ウーバーイーツ(Uber Eats)配達員の仕訳・勘定科目【現金案件を事業主勘定で仕訳カットしない総額処理】(過去日記まとめ)
フーデリ配達員が仕訳一本切るのに悩んでハゲ散らかすのはどう考えても(その配達員のやり方や考え方が)おかしいんで、悩まないで済むやり方で頑張ってくださいとおもーぞい。
ぞい流の「楽式簿記」でやりたいって方は「いろいろ楽して確定申告 本編(2800円)」をお読みくださいぞい(宣伝)
結論 事業主勘定を不使用、一般的な勘定科目で総額表示をしようとする場合の仕訳
ウーバーイーツ(Uber Eats)の現金案件の配達報酬の仕訳を事業主勘定を使用せず総額表示で作成する場合は、
【現金案件の配達完了時】
現金 / 売上 ← 売上+預り金=現金
/ 預り金
【ウーバーへの支払時】<預り金と相殺しない>
(※カード会社のサービス内容に応じて処理が変化)
立替金 / 未払金 ← クレジットカードで支払時の仕訳
立替金 / 預金 ← デビットカードで支払時の仕訳
立替金 / 預け金 ← 払戻可能プリペイドで支払時の仕訳(暫定)
立替金 / 貯蔵品 ← 払戻不可プリペイドで支払時の仕訳(暫定)
立替金 / 未払金 ← ポストペイ電子マネーで支払時の仕訳(暫定)
立替金 / 貯蔵品 ← 借入型のポストペイで支払時の仕訳(暫定)
立替金 / 貯蔵品 ← ギフトカードで支払時の仕訳(暫定)
【非現金案件の配達完了時】<預り金と相殺しない>
売掛金 / 売上
【入金日前にウーバーへのマイナス残高がゼロとなった日】
(月曜朝4時にマイナス残高、入金日前にマイナスを解消した場合)
預り金 / 売掛金 ← 売掛金+立替金=預り金
/ 立替金
【入金日(支払期限日)】
(月曜朝4時の時点でウーバーにプラス残高だった場合)
預り金 / 立替金 ← 4科目で貸借金額が一致するように仕訳する
預金 / 売掛金
(月曜朝4時から一度もプラス残高にならなかった場合)
[仕訳無し]
となると考えられます。
入金日(支払期限日)は、
実際にウーバーから振り込まれた金額(預金)
お客様から頂いた金額(預り金)
ウーバーへ支払った金額(立替金)
発生した売上の金額(売掛金)
以上の四つが一括で精算されたものとして考えます。
預金 ○○○ / 立替金 □□□
預り金 △△△ / 売掛金 ×××
預り金が入金日に精算しきれず残った場合は「預り金のまま」で翌週まで再度引き継がれます。
アカウントが削除または停止された場合でも「預り金のまま」で現金やカードによる支払いが行われるまで引き継がれるものと考えられます。
過去日記からのコピー
@ウーバーイーツの現金ありの仕訳
取引の最小単位で見た場合のハナシで、
ミジンコ勢や素人勢だけじゃなくて、税理士の先生含めてみんな言ってるのが、だいたいこれだぞい。
300円の報酬で、料理代が1000円の現金案件だった場合、
現金 1000 / 売上 300
/ 前受金 700
で、これって、翌週入金前の「いわゆる売掛金」と相殺できてねーから、「質問者も回答者もウーバーの配達をやったことがない人なんじゃねーの?」っておもーたぞい。
で、フツーは現金案件の前に何件か非現金の配達をやってて、
売掛金 10000 / 売上 10000
ていう感じで、
例えば10000円分の翌週入金前の報酬がある前提だと、
現金 1000 / 売上 300
/ 売掛金 700
って感じの仕訳になるんだけど、誰も解説してなくね?っておもーたぞい。
フツーはドライバーアプリの「お支払い方法」に振込予定の金額が出ていて、これがプラスの残高だと「いわゆる売掛金」で、マイナス残高になった時点で「いわゆる前受金」が発生してる状態なんだけど。
@現金案件でUber勘定を使用する仕訳を説明してる動画
税理士の柳下治人先生の動画だぞい。
@現金仕訳の追記
で、売掛金と相殺が発生する時の現金案件の仕訳なんだけど、
月曜に非現金の案件やってまずこんな感じ、
売掛金 10000 / 売上 10000
それの続きで火曜日に現金案件やったとして、
解説勢のやり方が、以下のようになるんだけど、
現金 1000 / 売上 300
/ 前受金 700 ←これがちょっとおかしい
で、その後に、こんな感じで前受金の消込と売掛金との相殺をしないといけなくなるぞい。
前受金 700 / 売掛金 700
で、その前受金と売掛金の処理を即時に行うべきってなって、まーそーなるわな、なんだけど。
で、入金日でもの考えてる人だと、前受金の消込仕訳は、翌週の入金日に切るみたいにやるで、こんな感じだぞい。まーそーだよね、とだぞい。
前受金 700 / 売掛金 700
現金 9300 / 売掛金 9300
で、そもそもの話として、現金案件の配達完了時点で前受金で勘定科目が確定してるもんなの?っていう疑問が出てくるぞい。
