真面目な 添加物
食品添加物の会社と商談することが多い。
いつも誠意を持って商品を紹介してくれる。
皆さんとても真面目だ。
彼ら彼女らにも家族がいる。
子供が小さければ「親の仕事」を聞く課題もあるかもしれない。
添加物が悪者にされるのを見ると辛い。
「無添加で真面目に作りました」
「無農薬で真面目に作りました」
このフレーズを聞くといつも違和感。
添加物使ってる人は、農薬使っている人は不真面目なのか?
レイチェル・カーソンの時代は、添加物や農薬は悪者だったかもしれない。
その後のたゆまぬ努力で、
安全性は検証され、用法は管理されている。
安定した食料供給のために、
農薬を使って真面目に農業をしている人達がいる。
その農薬を真面目に作っている人達がいる。
食品の品質向上、コストダウンのために、
添加物を真面目に使っている人達がいる。
その添加物を真面目に作っている人達がいる。
野菜が出回らなくなったとき、
食品が値上がりしたとき、必ず
「庶民の生活に打撃」と報道される。
庶民の生活を支えているのは、
真面目な彼らだということに感謝したい。
安易に誰かを悪者にすることで得られる安心は、脆いものだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?