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だからこそ一緒にいたいのかもしれない

自分には有難いことに、
一緒に登校してくれる友達がいる。

学校に着いたらおはようって言ってくれる友達も
いるし、

分からないところを教えてくれる友達もいる。

ふわふわとした笑顔で手を振ってくれる
友達もいるし、

休み時間にエンタメの話で盛り上がる友達もいる。

そして、休み時間ごとに一緒に移動教室まで行ってくれる友達がいる。

その友達は自分が準備できるまで
待っていてくれる。

これといった共通の趣味はなくて、
あまり盛り上がる話題もなく、

何話したかも忘れちゃうような話ばかりしている。

彼女はどちらかと言えば物事を
ハッキリと決めたい方で、

自分はこういう書きぶり、「どちらかと言えば」
とか使っちゃうことからも分かるように

ふらふらとしてて、あんまりはっきりしない。

ちゃんと自分の意見を持ってないと思うし、
なりたい自分もあまりはっきりしなくて、

優柔不断だ。

コンビニでひとつデザートを買うというだけでも
悩みに悩んでしまう。

きっと最後にはいつもと同じようなものを
買うのだけれども。

それに、彼女はみんなと仲がいい。

親しみやすくてたくさん笑う。

男女関係なくよく話す。

自分はきっと反対で、
人と話してから後悔することも多い。

もう少し上手く返せたなってひとりで反省する。

有難いことに話しかけてくれる人は
たくさんいるけど、

もう少し楽しく返せたら良かったなと思うことが
たくさんある。

自分は正反対とも言える彼女と
毎時間の授業後に一緒に廊下を歩く。

自分は彼女になりたいのかもしれない。

いや、きっとなりたいんだ。

友達としても大切な友達だけど、
人としても彼女は魅力的で、

正反対な自分の理想だから。

彼女が輝いて見えて、自分が沈んで見えることは
よくあるけれど、

彼女との違いをたびたび思い知らされるけれど、

それでも彼女が魅力的だから。

だからこそ、一緒にいたいのかもしれない。

皆様、良き日になりますように。

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