気まぐれで、読んだ本や観た映画の感想を書いています。
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#読書感想文

2025年、人は「買い物」をしなくなる 読後メモ

うん、そうなるだろうなあ。と思いながら、 そう言う時代が来るのが怖いなあ。と感じた。 物を所有しない時代物を所有することに価値が置かれなくなりつつある現代。 サブスクやレンタルプラン、フリマアプリなどが盛んになり ミニマリストと言う言葉があるほど 「物を持たないこと」に 価値を見出す人が増えている。 物を簡単に安価に手に入れて、気が済んだら手放すという方法が簡単にできるようになったこと 私はこの流れには大いに賛成する。 新品を買っては捨て、買っては捨て、

もしもし下北沢(よしもとばなな) 感想

もしもし下北沢を読みました。 少し前に読み始めた時期に身内が亡くなって、気持ち的に読めなくなってしまったけど、時が経って再チャレンジ。 身近な人の死は、想像すると怖いけど、 現実に起こってしまったら受け入れるしか無いし、 人間だし、良くも悪くも前に進めてしまう。 新しい出来事が絶対待ってて、 また普通に人間としての人生を送れてしまう。 人生送るしかないんだけど、不思議だな。 人が死ぬと、何かが自分の中で変わってしまうとか 思うけど やっぱり普通に日常を過ご

CHANGE(谷尻誠)を読んだ

谷尻誠のCHANGEを読んだ。 「建築家の谷尻誠さん」としては知っていたけれど詳しいことは知らず、 お世話になっている方々からお勧めしていただいたので友人に借りて。 主に働き方や考え方の話で、その中に 「こういうことを考えてこのプロジェクトを行った」 といった感じで過去の建築作品が紹介されていたり、という構成だ。 一言で感想を言えば、 「手元に置いておきたい!!」 と思った。 何か自分が逆境に立たされた時も、この本を読んだら元気が出そうだな。と思う本でし

正しさと時代の流れ〜主にご飯の話〜

こんにちは。 無気力な日々が続いております。 お金の管理をきちんとし始めてからお買い物が億劫になってしまい、外に出かけることが少なくなりました。 節約になるのでいいことにしておきます。。 本題ですが 「正しさと時代の流れ」について 最近、「粗食のきほん」と言う本を手に取りパラパラと読んでいましたが、そこでは「ご飯と味噌汁だけあればいい」と言うフレーズが書かれていました。 筆者によると、日本では古くから欧米の真似をして育ったようなもので、栄養教育と言う分野の学問が

「明け方の若者たち」(カツセマサヒコ)を読んだ

昨日、明け方の若者たちという本を買って読みました。 友達におすすめしてもらって知ったけれど、先月中旬に発売されたばかりの新作な上に、カツセマサヒコさんの処女作ということで! 古本屋ではないのでもちろん定価で、買うか迷ったけれど、表紙と帯のコメントに惹かれて、パラパラめくってみて、これは自分が好きな感じに違いない!と思って買っちゃいました。 家に帰って読んでみて大当たり!!! 主人公が大学生4年生から社会人へ成長する過程の、よく居そうな20代の生活を描いた感じの物語なん

『自分の中に毒を持て』(岡本太郎)

昨日まで、タイトルにある「自分の中に毒を持て」(岡本太郎著)を読んでいました。 岡本太郎という人物は知っていたけど、オードリーの若林やあいみょんが称賛していて、一層興味を持ったので手に取ってみました。 岡本太郎の世界観に触れるのは初めてだったけれど、率直な感想としては、もっと人生を全神経で体験する、ということは大事だなと思いました。 今ある幸せに満足するのはもちろん大事なことだけど、自分にしか生きれない人生、体験、苦しみをもっともっと味わうことができるのではないかと思っ

人間失格 読了。

昨日、太宰治の「人間失格」を読んだ。 私が特に印象に残ったのは、何度も出てくる「道化」という言葉 主人公は、自分以外の人間は何を考えているのかわからない。 むしろ自分自身のことも? 自我を出すことなくいつも「おどけて(お道化て)」本心は全然楽しくないのに笑ってみたり、明るいひょうきんモノを演じていた。 ・・・ 世の中みんな、人間って少なからず演じて生きているなあと改めて感じた。 思っていなくても相手の行動を表では称賛してみたり、楽しくないのに楽しそうにしなきゃ!