今のシステムの実態が、売掛金の残高が十分あるのであれば売掛金の現金回収以外に起こることってないんだけど、それでも前受金を挟む理由てあんの?って感じだぞい。
前受金みたいなもののグロス(発生額の合計)の情報は元帳に一応残るけど、って話にはなるんだけど、前受金の性質の負債がシステム的に発生する余地がないような環境でも、同じように負債の勘定科目での処理が認められてよいものなのか、だぞい。
で、仮受金でやるとか預り金でやるっていう解説もあるんだけど、それでやるにしても同じようなもんだぞい。ちょっと議論的には味変する内容なんだけどなぞい。
仮受金なんかはBSに載せると外からネガティブ評価とか言われてるみたいだけど、外って言っても税務署(と、一応銀行とか)しかないしだぞい。
で、面倒事の諸々を解決させようとしてUber勘定の使用になったんだろうなぁ、だぞい。
@つーいったーで見かけた配達員勢の過去ツイ
@理解が中途半端だと結論も中途半端になる
売掛金と前受金の話だぞい。
先週の日記で「やっぱりゾイジの説明がおかしい」みたいなことをおもーてる人がいるかもしれんので、追記だぞい。
結論だけ先に言うと、売掛と前受の扱いについて、
1.期末(年末BS)に売掛前受科目の(むりやりな)使用を前提
2.売掛前受の発生総額の範囲内
3.売掛前受の相殺後の残高が一定
であれば、配達員がBSに載せる売掛前受は自由に金額を決めてオッケーという結論になるぞい。
つまり、
年末最終週の年内発生の売掛前受の総額がそれぞれ10000と7000なら、
売掛10000、前受7000 ←これがオッケー(総額)
売掛3000、前受0 ←これもオッケー(純額)
売掛5000、前受2000 ←実はこれもオッケーにならないとおかしい
背景として、
1.ウーバーが売掛前受の記録と操作だけ
2.売掛前受の相手先が各店舗様
3.売掛前受の管理権限が配達員
4.ウーバーは配達員の指示に応じて無条件で相殺操作を実施
5.店舗様は配達員の指示に応じて無条件で相殺処理に同意
これらを前提にしないと、売掛前受の自由な相殺ができない状態になってて、かつ相殺を認めるなら売掛5000の前受2000みたいなBS表示もできるってことになるぞい。
ちなウーバーに売掛前受の扱いを配達員が指示しても、事実上ほとんど意味はないぞい。翌週に配達員にウーバーが支払う金額や、配達員がウーバーに支払わないといけない金額は変わらんからなぞい。
その辺の問題も解決させているのが、楽して確定申告の楽式仕訳と「100点満点」の勘定科目の使用だぞい。
何をどこまで前提とするのかで結論は変わるぞい。
@ウーバーイーツの売掛と前受のネット表示ができる条件、そもそも相殺処理をしていいものなのか
わかる人はわかってるとおもーけど、ウーバーに対する売掛前受なら双方の意思表示で相殺できるぞい。
でも店舗様の売掛前受だと、同じ店舗様の売掛前受でねーとふつーは相殺できねーはずだぞい。
だもんで、売掛前受の相殺処理ができるって説明してる人は、
1、ウーバーイーツへの売掛(相殺処理に無条件合意)を前提としている
2、店舗様への売掛を前提として、店舗様が配達員の売掛を配達員側で自由に相殺操作できるとすることに合意しているのを前提としている
3、説明が間違ってる(合意なし、売掛前受の純額表示は不可)
のどれかになっちまうぞい
ぞい的には1が実態に最も近いのではないかという目線でいるぞい。実務慣行的にわかりやすい扱いになるからで押し通す(笑)とかになるんだろうけどなぞい。
あと満点の勘定科目は先週の日記で言及してなかった「未払金」とかじゃねーぞい。
システム的にはアプリ上で包括的な純額表示が強制されているけど、週次の振込で現金が入ってきて精算されるから振込日まで売掛前受を残してから全消ししましょうって意見が税理士の先生からも見られるけどなぞい。
いずれにせよ、売掛前受の相手方が、店舗様かウーバーイーツか(それかお客様か)で判断がつかない・確定してないから「雰囲気で仕訳を切る」しかないぞい。
で、店鋪様が相手先説の根拠として「ウーバーイーツのサポートの回答は、配達員の売上は店舗様に対するものだ」って話があって、昔どっかでぞいも見かけたものなんだけど、サポートの言ってる話はウーバーイーツの会社の公式見解ではないって規約に書いてあるんで会社の公式見解ではないし、取引の実態の判断が外部から下されたものでもないから、その見解が通説レベルで正しいという状況にはまだなってないぞい。(重要)
売掛前受の相手が店舗様なら売上の相手も店舗様になるし、売掛前受の相手が不明なら売上の相手も不明扱いだぞい。
現実的には、
ウーバーイーツが相手先説(純額表示も恐らくオッケー)
店鋪様が相手先説(条件付きで相殺可能、、、なのか?)
