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誰にも
教えたことがない事、
教えてあげる。

初めてあなたを、
意識し始めたときの話。

何年か前のあの日。
私は失恋したばかりで。

泣きそうになってる
私を見て、

どうしたの?
って聞いてくれた日。

絶対に記憶にないでしょ。笑

いいの、
私だけの思い出。

もう立ち直れないんじゃないか、
っていうぐらいどん底にいた私を
救い出してくれた日。

なんで
あなただったんだろう。

他に慰めてくれた友達とか、
話を聞いてくれた
みんなよりも。

あなたの、
その、
すべてを見透かしたかのような目に、
引き込まれた。

救われたの。

ただ
相談に乗ってくれたから、
なのかな。

私が
弱っていたから、
なのかな。

でも、
他の誰でも変わりにはならなくて。

あなただったからだと、
思っています。

最初に打ち明けてた人、
ではなかったし、
いつも相談に乗ってくれる人、
でもなかったし。

言うほど、関わりもなかった私が、
悲しい目をしていたから、
それだけ。

それだけで、
心配してくれた、
それだけで、
話を聞いてくれた、

たったそれだけなの。

優しい人なんだな、
本当に。

そう思いました。

でも、
恥ずかしくもあったの。
裸を見られた気分。

だって。
仲いい友達にも、
見せないような一面を、
こんな偶然で
見られてしまうなんて。

私の心の扉。
頑丈なはずの扉。
そんなに簡単に鍵を壊さないで。

私の心の扉の鍵。

それからだな。
少しずつ気になって。
いつしか
目で追ってしまって、
考えてしまって。
あなたに会いたくて
仕方なくって。

声を聞けたら嬉しくて、
話ができたら幸せで。

前の人に傷つけられた
私の心は少しずつ
癒えていって。
跡がなくなっていって。

だんだん、
過去、
になりました。

私の心は
絵に書くように
あなたの色に
染まっていった。

いつしか、
嬉しいこととか、
面白い事とか、
楽しみな事とか、
嫌なこととか、
悩み事とか。

人に聞いてほしいことがあると、
必ずあなたのところへ
飛んでいくようになったの。

たまに相手をしてくれなかったり。
忙しくて時間がなかったり。
他のことで頭がいっぱいだったり。
私にかまってくれない時。

すぐにすねて、
ごめんなさい。

でもね、
いくらいじけても、
悲しくても、
怒っていても。

結局あなたの言葉一つで
笑顔1つで

ご機嫌になっちゃうの。

嬉しくなって、
幸せで。

何気ない言動で
一喜一憂してしまう。

ねぇ、
そうやって感情を操らないで。
私の心に入ってこないで。
そんなに簡単に鍵を壊さないで。

私の心の扉の鍵。

自分の鍵はすぐ無くすくせに。

何度あなたが失くして、
私が見つけたか。
本当、
たまにドジなんだから。

家の鍵、
仕事の鍵、
車の鍵、
私の心の鍵。

いつか自分のことがよく
わからなくなったら。

きっとあなたに助けを求めるから。

やっぱりそれまで失くさないでくれる?

あなただけが簡単に開けられる、

私の心の扉の鍵。

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