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極論を危機管理の一助と考えないのか~『円の紙くず化』警告から

ここのところマスク着用やワクチンを打てだとかやかましい主張の残骸がSNSに飛び交う。その辺の話は先般の参院選で投じた政党に関する話を書く際にイントロダクションにするので後日ということで。

実は、ラジオNIKKEIのマーケット番組を暇なときに聴くことがあるが、ここ最近(植田総裁の就任後)の日銀政策決定会合が近くなると途端に聴く気がなくなってくることが多くなった。大本営発表のごとく『ノーサプライズ』的な予想が飛び交い、市場参加者にすれば『無風も何もあったもんじゃない茶番』に感じる方もいるであろう。

この異次元緩和の長期化に関し、参議院議員も務めたことのある経済評論家・藤巻健史氏が『円の紙くず化』という形で最終警告まで出している。実は、最近私も、『経済・通貨に関する危機管理』という点で関心もあったので藤巻氏のX(旧Twitter)のアカウントをフォローさせていただいた。

円の価値向上のためには私は藤巻氏の警告については経済や為替の世界を知らないズブの素人である私でも可能な限り理解するよう努めている。しかし、過去のレポートを含め『極論だ』『最終警告は当たらない』とか、なんとなく藤巻氏が陰謀論でもまき散らしているような内容をSNSで見かけることが増えてきた。これには怒りしか覚えない。

私は、藤巻氏の警告を極論や陰謀論的に扱うのは論外だと断言したい。この国の経済に関する危機管理への示唆に富んだ見解だと思って受け取りたい。むしろ、
『日本経済が消費者的視野を失った』
という一大事態と考えるようにしている。今に円が国際的な通貨の地位を失いローカルカレンシーに陥った場合、ファイナンス不全を見抜けなかった市場関係者が『一億総懺悔』の事態に陥ることもありうると考えている。

世界の為替から円が退場させられる―いずれ円は国際信用を完全に失いルーブル(ロシア)みたいな末路をたどるのではと思っている。それだけに投資家界隈にお願いしたいのは、藤巻氏の『為替の危機管理的警告』には耳を傾けてほしい、その一言である。極論から道しるべが拓かれることだってあるのを踏まえれば…

為替にだって危機管理って必要だと思いませんか投資家の皆さん?

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