フリーランスと見積もり
フリーランスになって最初に戸惑うことがある。
それは、、、、
見積もりだ!
見積もりは難しい。
ほとんどのウェブデザイナー&コーダーは会社員時代に見積もりを作ることが少ないからだ。
僕は会社員時代にディレクターも兼ねていたので
ざっくりとした見積もりの金額は把握してたけど
実際はそこから営業さんが利益をのっけて提出しているので
僕が知っていたのはあくまで「原価」に近い金額だった。
30歳でフリーランスになって
はじめてゼロから見積もりを取ることになったとき
適正金額が分からなくて原価から値引きをしてしまった。
その案件は、なかなか仕様がまとまらず
伸びるスケジュール
増える打ち合わせ
焦げ付くキャッシュフロー
さらに仕様が変わっていってるのに見積もりへ反映してなくて
納品間近になって気がついてお客さんに言っても
「いまさら予算額動かせないよ〜」
と押し切られてしまった。
そう、見積もりはとてもむずかしい(僕が至らなかっただけですが)
いやいや!
自分はしっかりしてるんでガチッと見積もりつくりますよ!
と息巻いて地方で東京みたいな制作費の見積もりを出してしまう人もいる。
お気づきのとおり、まず通らない。
更に「めっちゃ高い人」というレッテルまで貼られてしまう可能性がある。
ウェブ制作の見積もりの難しいところが
「定価」がないことだ。
同じ仕様のウェブサイトでも
有名な制作会社にお願いすれば200万でも
駆け出しフリーランスなら30万でつくったりする。
じゃあ一体どうやって見積もりをつくればいいのさっ!!!
そんな人達に僕なりのウェブ制作費用の考え方を書きたいと思います。
まず!ウェブ制作には大体の定価が存在します。
コーディングの費用は下層ページなら1P7000~10000円
トップページのデザインは10~15万円が中央値かなと思う。
スマホ対応ならコーディングの総額の0.5かけくらいが一般的だ。
では、なぜここから30万が200万まで上がってしまうのか?
理由はふたつだ。
ひとつは「ぼったくっている」
ここに関してはもう説明する必要がないでしょう。
そんな会社は滅んでしまえ〜
もうひとつは「付加価値」だ。
例えばマーケティングに強い制作会社は
サイトを制作する前の調査やサイト構造の導線などにたくさん時間をかけている。
下手するとデザインやコーディングよりも遥かに多くのリソースを割いていたりする。
そうなると自然に制作費用は上がってしまう。
また、ある会社は基本的に
プロカメラマン、ライター、プランナーをチームに組み込み
どのサイトにも似ていない完全なその会社だけのウェブサイトをつくる。
カメラマン一人とっても1日拘束すれば10万円くらいかかる。
他にも賞やウェブサイトリンク集にバシバシ載っちゃうような制作会社は
「ブランド力」があり、需要と供給で自然と費用が上がる。
これは当たり前で一年に10サイトしかつくれないとして
需要が100サイトあれば単価を上げない理由がない。
高くても買ってくれる人がいれば金額は上がってしまう。
大体費用が上下する理由はこんな感じだろう。
僕の場合は平均値で見積もりをつくって
お客さんの求めるニーズに合わせて柔軟にチームを変えるようにしている。
あとは事業規模とかも関係するかなーと
無理してアベンジャーズみたいなチーム組んで数百万のウェブサイト構築しても事業が立ち行かなくなったら意味がない。
それは月収18万で無理してLEXUS買うようなものだ。
なのでそういう無理に高い車を買わせるような誘導をする制作会社は気をつけたほうがいいと個人的には思う。
あと見積もりで気をつけるべきポイントは
コーディングやシステムに弱い場合、そのへんの見積もりを適当にやると
後々利益が吹っ飛んじゃうということ。
すべて自分で制作するスーパーなクリエイターなら大丈夫だけど
僕みたいにコーディングやシステムは外注さんにほぼお願いしている人にとっては、プログラムの仕様を見誤るとまじでやばい。
コーディングならそこまで大きく軌道はずれないけど
ワードプレスやフォーム関係は仕様が変わると10万単位で金額が変わることがある。
僕らフリーランスにとって10万はいたいのである。
なので、そのへんの仕様が変わるときは、めんどくさいかもしれないけど
その度再見積もりをしよう!そのひと手間があなたのキャッシュフローを守るのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?