梅華妖艶草紙 第九話 「再会」
「平安時代 ねぇ・・・。」
9月になって新学期になったにも関わらず、
登校の機会がない D浩 は
スタバのテラス席でタバコをふかし、アイスコーヒーを一口飲んだ。
「朱雀天皇? 冷泉天皇? あったんだろ?」
D浩は、スマホに入ったラインに返信を送りつつ拓斗に言う。
「や! その・・・。 そういう大きい所じゃなかった。
甲府? 山梨? なんか山の奥・・・。」
拓斗は身振り手振りで話をすすめる。
D浩はスマホをポケットにしまいこみ、
「お前 馬鹿じゃね? どうせ 鬼滅の刃の読みすぎだろ」
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