見出し画像

noteをはじめた理由-自分の意見で生きていきたい #読書感想文

ちきりんさんの「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」について解説するシリーズの4冊目が、『自分の意見で生きていこう』だと知って、最初はピンとこなかった。
自分は他の人とは違って、社会問題に関心があるし、意見を持っている、と思っていたのだ。

そんな私が、本書を読んで気づいた。

  • 社会問題に対して「なぜこんなことが起こるのだろう?」という関心を持って、インターネットで調べたり、追加で本を読んだりするが、その問題についての賛成か反対かの意見を明確に持っていなかったこと

  • 意見を持っているTopicsが自分にはとても少ないこと

  • 使っているSNS(主にTwitter)でも、意見より感想や反応になることが多かったこと

要するに、想像していたよりずっと、意見を持っていなかったことに気づいたのだ。

なぜ「意見」を持つべきか、本書から学んだこと

「大学はどう選ぶか」
「結婚するべきか」
「余命少ない家族の延命治療をするべきかどうか」

世の中にはこのように正解のない問題だらけにも関わらず、「正しいものがあるはず」という価値観に縛られて、「”正しい”意見」を探している人が多いことを筆者は指摘している。
しかし、意見には”正しい”も”間違っている”も無いのである。
自分が考えて考え抜いた答えが、自分の意見であり、人それぞれの答えがあるのだ。

他者の意見を借りたりせず、自分の人生を生きるために、自分の意見を持つことが大切。そして時代の変化と相まって、今まで以上に必要になってくる力なのだ。

本書からの学び

「意見」と「反応」の違いは、ポジションが分かるかどうか。「反応」を重ねてもその人の人格は見えないが、「意見」が集まればその人の人格が分かる。

(本文P.62-63の要約)

自分がSNSでフォローして好きな方々も、意見がはっきりしている方ばかりだと気付かされた。SNSでフォローしている人だけでなく、好きな作家さん、ミュージシャンも、彼らの意見・人格が作品に表れていて、それが好きなんだと気づいた。

承認欲求を得るためには、自分自身の意見の束によって、自分がどういう人間なのかを理解し、そのありのままの自分を肯定すること。それを他者に開示することで、承認欲求を充実させる。
自分で理解できていない自分を、誰かに伝えることはできない。

(本文P.172の要約)

自分は文章を書くことが比較的得意だけど、人に何かを伝えるにはまだ力不足だと思っていたが、ただ、未だ自分への理解が足りていなかっただけなのかもしれない。自分の意見をしっかり言葉にしていくことで、もっと自分自身のことがわかってくるんじゃないか、もっといい文章が書けるのではないか、と希望が持てた。

「リアル社会でやらないことはネット上でもやらない」という大原則。
テレビの前でひとりで呟いたことで、相手の目の前で言って失礼なことは、SNS上に書かないこと。
例えばある女優さんを見て「今回の役はイマイチだった、去年の映画の方が良かった」と思ったとしても、実際に会う機会を得られたとしたら「去年の映画、素敵でした!」とだけ伝えるだろう。SNS上に発言を載せるということは、本人の前でそれを発言することと同じ行為なのだ。

(本文P.111-116の要約)

SNSで発信する上で、「嫌われたくない」「誰かを傷つける発言をしてしまったらどうしよう」「リアルの知人に見られると恥ずかしい」などと不安があり、今まで自分から発信することを躊躇していた部分もあった。
「リアル社会でやらないことはネット上でもやらない」という、当たり前のようで、多くの人ができていないこと。これを守ればいいんだ、と気づいた時、自分の意見を書くことにずっと自信がついた。
このnoteも、自分から友人にSNSで共有しても恥ずかしくないように書いている。

noteを始めた理由

ちきりん著『自分の意見で生きていこう』を読み、今までの自分を反省し、自分の意見を発信していく場として、noteを選び、始めた。
今は旅行エッセイが中心になっているが、海外で生活していく中で考えていることなども書いていきたいと思う。
この記事を読んでくださった方の中で、意見を交換できるような人と出会えたら、また、今まで知っていてもあまり意見交換ができなかった人とも意見交換ができるようになれば、と思う。
自分の意見で生きていきたい。

#自分の意見で生きていこう
#読書の秋2022
#読書感想文
#noteを始めた理由

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?