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AI時代に何を学ぶのか?-学び続ける秘訣-

イントロダクション

AIの技術がますます進化し、ChatGPTはいわずもがな、身近に使っているnoteやNotionにもAI機能が追加され、日常にAIがあるという感じになってきました。

木下斉さんのVoicyで、AI時代の学びについての以下の3つの配信を聞いて刺激を受けたので、AI時代に私たちは何を学ぶべきなのか?自分自身の「学び」を振り返ってまとめてみようと思います。

【本日限定特別価格!!】【リクルートスタディサプリ教育AI研究所所長・小宮山利恵子さん】ズバリ聞く、AI時代に我々は何を学ぶのか?!(有料)https://voicy.jp/channel/2028/663115

強制されないと学習しない日本人【1/2】学習投資と年収アップの正のスパイラルを作り出せ(2023/11/22 #0921)https://voicy.jp/channel/2028/663867

強制されないと学習しない日本人【2/2】実は20年前から始まっていた、AI時代に必要な2つの学習(2023/11/23 #0922)(有料)
https://voicy.jp/channel/2028/664642


学習時間と学習投資

上記Voicyでもおっしゃってましたが、社会人の平均勉強時間は6分だそうです。調べてみると、これは総務省の平成28年社会生活基本調査の結果のようです。

6分なんて何もしてないと同じじゃないか?と思った方が大半だと思いますが、95%以上の社会人が0分と回答しているため、平均勉強時間が劇的に短く算出されてしまっていて、逆に勉強している5%の社会人だけのデータを見ると、勉強時間の平均が160分とのこと。差がありすぎてビビりますね。

そして、同調査によると、ほんの少しですが女性社会人の方が勉強時間を確保している割合が多く、勉強時間の平均も女性社会人の方が長いそうですよ。

って、わざわざ取り上げたのは、女性の方が勉強してるんだぞー!って言いたいわけではなく、時間を理由に勉強できないなんていうのは、言い訳でしかないことを言いたかったから。女性社会人の中には、子育てと家事と仕事をすべてこなしながらフルタイムで働いている人も多く含まれているとおもわれます。そんな中でも勉強時間を確保している人がいるってことです。モチベーションがどうのこうのなんて、行ってる余裕も暇もないのです。とにかく必要ならやるのです。つべこべいわずに、やるときはやるっていう人の割合が、女性の方が多いのかもですね。

私自身でいえば、在宅ワーカーのフリーランスで時間のコントロールがしやすいという状況はありますが、もともと知的好奇心が高めで学び好き、ながら学び(家事など頭を使わなくても自然に体が動くことをしている間は、音声配信やYouTubeからインプットする学びにあててます)も含めると、日によりますが、1時間~3時間は勉強に充てています。

また、学びを自己投資と割り切っているので、読みたい本は即購入、オンラインサロンや音声配信など自分にとって価値があると思えば有料課金もします。有料の哲学対話会や勉強会にも、興味があれば積極的に参加します。

子どもが小さくて、仕事より子育て中心のほぼ専業主婦だった時も、とにかく自分が読みたい本や講座やセミナーに参加するぐらいの収入は確保するようにしてきました。オットの収入で学ぶ、なんてやっぱり嫌なんで。

ただ、元々の資質として学習欲や向学心が高めなので、スキルアップのためとか、資格取得のためとか目的がなくても、好奇心の赴くまま学ぶということになりがち。なので、収入に大きく結びつきにくいというのは問題なのですが。。。まあ、実際の現場で学ぶという経験学習が少ないからだろうな。。。遠い目。。。

子どもの学び環境について考える~うちの場合

小宮山さんとの対談を3回も繰り返し聞いてしまいましたが、なんか、ちきりんさんと木下さんの対談を聞いているような気分になったのはわたしだけでしょうか。。。頭の回転が速くて会話のスピード感が小気味よかったです。有料放送なので、ネタバレしないように気をつけないとですが、

  • 学びは投資

  • 量からしかしか質はうまれない

  • ラーニングピラミッドの話

  • アウトプットも学び

  • 教員にジョブスクリプションがない問題

  • とりあえず始めてみる

  • 機会損失を考えて一度始めた学びをやめれない問題

  • これからの社会で求められるのはとびぬけた人材

  • 公教育に地域格差がある問題

  • 自分が素人になれるチャンスを作る

  • 親の不勉強が子どもの可能性をつぶす話

などなど、興味深い話がポンポン飛び出し、仕事柄、教育関係にアンテナが立っている身としては、首がもげるくらいわかりみが深かったです。

公立学校やGIGAスクールの話、学習指導要領の改訂が10年に一度だから変化に追いつけない話、も出ていたので、ちょっと私の実体験をシェア。

地域格差がありすぎ問題は、ほんとにそうで、うちの子たち(今は高校生)の例だと、学校に配備されたタブレット端末は、小学校も中学校も一度も家に持ち帰ったことありません。コロナで休校の時でも持ち帰ったことなかったですね。積極的に活用してほしい、家にも持ち帰らせてほしいと保護者が訴えたところで、どうにもならんことは経験上わかっているので、はなから諦めて、わが家は中学生になった段階で、2人の子どもにそれぞれ自分専用のノートPCを購入して、自由に使わせていました。スマホは2人とも高校生になってからでしたが。親である私も夫もそれぞれ自分のノートPCを日常的に使っています。学校外の学びは、スタディサプリは契約して使える状態にし、受験の前だけ、ZOOMを利用したオンライン家庭教師をお願いしていました。1人1台PCを購入しても、何年も通塾させるより、コスト的にはだいぶ抑えられたと思いますし、自分専用のパソコンがいつでも使える環境を整えたのは正解だったと思います。

