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【遊ぶなキケン!】「SuperSuperSuper Tic-Tac-Toe」を考えてみた

この記事はアブストラクトゲーム Advent Calendar 2023の10日目の記事として書かれました。

はい、どうも。
珍ぬと申します。
4年半近く、noteでボードゲームやパズル関連の記事をかれこれ300本書いています。

去年に引き続き、アブストラクトゲーム Advent Calendarを立ち上げました。

今回も相変わらず変なことばかり書いております。
よろしくお願いします。

Tic-Tac-Toeとは

「Tic-Tac-Toe」とは、日本語では「三目並べ」とも呼ばれます。

別名はたくさんあります。

Wikipediaから引用すると、日本では
まるばつ、まるかけ、まるぺけ、まるばつゲーム、丸角競争
などと呼ばれ、海外では、

  • Tic-tac-toe (アメリカ:ラテン語で「3つの小さな石」)

  • Noughts and Crosses (イギリス:直訳すると「ゼロと十字」)

  • Boter, kaas en eieren (オランダ:直訳すると「バター、チーズ、卵」)

  • Tripp trapp trull (スウェーデン:意訳すると「スキップするトロール」)

  • To-ti-to (グアテマラ:スペイン語だが、Ta-te-tiとともに意味分からず)

  • Ta-te-ti , Tres en raya(スペイン:Tres en rayaは意訳すると「3つ並べた線」)

  • Morpion(フランス:どういう訳なのか「ケジラミ」の意味もある)

  • Jogo da Velha (ブラジル:直訳すると「古いゲーム」、意訳すると「#(ハッシュ)」)

  • La Vieja(ベネズエラ:直訳すると「古い」)

  • X şi zero (ルーマニア:直訳すると「Xと0」)

  • 틱택토 (韓国:Tic-Tac-Toeの音訳。読み方は「Tigtaegto」)

  • 井字遊戯 / 井字過三関 / 圈圈叉叉(○○✗✗) (台湾・香港:井字は「#」と同じ由来。)

  • Zero Kata (インド・ヒンディー語:分からず。Zeroは「0」だけど……)

  • Amõba (ハンガリー:不明。)

  • ristinolla (フィンランド:直訳すると「十字架の上で」。「#」っぽい)

などと呼ばれているようです(訳は自分が適当に調べた私製です)。

以前に、三目並べの拡張ゲームを考えた記事を書いているので、こちらも紹介します。


Super Tic-Tac-Toeとは

Wikipediaでは「スーパー◯×ゲーム」の項目があります。
別名「Ultimate Tic-Tac-Toe」です。

以下の記事でも「スーパー◯×ゲーム」を紹介しましたので、引用します。


引用元:
https://ja.wikipedia.org/wiki/スーパー〇×ゲーム

【引用】
三目並べの盤面9枚(以下、〈小盤〉)を、3×3に並べます。
三目並べと同じく、プレイヤーは交互に、9枚の〈小盤〉の空きマスの1つに「〇(または、×)」を書きます(さらに、書き込むマスを制限したルールがありますが、ここでは割愛、後述します)。
タテ・ヨコ・ナナメ一直線に同じ記号が並んだ〈小盤〉は、その記号プレイヤーが勝った〈小盤〉として、次の手番以降は空きマスがあっても書けません。
ゲームの勝敗は、タテ・ヨコ・ナナメ一直線に、その記号プレイヤーが勝った〈小盤〉が3枚並ぶと、そのプレイヤーの勝ちとなります。

さらに、プレイヤーが盤面に◯×を書く際の制限ルールは、

【引用(少し変更)】
先手の初手「×」は、特に書き込む空きマスの制限はありません。
次の手番以降は、前の手番が書き込んだ〈小盤〉のマスの位置にあたる盤面全体の〈小盤〉1枚の空きマスの1つにしか書くことができません。

(先手の)初手で、中央の3×3の〈小盤〉の右上に
「×」を書いたので、
次の後手は、盤面全体で上段右の(青い)〈小盤〉 の
空きマスにしか「◯」が書き込めません。

となります。
制限ルールはちょっとややこしいですが、

小さな盤面のマスの位置
↑↓
大きな盤面の小さな盤面の位置

に対応するということです。


SuperSuper Tic-Tac-Toeとは(前編)

さて、これを踏まえると「SuperSuper Tic-Tac-Toe」は、どんなものか察しがつく方もおられるでしょう。

Super Tic-Tac-Toeの盤面を〈小盤〉として
3×3に並べて組み合わせます


縦27マス横27マスの総マス数729。
囲碁十九路で361なので、倍以上です。
気持ち悪いですね(笑)。

もちろん、前の手番が書いた位置によって、手番に書くことのできる範囲が決まります。

……とはいえ、その範囲ってどうなるの?


