子供のお友達トラブル~加害側になったらどうする?~
こんにちは、ぞみーです。
保育園や幼稚園に通い始めると、子供同士のやり取りが多くなってきますよね。
やり取りを通して子供達が大きく成長していく面もあれば、トラブルに発展することも・・・
そんな子供同士のトラブルがあったと、保育園の先生から報告を受けた時。
そして、我が子が加害者側だった時。
あなたはどう対応しますか?
夫が激怒して帰ってきた
ある日のこと。保育園に次男をお迎えに行ってくれた夫が、激怒して帰ってきました。
一緒に帰ってきたはずの次男は、夫の到着よりも30秒ほど遅れて帰宅。そして、玄関で泣き崩れたのです。
テレワークをそろそろ切り上げるべく、ラストスパートと思っていた私ですが、大慌てで何があったのかを確認しました。
すると・・・
次男のせいで、クラスのある女の子(Aちゃん)が保育園に行きたくないとなってしまっていると、園の先生から報告を受けたということでした。
なんでも、次男はAちゃんのことが大好きで、お散歩で手を繋いだり、隣の席に座ったりしたいがために、ちょっとしつこく迫ってしまったようなのです。。。
そして、大好きであることを表現しようと、Aちゃんに抱き着いたりしていたとのこと。。
それがAちゃん的にはあんまり嬉しくなかったようで、でも優しい子なので嫌とは言えず、小さな心を痛めてしまったようなのです。
さらに、嫌と言う代わりに次男のアタックを無視した結果、次男が「そんな無視するなんてひどい!先生に言うよ!」と言ったらしく、それがさらにAちゃんの心を追い詰めてしまったとのこと。。
その話をAちゃんの親御さんが園の先生に相談されて、次男とAちゃんは先生交えて話し合いをしたそうなのです。
その報告を先生から聞いた夫は、「女の子にそんなことをするなんて!!!」と激怒して、次男に「もうAちゃんに近づくな、遊ぶな」と冷たく言い放ったようで・・・
それで帰ってきて次男が泣き崩れたという訳なのです。
叱るだけの対応はマズイ
あなたはこの一連の内容を聞いたなら、どう対応しますか?
勇気づけ子育てを実践している私からすると、夫の対応は最悪です。。
女の子への接し方については、数年後に間違ってしまうと事態がより深刻になるため、しっかりと分からせないといけないという夫の言い分については、私も理解できます。
ですが、、
次男のAちゃんを好きだという気持ちを否定して、一方的に叱ってもう遊ぶなと命令したこと。
これでは、次男は何が良くなかったのか、どうすればよかったのかを全く理解することができません。
ただ叱られて、Aちゃんと遊ぶことができなくなったと、悲しい思いをするだけです。
そう危機感を持った私は、勇気づけ子育て的な対応で急いで上書きすることにしました。
勇気づけ子育て的対応方法
まず、次男とお風呂の中で一対一でゆっくり話をします。
保育園で先生とAちゃんとどんな話し合いをしたのか、次男がどう思っているのかを聞きます。
すると案の定、次男は「ボクが一緒に遊ぼうと言っているのに無視してくるAちゃんが悪い」と思っていることが分かりました。
そのため、まずはその気持ちを受け止めます。
「一緒に遊びたいって思ってるのに、無視されるのは嫌だね、悲しかったね。」
そしてその後、Aちゃんの気持ちについて次男と一緒に考えてみます。
「でもさ、次男もお兄ちゃんに遊ぼって言われて、今違うことしてるからヤダって言うことあるやん?Aちゃんだって、一緒に遊びたい時と、遊びたくない時があるんよ?それは次男と同じやよ?そんな時に、一緒に遊ばないなら先生に言うって言われたら、どんな気持ちになっちゃうかな?」
こんな風に、自分の気持ちと人の気持ちがぴったり合わないことがあること、そして人の気持ちをコントロールしようとすると相手がどう思うかを一緒に考える声掛けをします。
すると、次男は少し考えてぽつりと一言。「嫌な気持ちになるね。。」
そしてもう一つ。
実は次男も、過去にAちゃんと同じように、お友達に嫌だと言えずに心を痛め、登園しぶりをしたことがありました。
自分も同じ嫌な経験をしたのに、今度は気づかずにやってしまう方になる…
大人でもやってしまう事、ありますよね。
そのため、そこも叱るではなく、気づかせてあげます。
「次男さ、つきぐみの時にBくんにオモチャ取られて、ほんとは嫌だけどいいよ〜ってあげて、そのせいで心がしんどくなって保育園行けなかったこと、あったやん?Aちゃん、それと同じやねんて。」
そう言うと、次男はハッと思い出したような顔をして、そうか…と呟きました。
自分の気持ちを押し通そうとしすぎていて、見えていなかったAちゃんの気持ちが見えてきたのですね。
次男が自分の良くなかった部分が理解できたなら、どうしたらよかったかを一緒に考えてみます。
「次男がAちゃんを大好きな気持ち、これはとっても素敵なことやから大事にしていいよ。でも、それをAちゃんがびっくりしない方法で伝えてあげるようにしよう?」
本当なら、ここでどんな風な行動をすればよいかまで話し合いができればよかったのですが・・・
ここで次男がまた泣き崩れて、「もっと優しい子になりたい・・・」と言い出したのです。
そのため今回は、話し合いはここまでで十分だと判断。
次男はもう十分優しい子だということを伝え、Aちゃんが嫌な思いをしない優しい方法を考えてみてと宿題を出しました。
失敗しても子供を信じて見守る
子供は失敗したり良くない行動をしてしまった時、きちんと何が良くなかったかを振り返ることができれば、自責の念を感じています。
そこに大人がガツンと言ってしまうと、自分は悪い子なんだと萎縮してしまうのです。
これでは子供は自信を失ってしまうだけです。
失敗や間違いは、成長するための学びのタネ。
だから、自信を失わせることなく、次に一歩踏み出す勇気を与えてあげることが大事なのです。
その根底にあるのが、
"子供を一人の人間として尊敬信頼し、子供の力を信じて見守り、時にサポートする"
という勇気づけ子育ての考え方です。
この、子供の力を信じて見守るということがポイント。
失敗や間違いを成長のための学びの機会と捉えて、必ず子供は成長すると信じて見守る。
この意識を忘れずに対応することが、勇気づけ子育ての方法なんです。
ちなみに、、その次の日、次男はまたAちゃんに一緒に遊ぼうと声をかけてみたようですが、嫌だと表現したAちゃんの気持ちを尊重して無理強いしなかったそうです。
当然母としては、次男が好きな子から拒否されるというのはつらいです。
でも、これも次男がこれから生きていく上で人とどう関わっていけばいいかを学んでいく過程。
次男の気持ちを受け止めて、勇気づけながら見守っていきたいと思います。
では今日はこの辺で。
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