上の子は、「普通科に行ってもやりたいことはみつからないから」という理由でN校の通学コースを希望して進学。Mac Book Airが必須、学校関係の連絡はSlackとメール、ChatGPTの使用についても、だいぶ前に学校で使わせるので同意書にサインをというメールが届きました。下の子はALL公立ですが、入学時にタブレットの購入がやっとこさ必須になった学年で、Chromebook推奨、それ以外の端末だとサポートできないと学校側に言われましたが、Chromebookだと学校で3年使ったら使わなくなるからムダ、卒業後も使えるようにiPadがいいというのが子どもの希望だったので、そちらにしました。それくらいの判断と自己主張ができるくらいには育ったので、環境って大事だなって思います。

ちなみに、子育てに役立てようというところからスタートして、私自身はコーチングやポジティブ心理学、NVCなど学び続けていたのと、自分の好奇心アンテナを満たす学びに熱心だったので、子どもとのバウンダリーは良好に保ちつつ、大人が学ぶ姿を見せながら、今に至れていると思います。公教育に地域格差がある以上、子どもの学びの環境は、親が整えるしかないんですね。

強制されないと学習しない大人が増える訳

強制されないと学習しない大人ばかりなのは、裏を返せば、学習は強制されてするものという環境で育ってきたからなんだと思います。

団塊ジュニア(←わたしもそうです)なんて、歴史的に最も高い倍率の受験戦争を経験した世代。学習は強制的にやらされるものという刷り込みがある人が大半じゃないかなぁ。大学生になったら、解放されたように一気に勉強しなくなる人多数だったし。思ったように就職もできないし、社会人になっても不景気続きで、スキルアップのために学ぶなんて意欲もわかないのかもしれないですね。

刷り込まれた昭和の基本OSから抜け出そうと主体的に動かない限り、変わらない、変われない。良かれと思って、子どもに学習を強制してしまうなんてことが、多発してると思います。ここでも負の連鎖勃発。

学び続ける秘訣

音声配信をきっかけに、つらつら書き綴ってきましたが、AI時代に何を学ぶべきか、のその前に、そもそも「学ぶ」という行為をはじめるところから始めないといけない状況にある大人が大半である事実を知りました。私自身は、純粋に学ぶことが好きなので、自分なりの学び続ける秘訣みたいなものをまとめてみます。

まずは、「学びは投資」というマインドを基本OSとして腹落ちさせ、時間がないとかモチベーションがわかないは、ただの言い訳だと割り切って、目的とかあまり深く考えずに、好奇心の赴くまま、本を読むでも、動画で学ぶでも、音声配信で学ぶでも、オンラインセミナーや講座を受講してみるでも、なんでもいいのでちょっとでも興味がわくことはじめてみる。そして、世の中には時間管理の方法や心理学や脳科学の理論を応用したライフハック術はあちこちに転がっているので、いろいろ試してみて、続く仕組みを考える。何が自分に合うか、やってみないとわからないから、トライ&エラーを繰り返す。

何を学んでいいかわからない場合は、自分の好きを掘り下げて、内発的動機がわくようなものを掘り起こすことらはじめる。SFやVIA-IS、MBTIなど診断ツールを使ってもいいし、とにかくいろんな人に会って話す、興味のある遊びを始めてみるみたいな行動からでもいいのではないかな。いつものコンフォートゾーンを少し超えてみる体験が大事。

ひとりだと続かないなら、もう一歩が進めないなら、何らかのコミュニティを活用して、背中を押してくれる人、刺激を与えてくれる人を増やすのもあり。わたしは、いろいろ渡り歩いて、最終的に辿り着いたいくつかのオンラインコミュニティに所属しています。居心地のいいところが見つかるまで、渡り歩けばいいんです。合わなければすぐやめたらいいだけで、やめたからってほとんど誰も気づきません。

学ぶ環境を整える方法は、ググればいろいろあるので、自分にとっての学びのインセンティブを発掘し、それに合った環境設計ができればベストですね。

資格を取ることが、インセンティブになるなら、それでもいいわけです。お知り合いで、娘さんと一緒に大学の学食でランチしたいという理由で同じ大学の社会人大学院に入学した方がいますが、それだって立派なインセンティブです。結果、MBAを取って、ご自身の事業の業績もアップされ、新たな学びを続けてらっしゃいます。やってみれば、次の段階が見えてきます。

最後に、AI時代に何を学ぶべきかについてもせっかくなので触れておきましょう。

木下さんの放送概要にAI時代に必要な2つの学習として

  1. AIなど新規技術をいかに活用するかという視点→人的マネジメントで行っていたものをリプレイスできる

  2. AIにできない能力をどう身につけるかという視点→経験学習

が大事と書かれていました。(詳細は音声配信で聞いてみてくださいね)

生成AIの進化はほんとすごいスピードで進んでいます。仕事を奪う存在だーなんて叫んだところでどうしようもありません。AIは、仕事を奪う存在ではなくて、自分の仕事や創造活動をサポートしてくれるパートナーという意識がもてるかどうか。とりあえず、使い方とか活用の仕方はネット上にたくさんあるので、ざっくりいくつか確認して、とりあえず使ってみることが大事だなーと思います。使うことで、活用の仕方もわかるし、AIにできない能力とはなにか、を体感できます。その上で、何を身につければいいのかを自分の頭で考える。学び続ける秘訣は「自分の頭で考えることの楽しさを知る」こと!それを体感できたら、きっと学びは自然に続くようになります!

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