氣をつかむ「氣の時間と速度」図解入り・象気功
「氣をつかむ」のは体性感覚野である。
体性感覚野とは、大脳皮質の頭頂葉にある脳領域で、体性感覚を処理する部分である。
体性感覚には、触覚や痛覚、温度感覚などの皮膚感覚と、筋肉や関節などの身体内部の深部感覚が含まれる。
氣感ももちろん体性感覚であるが、氣として認識するには独特の時間が必要である。
それを受け取って認識あるいは反応するまでの時間である。
触覚や痛覚、温度感覚などの皮膚感覚と違い、氣は大脳辺縁系の原始脳ともいうべき部位の関りがあるので、氣の時間というしか説明のしようがないのである。
とにかく、氣を手で捉えることに関しては、動かす速度が遅いほど捉えやすくなるのである。
これは意識で氣を捉えて動かすことも同様である。
たとえば、あなたが氣が見えるようになった場合は、その氣を動かすのにスルスルと動くわけではなく、ゆっくりとしか動かないということが分かるのである。
氣の海とはいうが、周囲の水である氣は、自分がゆっくり動けば氣となり、早く動けばただの空気あるいは単なる空間となるのである。
周囲の空間を氣の海とするには、できるだけゆっくりと手を動かすことである。
あるいは太極拳をする場合なども、ゆっくりと動き、その「氣の時間」を認識しなければならないのである。
その動きに関しても「ゆっくり」以外には語彙が見つからないので、とにかくゆっくりである。
氣の海とは言っても、その水はゼリーのような半固形物の液体と考えると分かりやすいのである。
自分の周囲を抵抗力のあるゼリーが取り巻いていると想念するのである。
「氣をつかむ」とはその抵抗力をつかむということでもあるわけである。
たとえば小周天のように氣道の氣を意識で動かすにも空気やガスのように抵抗なく動くということではなく、速く動かそうと思うとそれこそ空気のようになり、氣としては意味のないものになるのである。
だから、氣に関することは何ごとにおいてもゆっくりと時間をかけることが肝要である。
つまり、「氣の時間」があるということである。
その時間の感覚は、抵抗力のあるゼリーの海の中でクジラが泳ぐような動きの速度である。
ゼリーの海をクジラが泳ぐごとくゆっくりと動くのである。
その抵抗力をつかむことが氣感をつかむことである。
重い鉄の扉を開けるがごとき抵抗力を感じるようになるのである。
その重さあるいは固さが氣の奥義であり、体内の氣道を操作するための意識の感覚である。
さてその氣の時間とはいかなるものか、その速度はいかなるものか、全身のチャクラ暴発で氣の時間の中で生きる時間航行霊能気功師象師匠が過去と未来の時間の狭間で抵抗力のある氣のゼリーをかき分けながら解説するのである。
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