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私にも謳わせて!昭和の黄昏を…

 昭和30年代に平民として生まれた自分…平成生まれの皆さん方が「ついていけない…ゾッとする…」と、思わせる世代を、十分過ごしてきたから、そろそろ一端に〈昭和〉を語ってよいのではと、思うようになってきた。

 あの頃、男親が実際、第二次世界大戦中、参戦しておられた、もしくは、シベリア経験者であるという方も周りにおられ、その方々、更には、明治、大正を生き抜いた方々から、些細な事で、「今の子は苦労を知らないから…」等と、事如くなじられたり、道を歩いている最中にも、畑仕事中の大人が、畑付近で騒ぐ子供を𠮟り飛ばすのをよく見かけたり、挙げ句、戦時中のお話を強制的に聞かされたりと…この年代に生まれし方々は、身持ちが良くても、何かにつけ、大人やお年寄りによく、叱られた経験を結構、お持ちでしょう?例えば丁寧にお掃除しても「横着して!昔の子はね…」な、感じで…

 でも、私自身が一つだけ言える事があるのです。戦争体験談は正直言って、内心「またか…」と、その都度ゲンナリしておりましたが、シッカリ聞いておいて良かった!そうでなければ、今、絶対、後悔しておりました🙏(そう言えば、この頃、普段着に和装だった女性も珍しくありませんでしたね。)

 確かに、私が生まれた時点では、戦争の痕跡は全く残っておりませんでしたが、テレビの映像や終戦記念日に開催される展示会、資料館を訪れるなどして、つくづく考えさせられました。

 昭和30年代から終戦は…

  決して遠くない過去!

 そうです!昭和30年代は、あの大きな戦争から、あくまでも…

  “僅か”10数年後なのです。

 お話は変わって、私の子供時代のお正月のお話をいたしますね。

 あの当時、まだ、“サトウの切り餅”も販売されていませんでしたから、お餅はお米屋さんで注文しなければなりませんでした。搗きたてのお餅はまだ、少し温かくて柔らかい。柔らかいうちに、四角く、掌に収まる位のサイズに切っておく。細く、半端に残されたところは、お砂糖をつけて頂く。そして、年末30〜31日のお昼過ぎまで行われる大掃除!我が家は勿論、ご近所中、お外にバケツや掃除道具を出し、網戸等を洗っていたりなど、それは、壮観なものでした。終わると、母とバスに乗って、スーパーへ買い出しに出掛けます。この時代、セルフレジはおろか、会計後、各自ビニールの手下げに、サッサと入れて済ませられる今と違い、レジ担当の店員さんと、紙袋に詰めてくれる店員さんとで対応されるものですから、タダでさえ年末で混み合っている上に回転も悪く、帰りはいつも遅くなる。お正月用の買い出しはハンパな量ではない!コンビニも無い時代である上、“お正月お三が日”といって、3日までは、何処の商店もお休み(七日迄お休みの処も)でしたからね。その間、家族で食べる大量のお菓子、おミカン等を大晦日までに用意しておかなければならなかったのです。そして、年越しソバを食べた後、恒例の“紅白歌合戦!”本来、夜遅くまで起きていると叱られるのだが、大晦日だけは、夜遅くまでテレビを見ながらお菓子やおミカンを食べる事を許されていた。 

 さて、お正月ですが…四日頃に通常の朝食(トースト)に戻ったが、それまで、おせち料理が殆ど好きになれなかった(古い甘めの味付けが嫌で)私にとって、大晦日のお蕎麦と、お元日のお雑煮の残りで何とかストレスを軽減していた。お餅は大好きで、喜んで食べていましたが、おせち料理も、結構、残っていて、当分は、ウンザリしながら少しずつ一緒になって何とか食べていましたっけ…

コンビニもあり、所によってはお元日から営業していて、不便無い今からでは想像もつかないでしょうね。

  ザッと(笑)回想してみましたが、この当時、何処も同じでしたよ…

  🍢思い出のおでん屋さん🍢

 戦争での負傷なのか…片目に傷跡があるおじいさんが、片手でベルを〈リンリン〉と、鳴らしながら、おでんの屋台を引いてくると、あっという間におじいさんの天下一品のおでんを楽しみにしている人集りができる。おじいさんのおでんは、とても美味しくて安い。我が家は、親が買ってくれたり、長兄が代表して買ってくれたりする。時々、オマケして頂いた😋

 …書き出せば、キリが無い程、色々なコトが思い出されます。あの頃…

          年月は           

          遠い道のり  

          数えぬも

          ひたすら背にて

          おぶさる記憶


      🙏“スキ”を、また、頂戴致し、恐縮の…

            プヨンでございます🙇         

       



         





 

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