見出し画像

苦手なものほど良く知れ

小さい頃からホラーが好きな子供だった。
両親共にオタクで、3歳でガメラマーチを歌ったようなサラブレッドであり、家には読んでも読んでも終わらないぐらい色んな本があった。
中にはホラーやオカルトやSFの本もあって、それらは私のお気に入りだった。

特に好きだったのは水木しげるの妖怪図鑑。親の持ち物だったのですごい古くて、読めば読むほどページが取れそうになっていた覚えがある。
それと心霊特集!とか皮膚に傷をつけずに悪い患部を取り出す?!みたいな見出しの文庫サイズのオカルト本。
あとは昭和中期にめちゃめちゃ流行っていたのであろう、SF大全みたいな本。画集とかもあった。
それ以外の愛読書は手塚治虫の漫画色々、特に好きなのはドンドラキュラと七色インコという感じなので、
子供の頃触れてたものがそのまま今の私を形作っているのがよくわかる。

今の同居人は、ホラーが大嫌いだった。
私は季節問わず新しいホラーが出たらとりあえず見るような奴なので、最初はちょっと不安だった。
同居人が出かけてる間とかにホラー見るしかないかしら?などと思っていた。

しかし、今現在同居人は私よりもホラーに熱中している。
愛書家オススメのホラー小説を読んだり、Youtubeで怪談チャンネルを見たり、なんならホラー映画も率先して見たいと言うようになった。
私と出会った頃、貞子vs伽椰子ですら見るのを渋って、これはギャグだからと宥めすかして見せたぐらいだったのに。
最近になってなぜそんなにホラー好きになったの?と聞いたら、

「知らないから怖かっただけで、知ってみれば面白い」

とのことだった。
なるほどね。未知は恐怖というやつですね。
あと最初に見せたのが貞子vs伽椰子だったのもよかったらしい。怖くなくて。
でも知ったところで見えたりはしないわけなので、怖くなくなったわけではないらしい。
怖いものに触れた後は、トイレに付き合わされる。子供か。

本当にいるとかいないとか、信じる信じないは別として、
エンタメとしてであれば、苦手だと感じている人でも楽しめるようになるよい例である。
苦手なものこそ良く知る、これって生きてく上でけっこう重要かもしれない、と思ったのでした。

よし、じゃあ私も苦手なお金のこと調べてみよう!と思って、5分で寝た。
面白いかどうか、理解できるかどうかは、また別なのかもしれない。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?