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音楽業界は新陳代謝が鬼のように進むかもしれない

こんにちは。

以前、なぜロックはヒップホップに取って代わられたのか?というシリーズものを執筆し、そこで曲の売上トップ20と稼いだ金額トップ20を比較しました。

そして結構顔ぶれが違ったわけですが、その最大の理由はライブです。
その中でも、ロックという音楽はHIPHOPよりライブ映えするという話をしました。

もう一度ライブで稼いでいるアーティストトップ20を引用します。

1. U2
2. Garth Brooks
3. Metallica
4. Bruno Mars
5. Ed Sheeran
6. Lady Gaga
7. Billy Joel
8. Guns N' Roses
9. Roger Waters
10. Coldplay
11. Tom Petty & The Heartbreakers
12. The Weeknd
13. Kendrick Lamar
14. Red Hot Chili Peppers
15. Luke Bryan
16. Florida Georgia Line
17. Paul McCartney
18. Jay-Z
19. Eric Church
20. Bruce Springsteen

Billboard's 2018 Money Makers: 50 Highest-Paid Musicians より

ロックが多い以外にも共通点があることに気が付きませんか?
そう、おっさんばっかなんです。


もう少しきちんと定義すると、かつて強大なヒット曲を送り出したアーティストが多く、新入りアーティストはほとんどいません。


これは当然で、大物アーティストというのは基本的に新しく曲をヒットさせる力はありません。
しかし、既存の曲に大量のファンがついています。そちらからお金を稼ぐのは至極当たり前と言えるでしょう。

例えば9位のRoger Waters。
彼はPink Floydの元メンバーです。

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Roger WatersがPink Floydから脱退したのは1980年、40年前です。
お世辞にもソロになってから大ヒット曲を出しまくったとは言えず(Pink Floydが頭おかしいほど売れているので仕方がないが)、聴衆の主な目的はPink Floyd時代の曲です。



日本で言うと、例えばB'zさんとかは今Pretenderバリの大ヒット曲を出せるわけではないですが、数々の過去のヒット曲を持っているのでライブは超満員です。

しかし、今コロナが深刻になり、その中でも特にライブというのは重篤な感染源になりうると言われています。
少なくとも1,2年はライブを本格的に行うことは難しいのではないでしょうか。


そうすると、どうやって金を稼ぐのか?
それは、新曲で稼ぐしかないでしょう。

となるとやはり売れる新曲を出せる若いアーティストが有利です。
そしてこれだけ配信が一般化した今、かなり既得権益に囚われることも少なくなったでしょう。
技術のあるアーティストも、今まで以上に曲の制作に注力するでしょう。

実際HIPHOPシーンは、BLMのこともあって毎週大量に新作が出まくってます。
曲を作るコストが低い音楽ジャンルはこういう時強いですね。


コロナの影響で、クリエイティブかつフレッシュなアーティストがたくさん出てくる未来もそう遠くないかもしれません。
最近でもBillie Eilishのような、曲をものすごく大事にするアーティストは出てきているので、今後に期待ですね。














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