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「リニューアル後のZOOMOを語るvol.4 ~サバンナエリア~」

2週に渡ってリニューアル工事のお話ではなくリニューアル後を見据えた市民協働や情報発信などのソフト面のお話をさせていただきましたが、また獣舎のお話に戻ります。
今回は、平成3年にオープンしたアフリカに棲む動物のエリア「アフリカ園」についてです。リニューアル後は「サバンナエリア」と名前を変え、これまでとは異なる見せ方で動物たちの魅力をさらに感じてもらえる施設へと変貌します。工事途中の様子をドローンで撮影した貴重な空撮画像をご覧いただきましょう。

(※画像左上:ゾウ舎、左下:キリン舎、右上:ライオン舎、右下:サイ・フラミンゴ舎)

まず大きく変わるのは園路です。これまでは獣舎と放飼場に沿ってS字にアスファルトの園路があり、動物たちを見下げながら進んでキリン舎の前まで行くと行き止まりになっていて来た道を引き返さなければいけませんでしたが、リニューアル後は一筆書きで回れるようにルートが変わります。

(※キリン放飼場側から「キリンテラス」を見た景色)

キリン舎内の屋内観覧通路を通ってぐるっと回ると、今度は左に混合飼育、右にフラミンゴやライオンを観ながら進む新設ルート「サバンナテラス」を通ってアフリカゾウの放飼場の前に出ます。

(※アフリカゾウ放飼場前から「サバンナテラス」の建設予定地を見た景色)

ライオンの展示はこれまで来園者とライオンの間に鉄柵、植栽、金網、電気柵などがあったため遠くに眺める事しかできませんでしたが、サバンナテラスではガラス張りの展示になり、より間近でライオンを観察することが可能になります。

(※放飼場内からサバンナテラス側を見た景色)

アフリカゾウ運動場前にもゾウのマオをより間近で観察してもらうための「ゾウテラス」が新設され、これまで以上に迫力や魅力を感じてもらえるのではないかと思います。

動物園は「センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見はる感性)」を養う場です。動物たちが心身ともに健康で本来の暮らしや行動を発現できる環境と飼育方法で飼育展示されることで、彼らが本来持つ魅力を五感で感じ、自ら探求したくなる気持ちを育む生物学の入口です。ZOOMOの場合には、園内の自然環境と野生動植物を含めたビオトープ全体を使った生物学的博物館とも言えます。展示の改修はもちろんのこと、リニューアル全体を通じて来園者の新たな気づきや学びを支援していけたらと考えています。

動物園はただ動物を展示して見てもらうだけの場所ではありません。彼らの魅力を感じてもらえる展示づくりと飼育動物の福祉向上のための取組みに加え、彼らが本来暮らしている環境やそこで起きている問題と人との関わりについて伝え、私たちにできることについて考え行動に移してもらうための様々な保全教育プログラムも現在企画中です。ぜひ新しくなるサバンナエリアを楽しみにしていてください。

さて、次回はリニューアルの機にコンセプトから練り直しているZOOMO SHOPの展望とオリジナルグッズの開発について少しだけご紹介します。お楽しみに。

企画営業広報 荒井