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シフゾウ Father David's Deer

蹄似牛非牛 頭似馬非馬・・・

 和名のシフゾウは、四不像と書き、これは中国の「蹄似牛非牛 頭似馬非馬 角似鹿非鹿 身似驢(ロバ)非驢」に由来している。四つの生き物の特徴を備えてるのに、そのどれとも違うという意味だそうだ。
 実際シカの仲間ではあるが、確かに体はロバのようにやや丸みを帯びているし、頭から首の辺りはウマのようにも見え、蹄はウシそのものと言った感じだ。
 一度は絶滅したと思われていたと言う数奇な(?)運命とともに、何かしら神秘的な含みを持つ生き物である。

シフゾウ解説

偶蹄目 シカ科
学名:Elaphurus davidianus
中国北京の南苑(皇帝の狩猟場)で飼育されていたものを、1865年にフランスのダビド神父が新種のシカとして発見。その後、大洪水や義和団の乱で中国のシフゾウは絶滅。
しかし、イギリスのペドフォード公爵が飼っていたものを基盤に飼育下でその数が増えている。
現在では動物園間で協力しあい、計画的に保護繁殖を行っていて、1985年より中国の南苑跡地や大豊県の保護区に、飼育下で増えた個体を放す試みも行われている。

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