自己肯定感が下がってしまった子供にできる勇気づけ
こんにちは、ぞみーです。
あなたのお子さんは、自分のことが大好きで自己肯定感高く日々生きているように見えますか?
いくら親が子供を他人と比べず、ありのままを受け止める子育てをしていても、子供は段々と自分の中で人と比べてしまうようになります。
先日書いた、怖がり次男のありのままを受け止めて見守っていたら、1年後には大きく成長していたというお話。(詳しくはこちらからお読みください。)
でも実は、次男もできないことがあることで、人と比べて自己肯定感を下げてしまっていたことがありました。
怖がり次男をただ見守るだけでなく、少しだけ私から働きかけたことがあったので、今日はそのお話を書きたいと思います。
「次男であること」のつらいところ
子供は3~4歳になってくると、徐々に周りのお友達と一緒に遊んだり、やりとりすることが増えてきます。
その中で気づいてくるのが、自分と他人との違いです。
「○○ちゃんのほうがお絵描きが上手」
「△△ちゃんのほうが足が速い」
など、比較の概念が出てきてしまうのです。
これは成長の過程として当たり前のことです。
ですが、この概念のせいで自己肯定感を下げてしまう子もいるのです。
我が家の次男は、3学年年上の長男の姿をいつも間近で見ていました。
お兄ちゃんが大好きで、長男がやることは自分もやりたい、できると思っていろんなことに挑戦してきました。
でも、、
当たり前のことですが、発達度合いが違うので長男がうまくできることが次男にはできません。
公園でかけっこしても、家でゲームをしても、次男のほうが負けてばかり。
ハンデをつけてみたり、勝ち負けじゃないよという話をしたりしていましたが、次第にこう口にするようになりました。
「にいにはできるのに、次男はできない。。」
「どうせ次男には無理だよ。。」
自己肯定感が下がってしまった子は、最初から自分にはできない、無理だと決めつけてしまいがちです。
そのため、親が「できないことがあっても大丈夫だ」と見守っているだけでは成長を望めないのです。
だから、「勇気づけ」で自己肯定感を取り戻してあげる必要があるのです。
自己肯定感が下がった次男にかけた言葉
ある日、何かのきっかけでまたそのようなことを言っていた次男に、私は声をかけました。
「次男、、長男はできるのに自分はできないことがあるって、悲しいし悔しいよね。。」
まずは勇気づけの技法の1つ、「共感」です。
すると、次男は涙をぽろぽろ流しながら頷きます。
「でもね、長男は次男より3つ大きいから、次男よりもできることが多いのは当たり前なんよ。
次男も3年たてばできるようになることも、いっぱいあるんだよ。
それよりもさ、次男は自分が好きなこととか、上手くできるなって思うこと、ある?」
次男はこの時、自分ができないことばかりにフォーカスしてしまっていました。
そのため、自分ができていることに目を向けさせます。
私が問いかけると、次男は少し考えてこう答えました。
「・・・塗り絵とお絵描き?」
そう、次男は塗り絵が大好きで、特に『鬼滅の刃』にハマっていた時に塗り絵を買って暇さえあれば塗っていたのです。
子供が自己肯定感を高めていくには、自分の中で「これだけは」と思えることが1つでもあることが大切です。
別に「賞を取った」とか、「人よりもうまくできている」ことじゃなくていいのです。
ちょっとしたことでもいいのです。自分の中で「これ」と思えることでいいのです。
だから次男のこの答えを聞いて、心の中で
「よし、自分の好きなことや得意なことを分かっている。これなら次男は大丈夫」
と嬉しく思いました。
そして、私は次男との対話を続けます。
「うん、次男はすごくきれいに塗り絵ができるし、絵も素敵な絵を描くよね。でもこれってさ、次男が1歳の時、できた?」
そう聞くと、ちょっと考えてから首を振る次男。
ここで、他人との比較ではなく、過去の自分との比較をすることで成長してきたことを実感させるのです。
「そうそう、3年前の1歳の時の次男はできなかったよね。3年間、楽しく『鬼滅の刃』の塗り絵を塗ったりお絵描きしていく中で、だんだんできるようになったでしょ?
だから、次男は次男のペースでやっていけば、だんだんできるようになるんだよ」
こんな風に話すうちに、次男の目から涙が引っ込んでいきました。
そして今になって思うと、その話をした後から、次男が「にいにはできるのに・・・」とあまり言わなくなったのです。
それからの次男
その後の次男は、彼なりのペースでいろんなことに挑戦して経験を積んできました。
保育園でも年中クラスになり、5歳の誕生日を迎え、少しずつできることが増えてきました。
得意なことや好きなことをに没頭し、苦手なことにも少しずつチャレンジする様子を、私は見守っていただけです。
幸い、我が家の家庭方針を非常にご理解くださる保育園の先生方にも恵まれて、みんなで次男の成長を見守ってこれました。
その結果・・・
先日の記事のように、いつのまにか成長して1年前にはできなかったことができるようになっていたのです。
まとめ
子供たちはどうしたって、他人との関わりの中で自分と他人を比較してしまう場面に遭遇してしまいます。
そんな時に、「勇気づけ子育て」の技法を用いて視点を過去の自分との比較に変えてあげるだけで、自分の成長を自分で実感し、下がった自己肯定感を取り戻すことができるのです。
このように、私がおすすめする子育て方法「勇気づけ子育て」は、これからの世界で必要とされる、自己肯定感などの「探究力」を育てていくことができる子育て方法です。
(「勇気づけ子育て」の概要はこちらの記事からご覧ください。
「探究力」について詳しくはこちらの記事をご覧ください。)
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