JFL 第3節 ラインメール青森FC戦 プレビュー



第2節 MIOびわこ滋賀 1-2 ラインメール青森FC 感想


開始早々にアグレッシブなハイプレスを率いたプレッシングから滋賀を圧倒する青森。出鼻を挫かれた感が否めず自陣に慌ててブロックを作る滋賀。左サイドを起点に何度も攻略するもゴールまでは奪えない青森。次第に滋賀もペースを握って今度はお返しとばかりに、CF50番を起点にプレッシングをかけて攻勢に出る滋賀。15分頃ぐらいまでは4局面が目まぐるしく回転する非常に見応えのある展開。ぜひともまだ視聴していない方がいるなら、せめて開始15分だけでもこの熱い戦いを見ることをおすすめする。

青森のビルドアップは、ほとんどフラットに近い3バック形式から、WBはサイドに高い位置を取り、10番を中心に、縦やサイドに早いスルーパスを供給してあまり手数少なく速攻を主に前進していくスタイルだった。そこで非常にインパクトがあったのが、この10番だ。とにかくこの10番のスルーパスが異常に素晴らしい。かつての往年の雰囲気がそのスルーパスには漂っていて、どこか懐かし気分に浸ってしまうのは年のせいなのかもしれない。この素早いボール回しと左右正確に打ち分けるGKのハイキックに、滋賀の前線のプレスも立ち上がりを除いては、うまくプレッシャーをかけられずに青森の前進を許す結果となってしまった。

一方、青森のプレスは、開始早々のアグレッシブなプレッシング以外は、まず前線でCFが1人で追い回し、状況に合わせて中盤の選手が相手最終ラインへプレッシングをかける形態をとっていた。そのためか滋賀の最終ラインからCF50番のポストプレーが効果的に使われていたために、中盤を突破され前進を許す場面が多くあった。しかし、青森の最終ラインの5人は自陣では安定した守備を見せ、滋賀に崩されての失点は与えなかった。この試合で青森のディフェンスに関して良かったポイントは、ネガティブトランジション時の早くて執拗なまでのインテンシティの高い潰しだろう。このおかげで滋賀のショートカウンターの根を何度も断っていた。

結局、この試合は全てリスタートからの得点であった。これはやはりお互いの90分間のペース配分に問題があるのかもしれない。それを証明するように、前半に比べて後半の最後の20分頃では、青森も滋賀もお互いのプレーが明らかに精彩を欠いていたからだ。そのために中盤では大きくスペースが生まれ、いわゆるオープンな状態になってしまっていた。これは長いシーズンを戦うためには改善していかなくてはいけない重要な点であろう。


vs ラインメール青森FC プレビュー


前節のHondaFC戦では奈良クラブのビルドアップはロングボール中心となってしまったので、この青森戦では第1節の滋賀戦前半で見せた、後方からしっかりと繋いで前進する攻撃を期待したい。青森のプレスも、滋賀戦を見る限りそれは十分にチャンスはあると考える。まずはいかに昨年から継続している戦術を、奈良クラブらしいサッカーが出来るかどうかが最大のポイントになる。それには、右サイドの攻略に期待したい。青森は滋賀戦を見る限り左サイドを攻め上がっていたことが多く、逆にその左サイドの裏を奈良クラブの右サイドが攻略出来れば、ゴールチャンスも数多く増えてくると予想する。都並選手の右サイドを駆け上がる姿を数多く見てみたい。

青森戦で最も警戒しないといけないのは、滋賀戦で見せた開始早々のアグレッシブなハイプレスを率いたプレッシングからの攻撃だろう。昨年のHondaFCも青森にアウェイで敗戦しているのだが、この開始早々の攻撃で先制点を許してしまったことが大きかった。奈良クラブもそうならないためにも厳重な注意が必要だ。最終ラインは慌てず冷静にブロックを作って対処してほしい。とにかく自陣でリスタートを与えないことがここでも大事になってくる。

そして、青森の10番。彼はとても危険な選手だ。ビルドアップの起点となるスルーパスはもちろん、ライン間に入っての決定的なスルーパスに至っては奈良クラブにとって驚異となるのは間違いない。しかも、守備時も縦横無尽に走って果敢にプレスを仕掛けてくる。彼をいかに自由にプレーさせないのも青森戦では重要なポイントになってくるだろう。そして、相手のGKの左右に正確に蹴り分けるハイキックの対応にも十分に気をつけたい。彼からのサイド攻撃は終盤に行けば行くほどその良さが生きてくるので、疲労で難しいところだと思うが、なんとか食らいついて走りきってもらいたい。


それでは、前回のHondaFC戦のプレビューでも全くかすりもしなかった得点予想を、今回も無謀と思われても予想してみるのだが…





今回は慎重に考えて…




奈良クラブ 3-0 ラインメール青森FC

で、どうだろうか!(前と同じやんw)
兎にも角にもとても強い青森ではあるが、奈良クラブが圧倒して勝つところがどうしても見たいからなのであ〜る。

高みへ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?