お客様が相手先説(相殺不可)
相手先がわからん説(俺達は雰囲気で相殺をやっている)
どれで仕訳を切っても恐らく税務署的には正解扱いだとおもーぞい。
何度もゆーてるけど、ぞいは相手先がわからん説で仕訳切るのが満点の正解だとおもーてるけどなぞい。
楽して確定申告の解説では、ウーバーイーツが相手先説で説明してますぞい。
@相手方不明の売掛前受の話
相手先不明だと合意できないから相殺処理できるもんなんかなぁ?だぞい。
判例でその辺の話が出てるならゲームセットだとおもーけど、完全な不明じゃなくて「客、店、ウーバーイーツの誰か」までは一応確定してるとぞいは見てるぞい。
売掛前受(というか恐らくほぼ全ての科目)で処理しようとすると、その問題で詰まるぞい。
@「相手方不明の売掛前受の相殺OKな判例等」を発見したとして
「なるほど!売掛前受の純額処理でいいんだ!」
お疲れ様ですぞい。リセットボタンを押しながら電源を切って下さいぞい。
まだ学部生の議論の範疇ですぞい。
「アルマゲドン(表ボス論点)」と「ディープインパクト(裏ボス論点)」な論点が実はまだ残ってるぞい。
ここまできてフリーレンがようやく魔力を解放しはじめたぐらいですぞい。
難易度的には「アルマゲドン(表ボス論点)」にしても「ディープインパクト(裏ボス論点)」にしても、大体の人が気が付けても結論まで出せるような人は0だと思いますぞい。
ぞいの目線だと、結論まで出したとしても、どうがんばってもいわゆる「解なし」にしかならないですぞい。「数学上の未解決問題」みたいな領域になっちゃいますぞい。
確定申告に問題がないようにやるなら「売掛金/売上(ドヤァァァ」とかでいいと思いますぞい。一応、それで地球は回ってますぞい。
@ウーバーの売掛前受の期末残高の話(前受の是非)
前受の方の話だぞい。
負債の一般的な勘定科目はこういうもんだぞい。
買掛金 ←New!
前受金
未払金
預り金
仮受金
短期借入金 ←New!