例えば、上の盤面では初手として×を1つ書きました。
次の手番で◯が書けるのはどこなのでしょうか?
何パターンか考えてみました。
ちょっと考えてみたい人は、スクロールを止めましょう。




考えました?




そろそろいいですか?



自分の提案1つ目。
赤色にしたマスが◯を書き込める範囲です。

「Super Tic-Tac-Toe」にならって、左中の9×9〈小盤〉のうち中下の3×3。
そして、27×27の中下の9×9〈小盤〉全体が書き込めます。

どうでしょう。
これだったら、おおかた9×9〈小盤〉に書き込むんじゃないかと。
「Super Tic-Tac-Toe」の絶妙な制限範囲のルールを見事にブチ壊しています。

では、別の提案。
2つ目。
赤色にしたマスが◯を書き込める範囲です。

シンプルに、全9箇所の9×9〈小盤〉のうち中下の3×3が書き込めます。
無難といえば無難ですが、なんか面白みが足りないと言うか、「Super Tic-Tac-Toe」を間延びさせた印象です。

せっかくなので、2つの提案をかけあわせてみます。


……気持ち悪いですねえ(笑)

メンガーのスポンジを彷彿させます。


SuperSuper Tic-Tac-Toeとは(後編)

交互に手番を行いますが、1個づつ書き込んでいきます。
やめましょう。

手番に、3個書き込みましょう。

何を言っているんだこの人は、とお思いでしょう。
うん、そのとおりですね。

あらためて、盤面の構成をまとめてみると、
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の1マスからなる3×3盤面
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の3×3盤面からなる9×9盤面
・縦3列(左中右)と横3列(上中下)の9×9盤面からなる27×27盤面
の3層構造です。

たとえば、下の盤面に書かれた1個目の×の位置を(左中右)(上中下)の3層構造を用いた座標系で表すと

([3×3],[9×9],[27×27])
(赤枠)、(青枠)、(緑枠)

(マスと赤)、(赤と青)、(青と緑)
(中下,中上,左中)

となります。
次の2個目ですが、1個目の×を書いたそれぞれの座標と同じ位置には書くことができません。

うん、何を言いたいのかわかりませんな。
図にするとこうなります。


色付きのマスは、2個目を書くことができません。
赤は3×3(中下)、青は9×9(中上)、緑は27×27(左中)
に反映しています。
要は、白マスにしか2個目を書き込めません。

ちなみに、2個目を書き込むと自動的に3個目を書き込むマスが決定します(3択のうち2つを潰されているので)。

ゲームが進行してマスに記号が埋まっていくと、どうしても2個目あるいは3個目が書き込めないケースがでてくる可能性があります。
その際は、1個あるいは2個だけ書いて、相手の手番となります。

ということで、互の手番ごとに3個書き込む変態ルールが生まれてしまいました。
こうなると、PCのアプリ化などで手番にルール違反がないか管理したほうがよいでしょう。

いちおう、遊べるっちゃ遊べますが、


これも、気持ち悪いなあ(笑)。



SuperSuperSuper Tic-Tac-Toeとは

はい。
もうわかりましたでしょうか。
「Super Tic-Tac-Toe」での盤面の組み立て方を、もう1回繰り返します

盤面の大きさは、縦81マス横81マスの6561マス。

ここまでなると、図に描くのが面倒くさい(というか、PCに負担がかかるほど重すぎる)のでやめます

一応念のために注意を、いや、警告をうながしますが、


遊ぶなキケン!


締め

ということで、もはや遊ぶことを無視した「SuperSuperSuper Tic-Tac-Toe」を考えてみました。
「SuperSuper Tic-Tac-Toe」でも相当疲れると思います(プレイ時間を考えると卒倒します)。

次回ですが、この記事を踏まえず、「Super Tic-Tac-Toe」から「Tic-Tac-Toe」を抜いて、異なるルールに差し替えてみることにします。

引き続きアブストラクトゲーム Advent Calendar 2023をお楽しみください。

では。

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