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お金の管理 個人事業主編

2024年は全く予想もしなかった出来事が立て続けに起こる幕開けとなりました。

地震で被害に遭われた方、羽田空港の事故の関係者の方にまずは心よりお見舞い申し上げます。

有料noteと有料マガジンはじめます

本日は、山羊座新月ということで、有料マガジン&有料noteを始めてみようと思いたちました。こちらは記念すべき第1回の記事。
単体で111円ですが、500円のマガジンに追加していきますので、マガジンが有料note5記事まで増えれば、マガジンの方がお得になります。

わたしは、いろんなお仕事をしているのですが、メインのお仕事がバックオフィスサポート(総務・経理)で、個人事業から法人までいろいろな規模・業種のサポートしてきた経験を活かして、お金の管理関係の講座やご相談も承っています。

「税務書類の作成」「税務代理」「税務相談」といった税理士さんの独占業務にはふれない形で、会計ソフトの使い方や記帳の方法、口座の使い分けなど、「簿記のルールに則って、会計ソフト上に事業のお金の収支を正しくできるだけシンプルに記帳する」方法を伝授するというのが一番、的を得た表現になると思います。

いまどきの会計ソフトは優秀で、正しく記帳していれば、各種帳簿の作成、お金の流れの分析やレポートの作成まですべて自動でやってくれるので、とにかく記帳の部分をクリアすれば、お金の管理はグッと楽になります。

そんな仕事、開業前も含めると19年ほど続けているので、その間にたまった知見と知識を、実体験もまじえながら、ご紹介するマガジンにしていく予定です。

お金まわりの情報は、YouTubeや各種SNSを使って、会計士や税理士といった専門職の方がたくさん無料で発信されているので、「わざわざ有料マガジンで発信する意味ってあるの?」っていう思いがなきにしもあらずですが、お金の管理に関しては、個々人でさまざまな事情があり、働き方も多様化しているので、「で、わたしはどうすればいいの?」となっている方がけっこういらっしゃる。ということで、超実務の部分を、重箱の隅を突っつくような細かさで発信していければなと思っています。


2024年最初のお金のご相談

さて、早いもので1月も3分の1が終わろうとしています。

仕事始めの4日から、ぎっしりとMTG、日々の作業、アポイント等が入っていて、毎日があっという間に過ぎていきます。そして、三連休明けに、2024年最初のお金の相談のご予約が入っていました。

わたしは、誕生日が11月で、毎年誕生日に、特別企画として、所属しているオンラインコミュニティ内で自分がご提供できるサービスを格安でお試しいただける企画を実施しています。

昨年は3回のコーチングを「年齢×100円」で提供、今年は、これから開業を考えている方向けのお金まわりの基本をレクチャーする講座を「年齢×100円」で提供することにしました。(昨年は通常価格の1/6、今年は通常価格の1/3で提供しているのでかなりお得なのです)

その企画に乗ってくださった方のご相談でした。

事前にメッセージベースでヒアリングをし、基本のコンテンツをご依頼者の希望に合わせてアレンジして提供する講座+個別相談で、ほぼオーダーメイドとなります。

ただし、ベースとなるコンテンツは、税理士さんの監修もいただいているもので、税理士の独占業務にあたる内容は含まれていないため、節税対策や税務の相談は、税理士さんをご紹介する形になります。

今回は、大手企業で働きながら、副業として個人事業をやられてきた方で、年末でその大手企業を退職して、年明けから個人事業一本でやっていくことに決めた方でした。

すでに、副業として事業を始めていて、会計ソフトを使って事業のお金を管理し、確定申告も何度かされているということで、所得と税の基礎知識をざっと復習してから、事業のお金と個人のお金をわけて管理する方法、複数の口座をどう使い分けるのか、さまざまな支払方法別の記帳の仕方など図解しながら一緒に整理していきました。

ということで、そのとき整理した内容をベースに、個人事業主の方がお金の管理をする上で、引っかかりがちなところ、事業のお金と個人のお金をわけて管理する方法を中心にお伝えしていきます。

個人事業主だけが使う勘定科目

個人事業主だけが使う勘定科目に「事業主借」と「事業主貸」がありますが、これをうまく理解して使いこなしている方って、意外と少ないのです。

個人事業主の場合、事業のお金と個人のお金がごっちゃになってしまう方も多いのですが、この2つの勘定科目をうまく使いこなすことができれば、その悩みをかなり解消することができます。

この方は大丈夫でしたが、事業用の口座も個人用の口座も会計ソフトに連携させている方、それぞれ違う口座に紐づいているクレジットカードを複数連携させている方もたまにいらっしゃって、そういうケースでは、事業のお金と個人のお金がごちゃまぜになっていることも多く、個人財布の現金で、事業に必要なものを購入して、事業財布の現金で買ったという仕訳にしてしまっているなど、いろんなトラップにはまって、残高が合わない😿となっている方はけっこういます。

誰でも簡単に入力できることをウリにしている会計ソフトを、簿記の知識なく使っていると、おかしな仕訳をしていても気づかずにそのままということもよくあります。

また、小さな事業を、現金主義で記帳し、白色申告を続けてきた方のようなケースでは、いざ事業が軌道に乗ってから青色申告するために複式簿記で記帳する方法に移行するにあたり、それまでの収入と支出を別々に記録して、収支内訳書を作成するというやり方がデフォルトになっていると、お金の流れを原因と結果の両面から記録するという部分がなかなか理解できない、ということも起こります。

これまで、経費の支払いを、現金で払おうが、クレジットカードで払おうが、PayPayや交通系ICで払おうが、支出した日付で金額だけ記帳してきた方が、支払方法によって記帳方法を変えないといけない、特に、クレジットカード払いのような発生日と口座からの引落日が異なる場合は特に、どの口座に紐づいているカードで支払ったかで記帳の方法が変わるというのは、慣れないと混乱します。

その結果、会計ソフトの普通預金の残高が実際の銀行明細とあっていないとか、現金が手元に残っているのに、会計ソフト上ではマイナスになっているとか、売掛金や未払金の次年度への繰越の金額を正確に記帳していなくて、消し込まれずに残ったままの金額があるけど、そのことにも気づいていないとか起こりますね、普通に。

ドキッとされた方、いませんか???

簿記がわかっているとどんな状況でも仕訳できるのですが、慣れるまでは、なかなかむずかしいようです。簿記って、とてもシンプルで美しいシステムなのですが、好き嫌いがはっきりわかれるところでもあり、そのルールを理解しようとすること自体、性格に合わないという方もいらっしゃいます。

ということもあり、ご相談を受けるときは、その方のこだわりや性格に合わせて、できるだけ、複雑な仕訳にならないシンプルな方法を一緒に考え、ご提案しています。

ほんと、万人にとって有効という方法はなかなかないのですが、これまでの経験上、個人事業主が「事業のお金」と「個人のお金」を混同しないために知っておくよいことを、5つのPointにわけて、ご紹介したいと思います。

個人事業主が「事業のお金」と「個人のお金」を混同しないために知っておくよいこと5選

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