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退職のご挨拶

お疲れ様です。ゾンビまるです。

お伝えしておりましたとおり、本日を持ちまして、株式会社哲学的ゾンビを退職します。
入社から約三年間、チームの皆さんには、本当にお世話になりました。

退職理由は、仕事が嫌だったとか人間関係が合わなかったとか、ネガティブなものではないです。
むしろ、こんなに良い環境なのに、辞めちゃうのはもったいないな、とさえ思っています。

そう思えるのは他でもなく皆さんのおかげです。
全くの未経験でシステムエンジニアとして入社し、右も左も分からない、要領の悪い新人でしたが、導いていただき、前向きに働かせていただけたこと、本当にありがとうございました。

今月で退職し、来月からはイギリス在住となります。
子供の頃から、ビートルズをはじめブリティッシュロックが大好きだったり、大学で英文学を専攻したり、イギリスは私にとって、憧れの文化の国です。以前から行きたかったのですが、今年からビザが取りやすくなったので、このタイミングになりました。
為替はとんでもないことになっていて、1ポンド200円という有様ですが、どんなに為替が荒れようと、イギリスで暮らす経験は自分にとってプライスレスだと信じています。
地元の友人たちにも、「中学生の時から、いつかイギリスに住むのが夢だって言ってたけど、ついに! 実現するんだねえ」と言われます。我ながら、そんなに言ってたか! と思いもします。

二年でビザが切れるか、あるいはそれより早く心が折れたり、お金が尽きたりしたら帰国します。
その時には、みんなでよくランチに行った会社近くのラーメン屋さん、濃厚豚骨豚無双、また皆さんと一緒に行きたいです。
あんなに濃厚な豚骨ラーメンはイギリスには無いでしょう。日本にもないですからね。なにより私にとっては、株式会社哲学的ゾンビで働いていた頃、会社のみんなで食べたなあ、と思い出す、大切な思い出の味です。

イギリスでの仕事は、到着してから探します。せっかくこの会社で皆さんにシステムエンジニアとして育てていただいたこともあり、ITの仕事ができたら嬉しいなとは思いますが、差し当たってはアルバイトをしつつ、プライベートの時間をたっぷり確保して、今後のキャリアについて、できること、やりたいこと、勉強したいことなど、ゆっくり自分と向き合って考えていく期間を設けようと思います。
システムエンジニアの仕事は、おかげさまで楽しかったのですが、皆さんに迷惑をかけてしまったことも多々あり、自分が向いているのかどうか、甚だ疑問なのです。人生100年時代のキャリア、自分には何ができるのか? 何がしたいのか? これを機にまたゼロから考えます。

なのでしばらくは、この会社で働いていた時よりも、暇になると思います。
会社は辞めますが、みんなで結成したゲーム部は辞めるつもりはないです、皆さんさえ良ければ。これからも、一緒にインク塗ったりモンスター狩ったりさせてください。

退職ってもっと気まずいものになるかと思っていたのですが、皆さんが本当に優しいので、全くそんなことはないのですね。
先日の送別会でも、労いの言葉、今後についての応援の言葉など、温かい言葉をたくさんいただきました。
いただいた寄せ書きも宝物です。大人数のチームでの開発であることに加え、在宅勤務がメインとなったことで、この三年間直接の関わりがなかなか持てなかった方もいたなあと思っていたのですが、皆さんからの寄せ書きを読み、ちゃんとひとりひとりと関係値ができていたんだ、と嬉しく思います。

皆さんとお仕事をしていて思ったのは、私から見るとなんでもできるように見える皆さんも、「自分はなんでもできる」などと驕ることなく地道に丁寧に努力を重ねていること、その努力で得たものを惜しみなく教えてくれること、その背中を見せてくれたことがありがたいなということです。
今後私がどこでどんな仕事をするにしても、皆さんの仕事へのスタンスは、私の仕事哲学の骨となりました。

退職後、直接関わることが無かったとしても、皆さんに元気で幸せに過ごしてほしいと、心から思っています。
前職などでは、仕事で関わった人に対してそんなふうに思えることはそう多くなかったのですが、このチームの皆さんに対しては、本気でそう思えるのです。
そう思わせてくれる方々と働けた経験は私の宝物です。

本当に、大変お世話になりました。
皆様のご健康とさらなるご活躍を、心より願っております。

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