ウーバーの場合、理論的にはどれでやってもおかしい点が出てくるぞい。
買掛金 ← サービスの提供で返す場合がある
前受金 ← サービスの提供で返さない場合がある(振込・カード)
未払金 ← サービスの提供で返す場合がある
預り金 ← サービスの提供で返す場合がある
仮受金 ← 期中の備忘記録的な用途の勘定科目名である
短期借入金 ← サービスの提供で返す場合がある
実務的にはそれっぽい勘定科目ならどれで処理してもOKって状況が、実務的な目線での100点になるぞい。
・・・もしかして、ウーバーが店舗様から料理を買って、その料理を配達員がウーバーから買って(仕入)、配達員がお客様に売る(売上)、となるなら買掛になるんかな?だぞい。それだと配達員がやってることが小売?か転売?になるんだけどなぞい。
解説動画とか見てたら「前受金」じゃなくて「預り金」でやってたけど、あんまし結論変わらんぞい。
預りでやるにしても、期末は売掛発生分と併せて総額表示じゃないと科目の性質と整合性は取れないぞい。
純額表示をするなら上の方の日記の「売掛前受の勝手に相殺問題」と同じ問題「売掛預りの勝手に相殺問題」が発生するぞい。
ちな公式サイトからは、ウーバーから配達員宛の請求書は既に発行されてなくて、配達員からウーバーに対する請求書だけになってるぞい。
じゃあ、売掛預りの総額表示でやればいいんじゃないの?ってなるんだけど、それをやるなら仕訳側も総額処理でやらんといけなくなるぞい。
【報酬300円、現金受領額1300円の案件を完了】
現金 300 / 売上 300
現金 1000 / 預り金 1000
【報酬300円、非現金の案件を完了】
売掛 300 / 売上 300
【報酬1000円分、非現金の案件を完了】
売掛 1000 / 売上 1000
【入金日に現金が振り込まれた】
預り金 1000 / 売掛 1000
現金 300 / 売掛 300
@ウーバー現金案件、期末繰越仕訳の採点
資産 40点 負債 40点 総額純額 15点 他 *5点
【売掛預り-総額】 *75点 (35-30-10-0)
【売掛預り-純額】 *70点 (35-30-*0-5)
【売掛前受-総額】 *72点 (35-27-10-0)
【売掛前受-純額】 *74点 (35-27-*7-5)
【売掛未払-総額】 *65点 (35-20-10-0)
【売掛未払-純額】 *60点 (35-20-*0-5)
【売掛仮受-総額】 *50点 (35-10-*5-0)
【売掛仮受-純額】 *50点 (35-10-*0-5)
(未収金とか短借とかは省略)
解説勢や税理士の先生の説明の中で選ぶなら「売掛預りの総額表示」でやる処理が一番いいんじゃね?ってのがぞいの結論ですぞい。次点で「売掛前受の純額表示」を推しますぞい。
「売掛預りの純額表示」でも問題ないと思いますぞい。理論的にはちょっとおかしいとおもーけどなぞい。
(というかどれも別にそこまで深刻な事態にはならないと思いますぞい。)
一般的な勘定科目を使っても、議論の余地が残ってしまうのでいい感じに理論的に整合性が取れるようなやり方をするってのは無理ですぞい。
なんかいい感じの勘定科目をでっち上げ作って対応するべきだと思いますぞい。
@売掛預りの総額表示をやる時の現金払い・カード払い
預り金の相殺じゃなくて、立替金になるんじゃねーの?だぞい。
@売掛預り立替の総額処理の問題
純粋に総額処理を行う場合、立替金や売掛金の発生で入金日(支払期日)にウーバーへの未払分がゼロとなるまで、売掛金・預り金・立替金は相殺されずに繰り越され続けてしまうのではないかとおもーぞい。
精算できないなら、入金日(支払期日)の処理は「無し」になるけどなぞい
確実っぽいのが「日曜28時0分の時点でプラス残高なら入金&精算完了」、「日曜28時0分の時点でマイナス残高でも火曜28時0分までにプラスの残高になれば精算完了」だとおもーぞい。
@売掛預り総額表示で立替が出てくる理由
「性質がよくわからん、相手先もよくわからん」という理由で、現金で受け取った配達報酬以外の現金を「預り金」として仕訳を切って総額処理をしていたとするぞい。
ここで、報酬報酬以外で受け取った現金の金額について、現金払いやカード払いでウーバーにいくらか支払った場合の借方科目は「立替金」を使うことになるぞい。
「どのような性質の負債に対して支払いをしたのかも不明だから」だぞい。
売掛預りの相殺問題を「性質が不明だから相殺不可、故に総額表示として解決を図った」のであれば、支払対象の性質が同じく不明であるウーバーへの現金払いやカード払いについても総額で表示させなければ、論理の一貫性が損なわれているといえる、とぞいは考えるぞい。
要は、支払いをしてアプリの数字が動いたところで、明らかなのは精算日(入金日・支払期日)にいくら払うべきか、いくら振り込まれるかという情報でしかないぞい。
ここで客観的に明らかとなっている情報は「精算日に精算される」という点だけだぞい。
アプリの向こう側で起こっている相殺処理の諸々について、こちらからは内容を把握できないので、どんな内容のものと相殺したのかも明らかになってないぞい。
よって、こっちの「預り金」の性質と、ウーバーが受け取った「立替金」の性質が、異なる場合も想定されうるとぞいは考えているぞい。(ここで預り立替の性質が一致する場合しか想定され得ないなら、預り金の相殺仕訳が正解になると思うぞい。)
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