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以前書いた『「ドブル」のカードはなぜ49枚ではなく55枚なのか、仮説を立ててみる』がどれくらいガセだったのか、書いてみる

こんなnoteを書いてました。
なぜか、意外と読まれていたりします。

妄想全開な内容なんですけどね。

で、つい最近Twitterでこんなつぶやきを見つけてしまいました。

リンク先(Smithsonian Magazine)の記事には、「Spot It!」(「ドブル(Dobble)の英語版」)について、どのように作られたのかの経緯が述べられていました。


しかも、この記事のUP日は、

2018年12月12日

ちなみに、この1ヶ月後に、Asmodee社から『Dobble Classic』の英語版が発売されました。
厳密には、2017年に発売された『Spot It!』とは異なります(缶のデザインも『Dobble』表記になる。)

ドブルの記事をnoteに書いたのが2019年11月10日なので、約1年後。
……あー、なんで探せなかったんかなあ(後悔)。

今回は、Smithsonian Magazineの記事から気になった内容を、ピックアップします。


「ドブル」を作った2人のデザイナー


1人は Jacques Cottereuさん。数学愛好家。
1976年に、「ドブル」の基となる『Game of Insect(虫のゲーム)』を作ります。
これは「ドブルジュニア」と同じく6つアイコン(昆虫)が書かれた31枚のカードで遊びます。

もう1人が、Denis Blanchotさん。ジャーナリスト。
2008年に『虫のゲーム』の存在を知って、2009年に「ドブル」を作り上げました。

30年のブランクがあったとは。
しかし、もっと驚くことがありまして。

Blanchotさんが『虫のゲーム』の存在を知りえたのは、

Cottereuさんは、Blanchotさんの義理の妹の父親

という、近いのか遠いのかわからん家系つながりから、らしいです。

ちなみに、「ドブル」作成時点でもCottereuさんはご存命ですので、Blanchotさんとの共同制作となります。


なんで「ドブル」のカードは55枚なの?

自分の書いた55枚になった理由は、完全に作り話。
Smithsonian Magazineの記事ではこのように書いています。

Notably, however, Spot It! does not contain 57 cards, it only contains 55. One theory about the missing two cards is that the manufacturers used standard card-making machinery, and standard decks of cards contain 55 cards—52 card playing cards, two Jokers, and advertisement.
(翻訳:ただし、特に、Spot It!57枚のカードは含まれていません。55枚しか含まれていません。2枚のカードが欠落しているという理論の1つは、メーカーが標準のカード作成機械を使用し、カードの標準デッキには55枚のカード(52枚のトランプ、2枚のジョーカー、広告)が含まれているというものです。)

引用にあるメーカーというのは、おそらく最初に「ドブル」を販売したPlay Factory社と推測します。

通常のカードゲーム(トランプ)の作成機械を流用するのに、都合いい枚数が55枚だったから、という理由。
ただ、気になることがあります。

「ドブル」は円形のカードだけど、
円形のカードも同様に製造しているのか?

です。

円形のカードを作る技術は、100年以上前からあるようです。
(ビンテージとして現物が存在しています)

願わくば、「ドブル」のアンカットシート(カードに型抜きする前の原版)を見てみたいですね。

55枚の理由を示していますが、それでも未だに不明なのは

・55枚から57枚に戻さない理由
・「ドブルジュニア」は31枚ではなく、30枚の理由

です。

終わり

今回参考にした記事の執筆者、Linda Rodriguez McRobbieさん。
Smithsonian Magazine上で、ほかにも興味を湧く記事を書いています。


海外版「こっくりさん」といえる『Ouija(ウイジャ)』について。
1891年発売なので、100年以上の歴史……って、長いのか短いのかよくわからない。
タイトル・サブタイトルを訳すと『レゴの上を歩くことが火や氷の上を歩くよりも痛い理由 ー おもちゃのブロックを踏みつける科学と歴史について知りたいことすべて』。

そりゃ痛いだろう。
ところが、数年前に意図的にレゴを大量にぶちまけた上を歩く「レゴウォーキング」が急増したらしい。
いわゆる「アイスバケツチャレンジ」的でしょうか。

……というか、なんでこんなことを話題に書いてしまえるのか。
Lindaさんすげー。

ということで、興味ある方は読んでみてください。

では。

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