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東大大学院の外部進学

こんにちは。

今日は東大大学院のロンダの現実を書いていきます。


ロンダとは

大学院で自分の学部の大学よりレベルが高いところに入学することを「学歴ロンダリング」っていうんですが、それの略です。

多分元は蔑称だと思うんですが、今では特に侮蔑的な意味はなく、普通に外部進学のことをロンダって呼びます(少なくとも東大では)。


人気なロンダ先たる東大、一方逃げ場のない東大生

ロンダをする際は、ほとんどが学部と同じ地域のより上位とされる大学院を選ぶことが多いです。レベルの低いとこを受けるぐらいなら学部と同じ大学院を受ければいいので、レベルを下げる人はほぼいないと思います。

つまり、日本で最もレベルが高いとされている東大は非常にロンダ先として人気になるわけです。
彼らはロンダ先として東大を、滑り止めとして自身の大学を受けることができます。

一方、東大生は東大以上にレベルが高い大学がないので、ロンダという選択肢がありません。自分の周りで他の大学院を受けてた人は聞いたことがありません。

となると、どうなるかというと
・東大以外の人…東大も、それ以外も受ける
・東大…東大一本
となり、精神的余裕の差異が生まれることになります。

そのため、案外ロンダ勢のほうが良い試験成績を収めたりするのです。

ちなみに東大の場合、東工大、早稲田、慶応あたりから来る人が多いです。


内部生優遇は?

一部の大学は、内部生を優遇する制度を取っています。

代表例は東工大です。東工大の場合、大学院入試はA日程とB日程に分けられ、内部生のうち半分ぐらいがA日程、のこり半分+外部生がB日程になります。
A日程は面接のみ、B日程は試験です。

一方東大では内部生優遇システムが存在しません。一部学科では内部生だけ問題が出回っているとかいう噂を聞いたことがありますが、すくなくとも僕のいた学科では皆無で、普通に実力勝負でした。


東大院の外部生の割合…ロンダは嫌われる?

結論から言うと、ロンダは全然嫌われません

なぜか。めっちゃいるからです。

僕の研究室にも一人いましたし、学科でも学年で10人近くいたと思います。
そもそも院のほうがやや定員が多かったり、内部生でも学部で就職する人もいるため、その穴を外部生が埋めています。
内部生優遇がないので、成績で上回る外部生が入ったりしています。

内部生でも院で研究室を変えることも多いですし、所属を変える人も多いので、全然外部生は目立ちません。
学科によっては3割近くが外部生だったりします。

むしろ内部生の中には、就職したくない、あるいは研究したくないけど開発職にはつきたい、程度の理由で院に進む人も多いので、モチベーションや能力はロンダ勢のほうが高かったりすることも珍しくなく、多くの場合歓迎されるでしょう。


まとめ

もし大学院で東大に行きたいとか、大学受験で失敗したのでより高い学歴を求めたい、とか考えている方。大学院受験はおすすめですよ。

ほとんどの人が学部の受験ほどガチってないので、ハードルは比較的低いと思います。
いじめられたり、煙たがられたりとかも微塵もないので、是非チャレンジしてみてください。



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