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環境に対し私たちに出来ることは何?~その1~

皆様こんにちは。いつも盛岡市動物公園ZOOMOを応援いただきありがとうございます。また新しく開設したブログにフォローやスキを頂き大変励みなっております。今日は盛岡市動物公園ZOOMOの自然環境とそれを生かした取り組みについてお話していきます。伝えたいことがたくさんあるので、シリーズで何回かに分けてお伝えしていきます。今回は~その1~最後までどうぞお付き合いくださいませ。

≪ZOOMOの自然のこと≫

盛岡市動物公園ZOOMOは盛岡市の官公庁街から車でおよそ20分の場所にあります。自然豊かな岩手県は割と身近なところに山や川がありますが、盛岡市動物公園ZOOMOはその中の岩山と呼ばれる地区にあります。
 たびたびお伝えしてきたのでご存知の方もいると思いますが、盛岡市動物公園ZOOMOの敷地は東京ドーム約8個分。多くの自然が残り、林や沢があります。たくさんの植物が生え、多くの昆虫、そして爬虫類、両生類、鳥類や哺乳類まで様々な野生の生き物が園内に生息しています。動物園を開園する際に植樹したものもありますが、開園前からずっとこの地で生きてきた植物もあります。わんぱく広場にある「妻夫桜」がそうです。「妻夫桜」は「めおとざくら」と読み、推定樹齢60年以上の2本のエドヒガンのことです。2本の桜が寄り添っているようにも見えることから夫婦の雅語的表現(雅語(がご)は古来より伝わる日本の美しい言葉)である妻夫を用い“「妻夫桜」と名付けました。


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「わんぱく広場(閉鎖中)にある妻夫桜」


平成元年の開園前からこの地で花を咲かせ、動物公園の歴史とともに歩んできた桜で、隠れた名所となっています。みなさんがよくご存じの盛岡の石割桜や小岩井農場の一本桜と同じ種類のサクラです。サクラだけでなく四季折々の植物の姿が楽しめるのもZOOMOの魅力の一つ。春から夏にかけては様々な花々が咲き、季節の移ろいと共に実をつける植物が目立つようになり、ヤマボウシやトチノキなどは園路沿いにも植わっているので実がなっている姿を見た方も多いと思います。

≪ドングリを集めよう・・なぜ?≫ 


ドングリの仲間も各所にあり、工作会や、動物へのプレゼントなど様々な形で使用してきました。最近の取り組みは、イノシシの観覧通路のところに毎年設置して呼びかけしているドングリポスト。巣箱にドングリポストという名前をつけ、拾ったドングリを入れてくださいねという仕組みなのですが、これは特に土日には日中に数回回収しないとあふれてしまうほどなのです。

どんぐりポスト2020.10.20

「ドングリポスト」


これは木の実を拾う楽しみと、動物のごはんにと思ってくれるその気持ちを頂いて、飼育スタッフが野生下でドングリを採食する動物に、集まったものをおやつとしてあげる取り組みです。拾ったものが動物のごはんになる。一文でかけてしまうことですが細かく説明すると様々なつながりと気づきを提供しています。スタッフは子供たちが拾ったドングリを回収する時に、持ってきてくれた子供たちに、ドングリを食べる動物って?どうやってあげているの?といった疑問に答え、さらに園内にあるドングリの種類や、ドングリの中にいる虫のこと、ドングリの木に集まる虫のこと等その時々によってお客様の興味に合わせお話し、集めてくれたお礼をしています。直接スタッフと話をした子供たちの顔を見ていると、とてもうれしそうで、そして新しいことを発見した知った喜びにあふれており、「ありがとう。代わりに動物にあげるからね」と言うと自分の拾ったドングリが役に立っていることに誇らしげな表情を浮かべてくれます。自分の出来ることをしたことが役に立つ成功体験の一つになります。

≪たのしい自然とのふれあい≫


過去に実施していた野遊び教室は、植物を使った草花あそびの伝承です。スタッフが小さなころ作って遊んだ花飾り、草笛や、笹舟などを一緒に作って楽しみます。多くの子供たちは真剣に、そして出来上がったものを一緒に来た大人に見せ、とてもうれしそうに自慢していました。草の根活動のようですが、こんな風に自然と触れ合う体験がとても貴重な活動だと思っています。これは盛岡市動物公園ZOOMOが動物園でありながら、公園でもあり、自然環境を生かすために植物を使った体験を通し自然を大切に思う心、のもっと前の小さなきっかけ、身近な自然への発見のお手伝いをし、育てていきたいと考えてきたからです。

野遊び教室・笹舟

「笹舟」


さて、「環境に対し私たちに出来ることは何?~その1~」今回は、ここまで。盛岡市動物公園ZOOMOの環境や取り組みについてお伝えしてきました。園内は、植物の実りの秋になり、多くの植物が実をつけています。紅葉も始まりました。盛岡市動物公園ZOOMOの今期の営業は9月28日(火)まで。是非一度植物目線で楽しんでみてくださいね!
それでは続きはまた今度!

企画営業広報 森